これは個人間融資?でも実際は闇金だった?!

公開日:2015/10/09更新日:2018/10/13

カテゴリー:相談員 タグ: ,

人が集まり個人間融資をするイメージ

相談員の石川です。
当事務所ではヤミ金無料相談(0120-830-742)を行っていますが,「闇金に借りていて困っています」という相談の他に多いのが,闇金被害に遭っているという確信の無い方からのご相談です。

どの方も最初は「怪しい金融会社から借りるのは怖いけど,掲示板で知り合った人から少額を借りるなら大丈夫かな」「ただ個人同士の貸し借りだから闇金ではないだろう」と思い借入したそうです。

以前,ブログ「闇金が潜む個人間融資掲示板」でお話した通り,個人間融資サイトや知人経由で取引したところ高額の返済請求をされたという被害が増えています。実際の相談内容を交えてご紹介します。

掲示板に蔓延する個人間融資の正体

vスマホを通して個人間融資のやり取りをする人のイメージ図

ケースその1
金融会社ではなく掲示板で知り合った個人の方から借りたのですが,金利が高くて困っています。返済が遅れるかもしれないと前もって事情を説明しましたが,人が変わったように恫喝されました。これまで何度も返済をしていますが,振込先はいつも違う口座を指定されます。このような個人間の貸し借りについての問題にも対応してもらえるのでしょうか?

上記のケースは個人を装う闇金業者の典型的な手口です。「個人間での貸し借り」という名目で取引をしているため「闇金業者ではないんだ,ならば安心だ」と思わされてしまう被害者の方が多いようです。

個人間融資の情報サイトを見ていると「個人間の貸し借りは違法ではありませんよ~」「ヤミ金と違って金利も低いので安心!」などと合法的取引であることや低金利を強調するような内容が書かれていることが多いようです。

しかし,こうした掲示板で取引を誘う貸主は,個人と名乗っていても高金利を払わせるヤミ金業者である可能性が非常に高いので注意が必要です。

「貸します」の書き込みは罠です

貸したい人と借りたい人を結びつけるマッチングサービスとして個人間融資の掲示板サイトが多数存在しているようですが,闇金が「貸します」という書き込みをして,引っかかる人を待っているケースもあります。

また,個人間融資の掲示板には,大手からは借りられない人が書き込みをしているケースが多く, 闇金はそういう「闇金から借りるしかない人」の情報を常に集めようとしていますから,サイトを見ている(利用している)可能性は高いと思いますので安易な気持ちで利用したり,「借入したい」などと書込みしないでください。

申込みは闇金の手に個人情報が渡る事になる

実際に,個人間融資のサイト掲示板への書き込みを見て連絡を取ったところ個人情報を送らされて,その後は連絡が取れなくなり,しばらくしてからヤミ金からの融資勧誘がたくさん来るようになってしまったという相談もいただいたことがあります。

その他にも,貸主の自宅などで会って取引をしたという方は相手から体の関係を求められたり,裸の写真を要求されたなどの被害を受けたそうです。

※被害事例「個人間融資サイトでヤミ金に騙された」もお読みください。

証拠を残さない 対面型闇金の正体

直接会う闇金のイメージ図

ケースその2
闇金ではなく,お店で知り合った知人にお金を借りています。いつも手渡しでお金の受け取りと返済をしていて,借用書や領収書などの書類は一切ありません。もう受け取った額以上には返したと思うのですが,相手からは「まだ100万元金が残っている」と言われています。相手のことは苗字しかわかりませんが,話す内容から暴力団関係者ではないかと思えてとても怖いため,返済を止めることができません。このような問題も解決できるのでしょうか?

闇金というと所在不明・電話のみでやり取りをする090金融と呼ばれる形態が主流ですが,顔をさらして取引を行う,いわゆる対面貸しの業者も存在しています。

対面といっても明らかに店舗を構えているのであれば警戒しますが,飲み屋さんや,友人の紹介などで知り合ったという経緯から,相手は闇金などではなく個人間融資であると信じ安心して取引してしまうケースが多くあります。

顔見知りの知人から借りているといっても,取引の内容から高金利であることが分れば当事務所で闇金融事件として対応しております。

危ない!と思ったらすぐに警察へ

こうした対面型のケースでは実際に会って取引をしているため,自宅に来て暴れたりされるのではないかというご不安をお持ちの被害者の方が多いと思います。

すでに暴力的な行為をされたという方はすぐに警察で被害を報告してください。事件には警察とも協力して対処していきますので,上記のような事例でお悩みの方も解決を諦めずにまずはご相談ください。

まとめ

個人間融資の正体は闇金である事が非常に多いです。

1.闇金と謳っていなくても,全く見知らぬ他人へ身分証などの個人情報を送ったり,他人からお金を借りようとしたりすることは大変危険な行為です。

2.知人経由であっても,顔見知りであるから「安心」「安全」とは限りません。また知人の方が同じ個人から借入しているから必ず安心というわけではありません。

一部のケースを紹介させて頂きましたが,どんなトラブルに遭うかわかりませんので,今後は絶対やめてください。

すでに被害に遭われている方は,当事務所へご相談ください。相手と面識があるか,相手の住所や銀行口座を知っているかなど詳しいご事情を確認させていただきます。

当事務所では,相手方と交渉し請求をやめさせるだけでなく,被害者が支払ったお金を取り戻せた事例もあります。「自宅を知られているから,払わなかったときに何をされるか不安」という方も,その不安を一刻も早く取り除くため,専門家を頼ってください。

  1. 3
    熊野友里 says:

    6月8日に10000円借りる約束で
    手数料がひかれ7000円振込

    24日に23000円返済する約束でした

  2. 2
    しもひがし法務司法書士事務所 says:

    >ゆうき様
    闇金業者1件あたりの請求額が140万円以下であれば弁護士でも司法書士でも変わりはありません。
    ご心配であればいくつかの事務所に相談し,資格者と直接話した上で検討されると良いと思います。

  3. 1
    ゆうき says:

    弁護士に依頼するのと司法書士に依頼するのとではどう違うのでしょうか。迷っております。。

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