相談員の横田です。
当事務所にご相談いただく方のなかには，2～3年あるいはそれ以上も前から継続して闇金との取引を行っているという方も一定数います。
闇金との長期間にわたる取引がある場合，自力で縁を切ることが非常に困難になることがあります。
一般個人向けの闇金(090金融)は支払日が１週間から10日周期で、元金の3割から7割程度の利息を要求する場合が最も多く、追加融資を受けなければ1ヶ月も経つと元金よりも多く支払っていることになります。
このように短期間に数万円の支払いを続けると、たいていは数ヶ月で支払困難な状況になります。
しかし一方で取引を何年も続けているという方もいます。
特に真面目に毎回支払いを続けていたという方の場合、業者から受け取った金額よりもはるかに多く支払っていることがほとんどです。
中には2,3万円程度の貸付に対して合計100万円以上払い続けているという場合もあります。
このような優良なお客さんは、闇金にとっても毎回払う資力もあるし当然手放したくないお客さんということで、なかなか取引をやめさせてもらえないことが多いです。
また、取立てが職場などに来てしまうのを恐れて支払いを続けていたのではないかと思われ、この客は弱腰だから脅し続ければ払わせられると判断されてしまうことにもなります。
“闇金もかなり得をしているわけだし、まだ全然返済していないような場合に比べるとすぐに手を引いてもらえるのではないか”
“長期間やりとりをしてある程度信頼関係もできているから、話せば分かってもらえるのではないか”
このような気持ちになりがちですが、ご自身で和解を持ちかけると逆にたいへんな抵抗に遭う場合が多いです。
一度も返済をしていないような場合よりもずっと過酷で長期間の取立てが行われるケースが少なくありません。
もう１年以上も同じ業者と取引を続けてしまっている方は、一刻も早く縁を切るべく専門家に相談してください。
また、業者へ支払った時の振込明細がたくさん残っている場合には、その分被害金が取り戻せる確率も上がりますので、それらを用意して専門家に相談に行かれるといいでしょう。
