早めの行動をお勧めします

公開日:2013/11/19更新日:2018/10/30

カテゴリー:相談員, ブログ タグ:

当事務所の相談者の方の多くは,本日の返済金が用意出来ないので相談したいとおっしゃる方です。

ヤミ金といえども次の返済はいついくらと明示するのですから,返済の目処が立つか否かはもう少し早くお分かりになると思うのですが,問題を先送りにしてしまって当日に焦って相談先を探すという方がどうやら多いようです。

それが悪いとまでは申しませんが,余裕を持ってご相談頂いた方がご本人のためになると考えますので本日はそれについて書きたいと思います。

返済日当日に相談することのデメリット

相談者の方のお話をお伺いすると,ヤミ金に返済するためずっと金策を繰り返しどうにか支払ってきたけれど,もう用意が出来ず,そればかりか生活費も極僅かしか残っていませんという話を良く聞きます。

借りた以上はヤミ金に対してでもしっかり返済しなければならないとお考えになる大変律儀な方が多いのでしょうね。
この様に真面目な方は,その点を付け込まれることになり,長期に亘り多額の被害を受けることになります。
さて,ヤミ金に関する相談を当日に持ち込むデメリットです。

 

① 資料が揃わない

借りたお金が振り込まれた通帳や返済した際の振り込み明細,ヤミ金から勧誘を受けた際に受け取ったダイレクトメールなど・・・取引が確認出来る資料は多ければ多い程,専門家が業者と交渉する際有利です。何ら資料がなく交渉に臨むと,ヤミ金側が嘘をついて「そんなに受け取っていない」とか「一度も返してもらっていない」等と言ったとしてもそれを見破ることが出来ない場合があります。資料がなければ解決出来ないということはありませんが,資料の裏付けにより取引内容が明確になっている方が交渉上有利となります。
しかし,相談日当日が返済日となると,例えば通帳記帳をしておらず,記帳に行く暇もないということが起こります。どのヤミ金からいつ,いくら受け取ったのかすら分からなかったりすることもあります。すると,各業者との正確な取引内容が把握出来ず,対応が後手後手となる場合があります。

 

② 関係者への協力要請が出来ない

ヤミ金に対し,無関係な第三者の連絡先を教えてしまっている場合は,その方に協力要請(見覚えのない番号からの電話には出ないでもらう等)する必要が生じることがあります。
そうした場合に,あと1時間以内にヤミ金に連絡しないと・・・という状況ですと,当該第三者の方に事情を説明していただく時間がありません。

 

③ 依頼先を検討する時間がない
私はこの点が一番の問題だと思っています。
当日,特に,あと何時間以内に対応してもらいたいという状況ですと,弁護士・司法書士に相談した結果,信頼に足らない,あるいは条件的に合わないと思ったとしても,依頼を取り止めて他の依頼先を探す時間的余裕が無いのです。
ヤミ金問題に限った話ではないですが,専門家に事件処理の依頼をなさる場合は,すべての条件に納得された上で依頼なさるべきです。
しかし,返済日当日の相談となると,すぐにヤミ金に連絡しないと嫌がらせが始まるかも・・・
などと皆様は考えてしまい,事件処理の方針についてご説明しても上の空であったりします。
これでは,真にご希望の対応がなされるかどうか分かりません。

 

 

以上のように,ヤミ金への返済日当日に専門家へ相談したのでは,あなたにとって不利益となることがあります。

逆に,早め早めの相談をしていれば,資料の用意は余裕をもって出来るでしょうし,関係者への根回しも可能です。

また,ヤミ金対策に関する相談先は,市役所の無料相談,弁護士会,司法書士会,法テラス,各弁護士・司法書士の事務所等多数あることと思います。

最近は無料相談に応じるところが多いので相談までの敷居も比較的低いのではないでしょうか。相談となると気が重いというのは十分理解出来ますが,問題を先送りにするのでは被害は拡大するばかりです。相談するだけで心が軽くなったという方も多くおられます。

ヤミ金問題を抱えておられる方は,まずはお近くの無料相談を利用してみてはいかがでしょうか。

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