裸の画像を担保に闇金を営業していた会社員が逮捕されたことが報じられました。
まずは記事を以下に引用します。
裸画像「担保」に少女ら50人にヤミ金か SNSで連絡 会社員を逮捕
少女らに送らせた裸の写真などを「担保」にして不正に金を貸したとして、神奈川県警大磯署と県警少年捜査課は21日、埼玉県富士見市水谷東2、会社員、新谷秀和容疑者（47）を児童買春・児童ポルノ禁止法違反（製造）と貸金業法違反（無登録営業）などの疑いで逮捕した。「金を回収しやすくするために裸の画像を送らせた」などと供述しているという。
県警は、新谷容疑者が2022年2月～23年6月、20都道府県の少なくとも約50人に対し、裸の写真を担保にして金を貸したとみて調べる。
逮捕容疑は5月下旬、金を貸す担保として高校3年の女子生徒（17）＝静岡県三島市＝に裸の写真をスマートフォンに送らせた。また22年7月～23年5月、女子生徒を含む16～17歳の少女3人に無登録で24万円を貸し付け、法定金利を上回る利息計7万3000円を受け取る契約をしたなどとしている。
県警によると、新谷容疑者はSNS（ネット交流サービス）で、金銭に困っていると訴える相手に「貸してあげます」などと連絡。裸の写真や顔写真付きの身分証を送らせていた。「業務としてはやっていない」などと、容疑を一部否認しているという。
引用元：毎日新聞ウェブサイト 2023/9/21 17:41配信より。
闇金が融資する際、裸の写真を送るのを条件にお金を貸すことがよくあります。返済ができない場合は、ネットで裸の写真を拡散するなどと脅し、無理にでも返済をさせるという取立ての手口を用いるためです。
以前からTwitter(現X)やInstagramなどのSNSを用いて活動する闇金にこのような取立ての手口を用いる業者が多かったのですが、最近ではいわゆる090金融（ショートメールや携帯電話で直接融資勧誘を行う闇金）の中にもLINEでのやり取りをする業者が多くなったこともあって、人に見られたくない写真を撮って送るよう要求してくる業者も一定数存在します。
携帯電話での通話やショートメールだけの場合と違い、LINEを使うと気軽にすぐ画像などのデータを送信できることもあり、顧客の身分証や顔写真などにとどまらず、さらに要求がエスカレートして裸の写真を送れと言ってくる闇金も少なくないのです。
写真をネタにいつまでも恐喝され続ける恐れが
最も注意しなければならないのが、こうした他人に見られたくない写真を闇金に送ってしまうと、最悪の場合いつまでもお金を要求され続ける可能性があり、仮に約束どおり返済を完了した場合でも写真の拡散を引き合いに出して恐喝される恐れがあるという点です。
恐喝される側も、いわれのない請求だと分かっていながらも、裸の写真を拡散されたくないあまりお金を払い続けることになってしまうという方も少なくないでしょう。
見られたくない写真を拡散されるのは、ある意味では職場や緊急連絡先に嫌がらせの電話をされる以上にダメージが大きいと感じる方も多いのではないでしょうか。
こういった手口は、一旦闇金業者に画像を渡してしまうとそれを確実に消去させることは不可能に近いこと、業者は大量のイタズラ電話かけるなど手間をかけた取立てをせずに借主に大きなプレッシャーを与えることができることなど、闇金にとってメリットが大きいです。
よくある、大量のイタズラ電話や出前を送り付けるなどの嫌がらせ以上に陰湿でタチの悪い取立て方法ともいえます。
一度送ると大きなリスクに…絶対に取引してはいけない！
送った写真は、きちんと返済すれば消す、他の人に見られたり他の業者に共有されたりすることはない、などと言われても一切信用してはいけません。
このような取立てをする側にとって非常に有益な担保を、悪質業者が簡単に手放すとは考えづらいです。
また、送った覚えのない業者が系列他社から裸の画像を手に入れて、それをネタに脅すこともあります。なので、たとえ写真を送ったのが比較的穏便に取引ができる業者であったとしても、より悪質性の強い業者に写真が渡っている可能性もあります。
闇金に裸の写真を送ってしまうと、その瞬間から極めて大きなリスクを抱えてしまうことになるので、こうした悪質業者とは関わらないよう十分にご注意ください。
あほや