闇金がいう「弁護士に依頼してもムダ」は本当か

公開日:2017/01/07更新日:2018/11/15

カテゴリー:司法書士 タグ: , , , , ,

司法書士の下東です。

弁護士や司法書士が介入すると闇金は回収困難と考えるためか意外にあっさり手を引くというのが実務感覚です。

ところが,法律は無力というイメージがあるのか,あるいは「弁護士に依頼してムダだぞ!」と凄まれるからなのか,弁護士でも解決できないだろうと諦めてしまい,思考停止状態で利息を払い続けている方が多数います。

しかし,高利の支払いはいつか必ず行き詰まります。それに闇金との関わりは社会生活上の悪影響が大きいですから,この問題を先送りにするのは得策とはいえません。

そこで今回はこの問題を考えていただくために,

●弁護士や司法書士に依頼すれば闇金問題は解決できるのか

●解決できるとしたらどのような方法で解決するのか

●闇金に強い弁護士や司法書士の選び方

等について書いていきたいと思います。

弁護士に依頼してもムダという闇金からのメッセージ

闇金の督促手法は業者により様々ではありますが,どの業者も頻繁に使う常套句が次のようなものです。

弁護士や司法書士に相談してもムダというLINEメッセージ
弁護士に相談したら徹底的に追い込むというメール
ウチは弁護士を入れても回収するからなというメール

上記のメールやLINEメッセージは全て実際に被害者宛に送られてきたものです。

「弁護士や司法書士に相談してムダ」
「弁護士・司法書士・警察 相談したら徹底的に追い込む」
「ほかと違ってウチは弁護士入れても必ず回収するぞ」

このようなメーセージは,闇金が定型的に送ってくる脅しメールの代表例です。

「依頼してもムダ」「徹底的に追い込む」「必ず回収する」などといわれると,弁護士に依頼しても逆効果になってしまいもっとひどい取立を受けるのではないか,と心配になってしまいますね。これによって相談を断念してしまう方が多くおられるようです。

脅しのメッセージの本当の意味は?

しかし,本当にムダだと思っているのであれば,そんな脅しをいちいち入れる必要はないはずです。

闇金はなぜ,ムダだといいながら執拗に弁護士等への依頼を阻もうとするのでしょうか。

このような闇金の脅しを鵜呑みにする必要はあるのでしょうか。

闇金から見た弁護士等はどういう存在か?

疑問

ここでまずは闇金の立場からみた場合の弁護士や司法書士はどういう存在なのかを考えてみます。

まず,一般論ですが「弁護士や司法書士が恐い」と考えている業者はほとんどいません。

弁護士や司法書士には警察と違って捜査権や逮捕権がないですから,闇金にとっては恐れるに値する相手ではないのです。

しかし,厄介な,あるいは面倒な存在という位置付けではあるはずです。

私達が闇金に対して介入の連絡をすると,嫌な顔をされたり面倒なことになったというようなリアクションが返ってくるのです。

では闇金にとってなぜ弁護士や司法書士は厄介な存在なのでしょうか。

弁護士や司法書士へ相談されると回収が困難になる

回収を断念する闇金業者

闇金というのは基本的にはハッタリで回収をかける商売です。

例えば, 「返済しなければ一生追い込む」 とか「今から人を集めてさらいに行く」 などという脅し文句で「本当にやるかも」と思わせて無理にでも金を作らせるのが彼らの手口であり回収のテクニックです。

ところが,闇金に詳しい弁護士や司法書士に相談に行かれてしまうと,その脅しは実はハッタリに過ぎず実際に行動は起こさないということが露見してしまいます。

闇金にとって重要な武器のひとつが失われてしまうわけです。

そのほか,闇金被害の取り扱いに長けた弁護士や司法書士は,被害者にとって有益といえる様々なアドバイスを行います。

長く取引を行って永続的に違法な利息を吸い上げたい彼らにとってこれは大きなマイナスです。業者側としてはできる限り被害者を相談に行かせないようにしなければなりません。

