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解決事例

闇金問題解決後の任意整理|借金問題の解決事例

投稿日:2024.09.05

借金問題

090金融

ご依頼者:東京都在住Tさんの闇金被害

借入件数6社

闇金問題解決後の任意整理

週倍の闇金からの借り入れで返済不能に

Tさんは、東京都在住の30代の会社員です。

過去に消費者金融への支払いに延滞があり、いわゆる金融ブラックとなっています。そのため、正規の金融業者からは借り入れが出来ず、やむを得ず闇金に手を出したそうです。

借入先は週倍での貸付けを行う闇金であり、2.5万円の借入れに対して1週間後に5万円(又は利息のみの返済として2.5万円)を返済する約束で取引をしました。

週倍という条件は闇金の金利の中でもかなり高い部類になるのですが、急いで金策する必要があり、やむを得ず借りたのだそうです。

 

1週間後、自力で返済金を用意することができなかったTさんは、タイミング良く連絡してきた別の闇金から同じく週倍で2.5万円を借り、何とか工面して利息の支払いをしました。そして次週には給料日があり、それらの2社に対し、合計10万円を支払ってなんとか完済しました。

 

しかし、給料日直後に10万円もの出費があったのでは、生活費は到底足りません。

Tさんは、やむを得ず給料日の1週間後、別の闇金3社から、同じく週倍で合計8万円を借りてしまいました。

司法書士に依頼して闇金問題解決、しかし・・・

次週は親に頼み込んで8万円を工面し、なんとか利息を支払いました。

しかし、更に次週の返済金は、闇金に借りる以外の方法では用意が難しい状況でした。

 

そこで、これ以上の返済は難しいと考えたTさんは、当事務所のLINE相談をご利用されました。

そして、司法書士とのオンライン面談を経て、闇金3社について依頼されました。

 

この3社の闇金に対しては、3社とも受取元金と同額を返済している状態でした。

交渉の結果、いずれの業者も不服そうな態度を示したものの、口座凍結等を行わないことを条件にゼロ和解に応じました。

このことをTさんに報告し、闇金問題は無事に解決となりました。

 

ところが、闇金問題は片付いたものの、Tさんにはまだ他の悩み事がありました。

実は闇金に借りた月から消費者金融への返済ができずにおり、毎日のように督促の電話が入る状態になっていたのです。

消費者金融は3社から合計200万円の借り入れがあり、これまでは毎月4万円ずつ払ってきたのですが、闇金への返済を優先していたために、その返済金が用意できなくなってしまっていました。

消費者金融について任意整理を行い、借金問題全てが解決

当事務所にご来所いただき、お話を伺った結果、消費者金融3社については、任意整理という方法によって解決していくことになりました。

任意整理とは、これまで延滞している利息や将来発生する利息の減額交渉をしつつ、無理なく支払える金額での分割払いを認めてもらう手続きです。

 

各消費者金融と交渉した結果、Tさんの場合は、合計200万の借金について、月々3万円の分割払いを認めてもらいました。

消費者金融の支払いも月に3万円なら全く問題なく返済可能ということで、Tさんの借金問題はようやく全て解決となりました。

司法書士のコメント

一昔前は、闇金というのは、自己破産等により正規の業者からの借り入れができなくなった方が利用するものでした。

そのため、正規の業者との取引は1件もないという方が多かった印象です。

 

しかし、今は違います。

闇金もあるし、銀行ローンや消費者金融もあるという方がかなり多くなっています。

このような状況の場合、私共としては、闇金だけでなく他の債務も全て整理して、生活の建て直しをするべきと考えますが、多くの方は、闇金のみの整理を希望されます。Tさんの場合も、最初の闇金相談時は、消費者金融からの借り入れはなく、闇金のみ整理したいというご希望でした。

 

消費者金融の金利は年利18%程度です。他方、週倍の闇金は年利2607%となり、約144倍の金利です。

このような大きな金利差がありますから、闇金には到底返せないが消費者金融はなんとかなると思われるのは理解できないことではありません。

 

しかし、闇金と消費者金融では貸付額が大きく違います。Tさんのように総額200万円も借りていれば、年利18%でも利息は月に3万円も取られます。

そのため、月4万円ずつで返済していくと、元金はなかなか減らず、完済までに94か月かかります。その間に支払う利息はなんと約172万円です。

こうしてみると、消費者金融の借り入れも生活を脅かす存在であることが分かるのではないでしょうか。

 

債務整理を専門とする事務所に対して、闇金問題も含めた借金全般について相談すると、「闇金は扱っていないので他で相談してください」と言われることが多くありますが、当事務所では、どちらも同時に扱うことができます。

銀行やクレジットカード、消費者金融等でのお支払でお困りの場合も、ぜひ当事務所にご相談ください。

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