相談員の石川です。
バブル時代は銀行もサラ金もとにかく借りてくれという感じで,いくらでも借金できるような感覚でしたが,大して必要もないのに借り入れをする癖がついてしまうと自然と浪費する癖もついてしまいます。
欲しいものを吟味することなくすぐに手に入れるという経験を重ねることで抑制がきかなくなってしまい,お金を借りることを軽く考えてすぐに借金をしてしまうようになるのです。
さて,上記のような方が総量規制などの影響でサラ金から借りることができなくなったらどうするでしょうか。
これは,借りられるところから借りるという考えになってしまうようです。
すでに消費者金融からは借りつくしているという方が頼りにするのが,インターネットサイトなどで融資申し込みを募る無登録の貸金業者(闇金)です。
こうした貸金業者は,申し込み時には「30万即日融資します」などいろいろとうまい条件を並べ立てますが,実際には少額の融資しかせずに多額の利息をむしりとり続けます。
そして借りてしまった方は返済に詰まって別の業者からも借り入れをするため,借入社数があっという間に10社を超えてしまうという方も少なくありません。
10社にも借り入れをしているとなれば,そのなかで数社ほどは元金も全く返済をしていない業者がでてきます。
十分儲けた闇金がいる一方で,最後に貸した闇金は貸し倒れに遭ってしまうわけです。
当然,最後に貸した業者はすぐには取り立てを止めません。
元金だけでも返せなどと違法な貸し付けをする闇金のくせにずうずうしい要求をしてくる業者も多くあります。
「元金さえ返せば嫌がらせがなくなる」と安易に考えて最後のつもりで闇金に支払う方がいますが,これは大きな間違いです。
- 法的に返す必要のないお金であること
- 1社にでも支払えば,他の闇金も「金を払え」といって取り立てを再開する可能性があること
- 闇金との元金和解は闇金問題の真の解決とは言えず,今後も闇金からの融資勧誘が予想されること
まだまだ理由はありますが,結論として言いたいのは「お金を払うことは闇金との関係を断つことにはならない」ということです。