ヤミ金被害でお困りの際,まず相談先として思い浮かぶのは警察か弁護士か・・といったところでしょう。
上記に加え司法書士もぜひ思い出して頂きたいところですが,司法書士が代理人として活躍出来る様になったのは平成14年の司法書士法改正以降なので,まだ歴史が浅く認知度が低いことは否めませんね。
さて,では(司法書士も加えて頂くとして)警察,弁護士,司法書士とヤミ金対策の相談先があるとします。
真っ先に行くべきはどこでしょうか。
警察にヤミ金対応してもらう
まずはぜひ警察に行ってヤミ金のことを相談してみてください。
弁護士や司法書士に依頼し,費用をかけて解決というのは後回しです。
良くネット上ではヤミ金はお金の貸し借りであり,警察は民事不介入だから相手にしないといった趣旨の説明がなされていることがありますがそんなことはありません。
ヤミ金は,出資法違反,貸金業法違反の犯罪であり立派な刑事事件ですから警察が扱えないということはありません。
所轄の警察署の生活安全課などに行って話をしてみてください。
なお,行く場合は担当してくださる刑事さんの立場になってみて概要が分かりやすい様に
- 各ヤミ金の名前や電話番号をまとめておく
- ヤミ金からいついくら借入れ,それに対しいついくら返したかをまとめておく
- 振込みを受けた通帳や払込みをした際の明細等を持参する
などの配慮が必要です。
そうした上で,現在の被害状況をしっかり説明出来れば場合によっては刑事さんがその場でヤミ金に連絡を入れてくれてすぐに解決ということもあります。
こううまくいくことは少ないですが,費用を全くかけずにヤミ金問題を解決出来る可能性があるのであれば試す価値があるのではないでしょうか。
警察の対応の実際
とはいえ実際には,ヤミ金の相談を持ち込んでも警察が動いてくれる可能性は低いです。
特に,都心部の多忙な警察署にヤミ金被害の相談に行ってもほぼ門前払いのような形で帰らされることが多いようです。
また,仮に話は聞いてもらえたとしても,具体的な被害が出ていないため動けないと説明され,弁護士や司法書士に相談しなさいとかそうした心当たりがないのなら法テラスに電話してみればとアドバイスを受けるに留まるようです。
ヤミ金が家まで来て暴力を振るわれたとなればすぐに警察も動くでしょうが,会社や自宅に嫌がらせの電話が入っているという程度ではなかなか動いてもらえないということですね。
以上のような現状があるので,ヤミ金問題を警察に相談しても意味がないから警察には行っていませんという方が多いのでしょう。
しかし,そもそもお金がないからヤミ金から借入れするに至ったわけですから,それを解決するためとはいえ安易に高額な費用をかけるべきではありません。
他に解決するための手段がないのであれば仕方ありませんが,まずは警察に相談してみた上でさらに必要があれば弁護士や司法書士への依頼を検討されてはいかがでしょうか。
以外に警察は動いてくれますよ