そこで,回収が困難となる事態を防ぐために「弁護士や司法書士に相談してもムダだ」と言って予防線を張ろうとしているわけです。

闇金は法的手続きを嫌う

効果的な対策のイメージ

闇金業者にとっての厄介事のタネはほかにもあります。

「効果的な対策」が執れる弁護士や司法書士は闇金にとっては天敵のようなものであり,彼らとの揉めごとはデメリットばかりなので避けたいのです。

そして,揉めごとを避けるために拍子抜けするぐらいあっさりと手を引いていきます。

以下,当事務所の対応を例に「効果的な対策」の概要を説明します。

効果的な闇金対策

効果的な闇金対策

まず,闇金との交渉の基本的スタンスは「揉めない」ということです。

法律論だけ振りかざし,最高裁判決を引用して,「元金は返済しない」「支払った金は全額返還せよ」と迫るやり方も時には良い方法です。

しかし,闇金業者と揉める=依頼者や関係者に迷惑が及ぶということですから,相手の反応を見極めずにこちらの権利主張だけをするのはあまり賢いやり方とはいえません。

相手方あっての和解交渉ですからそれなりの利益誘導がなければ相手も引くに引けないでしょう。

そこで当事務所では,闇金に対してはお互いに債権債務なしとする和解案(ゼロ和解といいます)を提示しています。

そして,闇金業者がこれに応じて今後取立て・請求を行わない旨の約束をした場合は,闇金の使っている口座等の停止措置は執らないという運用にしています。

違法業者が使う携帯や口座に対しては,携帯電話の利用停止措置や口座凍結などの手続きを執って犯罪に使う道具を奪うべきという考え方が職務上は一般的です。

しかし,当事務所では平和的に解決したいという依頼者様の意思を尊重して,闇金側がゼロ和解に応じるのであればこちらも何もしない(携帯電話の利用停止措置や口座凍結を行わない)という運用にしています。

こうした運用によって得られるメリットは大きいです。

第1に,闇金に手を引いたほうがメリットがあると思わせることによって和解できる可能性が高まります。

闇金=悪と決めつけて,介入と同時に口座凍結措置を執るという方針だと,闇金からすれば,どのみち口座が止められてしまうのなら「債務者の追い込みを続けて少しでも回収しておこう」という発想になりがちです。

それよりも,闇金側にも手を引くメリット,あるいは手を引くべき理由を与えてやるほうが依頼者の利益に適うのです。

第2に,同じ闇金に対して別件で介入した場合にも和解が容易になります。

この事務所とは和解したほうがトクだ,と思わせることができれば和解率は飛躍的に高まるのです。

実際に,開業当初と比べると闇金と和解して平和的に解決できる事案の割合は大幅に上がり,現在では9割前後の和解率となっています(平成30年5月現在)。

第3に,逆恨みによる取り立て被害の長期化がなくなります。

口座凍結が絶妙のタイミングで決まると闇金は口座残高が引き出せなくなり場合によっては数十万円の損害を被ります。 これは犯罪資金が犯罪者側に流れることを防げたわけであり喜ばしいことではありますが,問題はこの場合の怒りの矛先が被害者に向かってしまい取立てが激化する可能性があるということです。

話し合いによる解決を重視するという当事務所のような運用を執るとこのような不幸も防げることから,社会正義を考えるとどうかは別として依頼者が希望する平和的解決には最も適しているといえます。

和解ができない場合でも短期間で解決可能

一方,では闇金と和解ができない場合どうするかというと,当事務所では原則として即日,業者が使っている銀行口座の凍結を実施し,併せて特に悪質性の高い事案については警察を介して携帯電話の利用停止措置を実施します(これに加えて以下の様に当ホームページで悪質業者である旨を公表します)。

