闇金被害者を狙う架空請求詐欺

公開日:2013/12/04更新日:2018/07/21

カテゴリー:相談員 タグ: ,

架空請求詐欺をする犯罪者のイメージ

相談員の石川です。
振り込め詐欺など,電話やパンフレットを使って現金をだまし取る「特殊詐欺」の被害額が今年10月までに383億円を超えて,過去最悪の年間被害額になっているという報道が先日ありました。

被害が拡大する振込め詐欺

このうち約202億円は架空請求詐欺などの振り込め詐欺被害とのことです。

警視庁の定義では,振り込め詐欺とはオレオレ詐欺架空請求詐欺融資保証金詐欺還付金等詐欺の四つを含んでいます。

手口は多種多様ですが,息子など近親者を装って「現金の入ったカバンを無くした」「仕事のミスを穴埋めしなければならない」などという騙し言葉が振り込め詐欺ではあいかわらず主流のようです。

よくある手口と分かっていても騙される訳

見知らぬ番号からの着信をなぜ息子からだと信じてしまうのかというと,数日前に仕込みで「携帯電話の番号が変わった」などという電話をかけてくるからです。

普段から親子間であまり連絡をとっていないと,このような被害を回避しづらいかもしれません。
親御さんの方は,連絡がなくても子どものことをずっと気にかけており,何かあれば手助けしたいと思っているものです。

架空請求に騙される老人のイメージ

架空請求対策は案外簡単にできる

「故郷は遠くにありて思うもの」「便りがないのは良い便り」などと言わずに,ぜひ何もなくても定期的に親御さんに連絡してあげてください。
そして,折に触れて振り込め詐欺被害について注意を喚起しましょう。

「母さん,元気だった?」「ああ,元気だよ」というパターン化されたやり取りだと,そのまま「俺だけど,元気だった?」と詐欺師に利用されてしまうので,家族間で合言葉を決めるのもよいでしょうし,不審な電話が来た際の確認のために勤務先の電話番号を知らせておくことも大切です。

身に覚えのない架空請求が来たら

突然知らない番号から電話やメールが来て「○○サイトでの利用料と延滞料の合計50万請求します,支払わなければ法的措置を執ります。」など身に覚えの無い請求をされたらどうすべきでしょうか。

出会い系サイトの利用経験がある,闇金へ融資の申込み・借り入れ実績があるという人は,架空請求詐欺にあう可能性が高いので注意が必要です。

絶対やってはいけない架空請求への対応「払う」

架空請求に対する間違った対応としては,一番が「請求に応じ,支払う」です。
詐欺師御用達の名簿の一番上に名前が載り,名簿は多くの詐欺師に転売されるでしょうから,また別の架空請求が来たり,多くの闇金業者から融資勧誘の連絡が入ること必至です。

絶対やってはいけない架空請求への対応「接触する」

次が「心当たりがない。請求を取り下げてくれ」と断りの電話を入れることです。

一見,筋が通ったやり方に見えますが,こちらから詐欺師に連絡して,ご自身の名前・連絡先を明らかにするのは得策ではありません。
反応すれば,それを糸口に脅しをかけたり情報を探られたりする危険もあります。

 
身に覚えのない請求が来たら,相手に不用意に連絡を取らず,警察へ相談に行くようにしてください。

 

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