
相談員の石川です。
寒くなるとやはり鍋が恋しくなりますね。
11月29日は「いい肉の日」だというのは知ってましたが,「いいフグの日」というのもあるそうです。
いくら美味しくても手を出したらダメなもの
フグはご存じのとおり,卵巣や肝など部位によっては毒があります。
大阪では「当たると死ぬ」という洒落から「てっぽう(鉄砲)」と呼ばれています。フグ料理のことを,てっさとかてっちりなんて言いますよね。
長崎県の一地方ではフグを指す方言で「がんば」という言葉があるそうです。
「がんば」というのは棺桶の意味だそうで,「がんば置いてでん食わんば(棺桶を置いてでも食わねば)」の略だとか。
そこまでしても食べたいフグの肝ってどんな味なんでしょう。
無毒フグの養殖は技術的に可能だと聞いたことはあるのですが,毒がないならぜひ味わってみたいものです。
フグ中毒というと,歌舞伎役者・八代目坂東三津五郎氏がフグの肝を食べて亡くなった事件が有名ですが,調理した板前さんが有罪判決を受けました。
どうしても食べたいと言って4皿も肝を食べたそうなので,お客を無碍にできなかった板前さんがちょっと気の毒なような気もします。
もちろん大抵の店ではお願いしても断りますが,素人調理による食中毒事件は後を絶ちません。
毎年全国でフグによる食中毒が発生しており、死亡者も多数出ていますが,多くは資格を持たない一般人がフグを調理した結果起きているとのことです。
どんなに食べたくても禁じられているものに手を出してはいけませんね。
「自分だけは闇金から借りても大丈夫」という危険な考え
禁じられている有毒部位を食べる人の心境というのはどんなものなのでしょうか。
「当たってもいいから食べたい」なのか,はたまた「自分だけは当たらない」と考えて手を出すのか。
闇金から融資を受ける方はどうでしょう。
自分だけはひどい目にあわないと考えてはいませんか?それは大きな間違いです。
闇金に手を出せば必ず当たります(酷い目に遭います)。美味しい思いもできませんし,当たるだけ損です。
フグの肝より性質が悪い闇金には絶対に手を出してはいけません。