【詐欺事件】”闇金に軟禁されている”と嘘をついてお金をだまし取り逮捕

公開日:2024/02/22更新日:2024/02/22

カテゴリー:ニュース・報道 タグ: , , ,

北海道で「知人の保証人になり闇金に軟禁されている」などと嘘をついて知人からお金をだまし取った容疑で逮捕者が出たことが報じられました。
報道の内容を以下に要約します。

「ヤミ金に軟禁された。金を貸して」と言いながら…自ら926万受け取りに行き“御用” 帯広市

・2024年2月21日、詐欺の疑いで住所不定無職の容疑者(45)が帯広警察署により逮捕された。

・帯広市の知人男性(61)に対し、「元同僚がヤミ金に借金した際に保証人となり軟禁されている。金を貸して欲しい。」などと嘘のメッセージを送信し、昨年3月頃、男性の自宅にて現金926万円をだまし取った疑いが持たれている。容疑者は、軟禁されている設定にも関わらず、自ら男性の自宅に金を受け取りに行っていた。

・容疑者は容疑を認めた上で「遊ぶ金が欲しさに詐欺をしました」と容疑を認めているとのこと。

・また、容疑者は、2023年6月にも同じ男性に対し、架空の女性になりすまして現金11万8000円をだまし取った疑いで、今月逮捕されていた。警察は、同じ男性から更に1000万円ほどをだまし取った余罪もあると見て追及する方針。

ソース:STV札幌テレビウェブサイト|2024/2/21 20:35配信より要約

闇金被害者への同情を悪用した卑劣な詐欺行為

容疑者は闇金からお金を借りた知人の保証人になっているなどと嘘をついて、被害者からお金をだまし取ったもようです。

一般的に闇金にお金を借り、返済ができなくなった場合は、その借主や保証人と呼ばれる方々は闇金業者からの厳しい取立てに悩まされることになります。

多くの闇金業者はLINE闇金や090金融と呼ばれるような、実際に姿を見せること無く営業している業者が多いため、この容疑者の言うように被害者や関係者が闇金に軟禁されるといった状況になるケースは稀です。

しかし、一部には対面にて取引を行う闇金もいて、そういった業者の中でも悪質性の強いところは実際に被害者を軟禁状態にしたり、自宅に押し掛けて脅迫するといった乱暴な行動に出るケースもあります。

闇金はお金を搾り取れるのであれば、取立てをする相手は借りた本人でなくても構わないので、周囲の人々からお金を搾り取ろうとすることがよくあります。したがって、いわゆる保証人に対しても平然と取立てを行いますし、場合によっては借りた本人よりも激しい追い込みをかけることもあります。

闇金にお金を借りると、周りの人も厳しい取立てに遭ってしまう、という話をよく聞くと思いますが、これについては残念ながら紛れもない事実です。
こうした話も踏まえると、上記の容疑者のついた嘘にもある程度信憑性があると言えます(前述のように実際に軟禁されるケースは極めて稀ではありますが)。

一般的にこういった話を聞くと恐ろしいと感じる方が多いと思いますし、知り合いからこのような相談を受けると、なんとかお金を工面してあげたいと思うのもうなずけます。
このような人の情を逆手にとってお金をだまし取るのは、本当に許せないことですし、実際に闇金の取立てを受けている被害者の方々にとっても実に不謹慎な話です。

余罪を含めしっかりと追及がなされ、被害者に対しても十分な補償がなされることを期待したいです。

書き込みする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


0120-830-742
お問い合わせ 闇金対策ブログはこちら 情報提供掲示板はこちら
司法書士による闇金対策ブログはこちら
情報掲示板はこちら
相談に対応するオペレーター