相談員の嶋村です。
闇金への返済が滞った際,多くの被害者は
「職場へ電話が来たらどうしよう?」
など色々気がかりと思います。
辛いことですが,実際職場へ嫌がらせをする闇金がいます。
今回は,職場には闇金からお金を借りているなんてことがバレないよううまく隠しているつもりであったが,「お宅の従業員が貸したお金を返してくれない」という電話が入り,闇金からお金を借りていたことが職場にバレてしまったという被害者の方の例をご紹介致します。
こんなときあなたはどうしますか?
闇金から借りてしまったことを職場に隠していた
お金の回収のためならば手法を選ばない悪質な闇金もいます。
「自分には身に覚えがない」と最初は誤魔化せても嫌がらせはどんどんエスカレート。
鳴りやまない電話,大量のFAXを送信されたり,頼んでもいないお弁当が数十人分配達されたり,タクシーを呼ばれたりとその手法は多種多様です。
ここまで被害がでてしまうと闇金からの借入れを職場に隠し続けるのは困難になってしまいます。
闇金業者の多くは,職場への電話の際に自分が闇金であることを言ってしまうので,被害が長引いた場合,闇金からの借入れの事実は職場にバレてしまうのはやむを得ないところです。
職場に闇金のことを打ち明け相談した
被害者は「闇金とは知らずに軽い気持ちで借りてしまった」と職場の上司に打ち明けました。
なかなか完済させてくれないこと,激しい取り立てが続き心身ともに限界である旨を相談し職場側にも協力して欲しいと伝えたのです。
具体的な協力策として有効なのは,闇金からの電話は出ない・すぐ切る・取り次がない,頼んでいないものが配達されたときは受取拒否をするなど,嫌がらせを流すような対策です。
仮に電話を出てしまった際は「本人はここには居ない」と伝えるのも手段の一つです。
いずれにせよ,これらは職場の従業員が一枚岩となって協力することが必要不可欠となります。
職場の協力により闇金の嫌がらせは収まる
上記のような職場の協力を得た結果,闇金はもうこれ以上取立てを続けても無意味と感じたのか,ほどなくして闇金からの嫌がらせは収まったようです。
職場等周囲の方の協力があれば,闇金からの攻撃は簡単に無力化できるのです。
さらには,この被害者のケースでは,お給料を含めた生活費など,今後闇金に手を出すことが無いようにする為,上司が資金管理のサポートまでして下さるようになりました。
上司と供に新しい生活スタイルがスタートしたのです。
まとめ
悩んでいる間にも被害が拡大してしまうこともあります。
闇金問題はひとりでは解決できません。
闇金による嫌がらせ等で困っている場合は,職場の方や近しい方に相談すべきです。
また,早期解決のためには,司法書士や弁護士といった専門家に相談することも有効です。