アポ電詐欺・アポ電強盗に警戒を

公開日:2017/06/03更新日:2019/03/05

カテゴリー:相談員 タグ:

今回はまずアポ電詐欺に関するニュース記事をご紹介したいと思います。

電話詐欺「アポ電」倍増 5月まで被害事前連絡…家族や職員装う
県警は25日、「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」など電話詐欺の今年1月~5月21日の被害状況を発表した。件数、被害金額ともに前年同期を下回ったが、年配者らを標的に事前に連絡を入れ、警察官や金融機関職員をかたって信用させる「アポ電」の手口が大きく増加したのが特徴だ。犯人に手渡しで現金を渡すケースが多いことから、県警は「多額の現金は自宅で保管せず金融機関に預けてほしい」と呼びかけている。
~中略~
甲府市内の80代女性は、自宅に警察官をかたる犯人が訪問。「金融機関に振り込め詐欺の一団がいる。現金を下ろした方がいい」という指示に従い、1010万円をだまし取られた。
同市の70代女性も、「キャッシュカードが指紋認証になる。変更が必要」と金融機関職員を装って訪れた犯人に指摘され、カード3枚を手渡し、暗証番号も教えた結果、約103万円を詐取された。
生活安全部の鶴田孝一部長は「アポ電を犯行の前日にかけるケースが前年同期の1件から4件に急増した。“信頼性”をより高めようとしている」と指摘する。
2017.5.26 07:10 産経ニュース

上記は,アポ電により騙す相手の情報を得たり,引き続く犯罪行為を容易にして現金を詐取する手口です。
これにより信頼性を高めて犯罪の成功率を上げているようです。

また,最近では,次のような恐ろしい事件も報道されています。

高齢者狙い「アポ電強盗」 都内で3件、手口似る
東京都江東区のマンションで一人暮らしの80歳の女性が手足を縛られて死亡しているのが見つかった事件。事前に現金の有無を尋ねる「アポ電(アポイントメント電話)」がかかってきていたことなど、1~2月に渋谷区で起きた2件の強盗事件との共通点が判明した。警視庁は同一グループによる犯行の疑いがあるとみて、現場で目撃された3人組の行方を追っている。
2019/3/2 11:29 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41957250S9A300C1CC0000/

アポ電に対して,一人暮らしであることや自宅に現金を置いていること等を教えてしまったことにより高齢者の方が殺されてしまった事件です。現在,都内ではこのような悲惨な事件が多発しているようです。このままだと味をしめた犯人グループが全国に手を広げることは間違いないのではないでしょうか。不審な電話には十分な警戒が必要です。

お金がらみの電話にはまず警戒を

電話の主が身内や銀行・警察・役所を名乗ったとしても,お金が絡む話であればアポ電かもしれないと警戒すべきです。
時代とともに犯罪の手口も変わっていきます。
こちらが対策を取ったと思っても,しばらくするとまた新しい手口で陥れようとしてきますから手口を覚えておくというだけでは足りません。
ここで肝心なことは,お金がらみの電話にはまず警戒するということです。
相手が身内を名乗ろうと,警察官の名を語ろうと,金融機関職員の名を語ろうと,お金の話であればアポ電かもしれないと考えてまず最初に冷静になること。自分で判断できなければ身の回りの人に相談すること。それでも信用していいのかわからない場合は,相手の語る機関に問い合わせをして確認すること。このような対応を徹底すべきです。

もっとも,警戒しても次々と新しい手口が生み出されていく昨今では,話すだけでリスクがあるとも考えられます。

したがって,高齢者のおひとり暮らしの場合には,知らない番号からの電話にはできる限り出ないほうがよいでしょう。

咄嗟の出来事で自分の身を守れるのは自分自身です。よく考えて,日々進化していく犯罪手口に警戒を怠らないようにしましょう。

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