最近，ヤミ金逮捕のニュースが増えているような気がします。
（ヤミ金で超高金利貸し付け 栃木県警、容疑の女逮捕 下野新聞）
なんと逮捕者は70歳の女性です。
ヤミ金業界では女のヤミ金自体少数派ですが，70歳というのは極めて異例でしょう。
もっとも，記事によると貸付けの対象は２名のみであり金利も法定金利の３倍程度の様ですから，職業ヤミ金というわけではなく知り合いがヤミ金化したという事案なのかもしれません。
以前からご紹介しておりますとおり，ちょっとした知人や取引先の人等が融資の勧誘を行ってきて，これによりヤミ金被害に遭うという例は多くあります。
そして，元々知り合いなので警察や司法書士，弁護士に相談しようという気になかなかなれず，被害が長期化するという面があります。
元来，個人間の貸し借りなどは皆さんご存知のとおり何ら規制されるようなものではありません。
困ったときは相身互いという精神は尊重されるべきです。
また，地方には無尽や頼母子，模合などの相互扶助の仕組みが金融の一態様として昔から存在しています。
それらの合法的な手段によってお金を融通し合う限りは法が介入する必要はないはずです。
しかし，残念ながら，やはりお金が絡むとそれを利用して利を得ようとする者は意外に多いものです。
そしてそういう人間は，親身になって話を聞きながら巧みに高利での契約に誘ってきます。
このような場合は，後々のトラブルを避けるため借入れは控えることが賢明です。
無利息な法定金利内でならともかく，違法な金利での申し出をするような者は，あなたを助けるつもりでお金を貸すわけではありません。
あくまで自分の利益のために貸すのです。
そうした相手とお金の貸し借りをしては後にトラブルになることは想像に難くないでしょう。
高利の貸付けには応じないようにし，もし既に借りてしまっている場合は然るべき機関に相談して解決を図るべきです。
