特殊詐欺の減少はヤミ金の増加につながる懸念あり

公開日:2014/05/19更新日:2018/08/29

カテゴリー:相談員

兵庫県警が還付金詐欺等の特殊詐欺被害の対策として新しい試みを行っており,効果を上げているようです(3月以降「被害ゼロ」 兵庫県警の新作戦、特殊詐欺防止に効果 産経新聞 5月19日)。

 

相手方業者に対して捜査員を動員して多数回架電し,回線を使用不可能にさせることにより被害の予防を図っているようですね。

民間では良く採られている手法であり,当事務所でも悪質な詐欺業者やヤミ金に対しては相手が音を上げるまで電話を続けたりすることもあるのですが,警察がそれをやるというのは画期的ですね。

やはり組織力に圧倒的な違いがありますから,やられた詐欺業者は全く仕事にならなくなるでしょう。

 

こうした取り組みはぜひ全国で採用し,特殊詐欺被害の予防や犯人検挙に繋げてもらいたいものですが,ヤミ金被害者側からみると多少の懸念を感じます。

 

以前から述べておりますとおり詐欺業者とヤミ金は利用する道具が同一ですから,詐欺業者が「詐欺はもう儲からない,やりにくくなった」となればヤミ金に流れる恐れがあるのです。

 

もちろん,警察がヤミ金被害に関しても特殊詐欺と同等の対策を執ってくれれば問題ないのですが,(一昔前によりは改善されたものの)やはり警察内部にはヤミ金被害は自己責任という考え方が根強く残っており,民事不介入を理由として取り合ってくれないことが現状も多数見受けられますからあまり期待は出来ません。

また,当然人員に限りがあるのですから,特殊詐欺など比較にならないほど多数の被害者が存在するヤミ金事犯に対して十分な数の人員を配することは不可能でしょう。

 

となれば自分の身は自分で守らねばならないわけですが,ことヤミ金被害の対策についてはやはり

「借りない」

ということに尽きると思います。

 

なんだ当たり前のことじゃないかとお思いになるでしょうが,昨今の違法業者は「ウチはヤミ金です」と看板を掲げているわけでも,法定金利の何倍の違法金利ですよと説明してくれるわけでもないですから,正しい選択眼を持たないと知らぬうちに被害に遭ってしまいます。

実際に,私へご相談くださったの方の約4割は相手の業者がヤミ金であるとは知らずに融資の申込みをしています。

融資の申込み後,法外な金利などの貸付条件を提示されてから初めてヤミ金だと気付きキャンセルを申し入れるのですが,それには実際に取引をして支払う利息より高額なキャンセル料が必要だと脅されて仕方なく取引を始めたという方が多いのです。

 

最近ではインターネットを利用して借入先を探す人が大半です。

検索するキーワードとして代表的なもの以下です。

  • 審査の緩い消費者金融
  • 審査の甘い消費者金融
  • ブラックでもOK
  • 即日審査
  • 即日融資

このようなキーワードで検索すると口コミを掲載したサイトに行きつき,サイトのトップや次のリンク先には有名な消費者金融会社の広告が入っていたりする(場合によっては司法書士や弁護士の広告も入っている)ので一見安心なサイトであるように誤認する方が多いのですが,更にリンクを辿っていくとヤミ金のサイトに誘導されてしまうことがほとんどです。

このような被害に遭わないためには,少しでも怪しいと思うサイトや全く聞いたことのない名前の貸金業者には安易に申込みせず,金融庁の登録貸金業者検索ページを活用して貸金業登録の有無を調べたり,貸金業協会の相談窓口へ連絡するなどして良く調べるべきです。

 

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