悪質業者の公表例

悪質業者情報を公開中:「闇金情報」はこちら

するとどうなるでしょうか。

闇金は携帯や口座を不正に取得するのに相応のコストを支払っています。

それが凍結などによって失われるとなれば新しいものを用意しなければなりません。

しかし,その新しく用意した携帯なり口座なりを使って取り立てを再開したとしてもまたすぐに止められてしまうのでは割に合いません。そして,割りに合わなければ闇金はそれ以降取立てを止めるのです。

結局,和解に至る場合は即日解決となりますし,和解ができない場合でも,ほとんどのケースにおいて2,3日で解決への道筋がつくものなのです。

闇金は皆様が思っているような採算度外視の取り立てや嫌がらせをしません。案外ビジネスライクな思考をするものなのです。

費用対効果に見合わないと思えば手を引きますから,こちらとしてはその状況を作り出すように動くということになります。

闇金対応に関する弁護士や司法書士の口コミ

闇金を扱う弁護士の口コミ

これまでの記事をお読みいただいたことで,弁護士や司法書士に依頼すれば闇金問題は解決可能ということはある程度ご理解いただけたのではないかと思います。

しかしながら,いざ特定の弁護士に相談をしてみようと思ったものの,念のためネット上の口コミを調べてみた結果悪い口コミを見つけてしまって相談を止めたというケースもあるようです。

口コミや評判というのは物やサービスを買う際の指標として有用ですから,それらを参考にすることは大いに賛成できます。

しかし,それはその情報が信頼できる口コミといえる場合に限ってのことです。

ネット上の口コミというものはただでさえいい加減な情報が多いものですが,それに加えて,闇金問題を扱っていると,業者側から,報復や嫌がらせを目的として悪い口コミを書き込まれることがあります。

2チャンネル(5ちゃんねる)等の掲示板,知恵袋等のQAサイト,Twitter等のSNSでは,実際に当事務所を含め実在の複数の事務所の悪い口コミが確認できます。

だからといって,その口コミが実際に相談や依頼をした方が書いたものなのか,それとも闇金側の者が報復的に書いたものなのかは容易に判別できません。

ですから,闇金問題にお困りの場合は,弁護士等に関する悪い口コミをそのまま鵜呑みにするのではなく参考程度に考えて,まずは相談をしてみた上で最終的な依頼意思の決定をされたほうがよいように思います。

では良い口コミはどうかというと,そちらもやはり参考程度に考えるべきです。

なぜなら,良い口コミであっても広告会社やアフィリエイター等が集客目的で自作自演的に書き込んだものである可能性があるからです。

闇金に強い弁護士・司法書士の選び方

闇金に強い弁護士のイメージ

「口コミを鵜呑みにしてはいけない」とだけ書くとではどう選べばよいのかとなりますね。そこで,闇金に強い弁護士・司法書士をどう見分ければよいのかを簡単に紹介しておきます。

Web上の情報だけだと「闇金が恐れる弁護士」「即日解決可能」「ヤミ金に強い司法書士」等と抽象的な紹介文や「解決実績1万件」というような,事実ならたいしたものだが簡単に裏付けが得られない内容の広告文が目に付くことがあります。

上記のようなものは参考にする程度にとどめ,通常はごまかしのきかない次のような情報を参考にすべきです。

事務所開設から何年目か

事務所開設から何年目かは「闇金に強い」といえるかどうかの判断資料として有益です。そして業歴が浅すぎる場合は注意した方がよいでしょう。

弁護士会や司法書士会でも多重債務被害救済の一環として闇金問題に関する講習をやることがありますが,講習を受けただけで経験が浅い弁護士や司法書士に依頼するよりはある程度経験を積んだ人に依頼したほうが安心できるはずです。

事務所を開設して何年目かは,HP上に書いてあることもあれば,司法書士や弁護士の登録番号から推測できることもあります。

ちなみに,当事務所は平成25年から闇金を専門に扱う司法書士事務所として業務開始しています。

闇金問題に特化していますので取り扱い件数は多いですが業歴としては長いほうではありません。

情報を豊富に持っているか

昨今の闇金との戦い方はいわば情報戦であり,相手方業者の情報を多く持っているほうが交渉を有利に進められる傾向にあります。

したがって,随時闇金に関する情報を多方面から集められる弁護士や司法書士は「闇金に強い」と推認でき,依頼先として望ましいといえます。

それを確認する方法としては,「闇金情報のページ」のようにweb上で公開している情報があればそれを閲覧するか,相談時に質問してみて判断するくらいでしょうか。

お金を払わせるような解決方法を取っていないか

これは法律家として最低限のモラルを持っているか,言い換えれば闇金と結託しているような悪質な弁護士等ではないかということを確認するために必ず押さえていただきたい点です。

違法業者である闇金にお金を払わせるような解決方法をとっているならば,闇金に強いかどうか以前の問題であり,悪質な事務所であることが明らかですから依頼すべきではありません。

闇金が被害者に交付する金銭は暴利を得るための手段に過ぎず,不法原因給付(民法708条)に該当するため返済する必要がないものです。

にもかかわらず,闇金への返済を勧めるという行為は悪質と言わざるを得ません。

悪質な事務所ではないかを確認するために,相談時には相手方にお金を払う場合があるのかどうかを必ず質問すべきです。

専門性はあるか

HP上に闇金被害を扱っている旨の記載がある場合でも,それは広範に扱う業務の一部としてに過ぎず,実際はそれほど闇金に詳しくないというケースがあります。これは闇金に限ったことではないですが,ある分野について専門家に依頼する場合には,年に数件しかその分野を扱わない事務所よりはある程度専門性の高い事務所を選択した方が満足のいく結果が得られやすいのではないでしょうか。

また,闇金にも多様な手口がありますから,ウチはこの手口が得意,という事務所もあるのかもしれません。
当事務所では,闇金被害なら実績融資,完済ブロック,押貸し,カラ貸し,整理屋被害,個人間融資,ソフト闇金等々なんでも扱っていますが,最近は特にソフト闇金が多くなっています。有名どころだったアバロンが逮捕されたことにより,ソフト闇金被害から抜け出そうという機運が高まっているのでしょうか。

まとめ-弁護士に相談は無駄ではない-

冗長になってきたのでまとめます。

闇金が言う「弁護士や司法書士に相談してもムダだぞ」というのは嘘です。

闇金にとっては弁護士や司法書士に依頼されると大きなデメリットとなるのでそれを防止するために言っているに過ぎません。

そして,適切な対応により闇金が手を引く理由をしっかりと作ってやればどのような闇金問題も案外あっさりと解決できるものです。

最近は,相談無料,そして初期費用も無料という弁護士や司法書士も増えています。

また,費用も安く抑えられている事務所も見かけますし,場合によっては法テラスの利用も可能です。

「闇金問題を解決する」という意思決定さえできれば,その後のハードルはそんなに高いものではありません。

闇金問題に強い弁護士や司法書士に相談すれば問題は必ず解決できますから,まずは無料相談を利用して電話なりメールなりをするという一歩を踏み出してみてください。

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  • 3
    says:

    現在 他の司法書士事務所様に相談しておりますがエスカレートするのみです。
    全く取り立てや嫌がらせを辞めない業者がおります。

  • 2
    s-syoshi says:

    ヒロ様
    しもひがし法務司法書士事務所です。コメントいただきありがとうございました。誠に恐れながらコメント欄では個別のご相談を受けかねますのでご相談希望の場合はフリーダイヤルかお問い合わせフォームをご利用ください。

  • 1
    ヒロ says:

    実は相談をしたいと思ってコメントさせていただきました、完全に約束をしたお金が勝手に振り込まれていて翌日に連絡したら貸して欲しいと言うから振り込んだと言われてしまい来週の16日に取り敢えず振り込まれた金額+利息分を一括返済しようと思っていますが翌日に連絡が取れないで振込先を教えてもらえないかと不安でいます。

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