【ニュース】闇金4人を逮捕―法定上限220倍におよぶ高金利の容疑

公開日:2018/10/26更新日:2018/10/29

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10月25日,警視庁によって4人の闇金が逮捕されたニュースが報じられました。

被疑事実は法定上限金利を大幅に超える高金利で金銭の貸付けを行っていたことで,出資法の高金利罪に当たるという嫌疑がかけられて逮捕に至ったようです。

以下に報道記事を引用します。

法定220倍のヤミ金容疑 川崎市の男ら4人逮捕

高金利で金を貸し付けるヤミ金融を営んだとして、警視庁生活経済課は出資法違反(高金利)などの疑いで、川崎市高津区坂戸、職業不詳、藤野修平容疑者(32)ら男4人を逮捕した。いずれも容疑を認めている。

同課によると、藤野容疑者らは平成28年1月ごろ~30年5月ごろ、鳥取県を除く46都道府県の約870人に計約2億1500万円を貸し付け、計約1億3300万円の利息を受け取っていた。

藤野容疑者らは、ヤミ金融から借り入れの経験がある人の情報を名簿業者から購入し、電話で勧誘。貸し付けや返済といった金のやりとりには、複数の他人名義の口座を使っていたという。

逮捕容疑は28年3月~30年3月、現金を貸し付けた埼玉県の男性会社員(55)ら4人から法定金利を超える計約120万円の利息を受け取ったなどとしている。最高で法定金利の220倍だったケースもあったという。

 

※引用元:産経ニュース(産経新聞社)ウェブサイト https://www.sankei.com/affairs/news/181025/afr1810250021-n1.html
2018/10/25 14:17配信

法定金利の220倍ということや,被害者数,収益額などからみて,この業者は一般消費者向けに少額融資を行う短期の090金融だった可能性が高いでしょう。

2年間ほどで870人もの被害者がいるということなので,それなりの規模で活発に活動していた闇金なのでしょう。

このようなタイプの闇金は融資金額は1口あたり数万円程度である場合が多く,本件の場合も億単位ではあるものの870人という被害者数にしては貸し付けた元本の総額は案外大きいものではありません。

しかし,その元手から生み出した収益は利息だけで1億3000万円以上に上るものであることから,やはりとんでもない高金利を多くの被害者から搾り取っていたというのがよく分かります。

この業者は全国各地の顧客に対して営業を行っていたということなので,対面の業者などではないのでしょうが,姿も全く見せない090金融は非常に足がつきづらく,摘発は大変困難です。

今回の逮捕報道は本当に吉報ではありますが,いまだ同程度あるいはそれ以上の規模で暴利を毟り取り続ける悪質闇金が野放しにされている状況であることはやはり大きな問題でしょう。

今回の件では4人の逮捕となっていますが,一般に090金融は大規模に組織化されていて,このような小規模グループが多数情報共有するなど何らかのつながりを持っていることが多いです。

この一件を契機に,背後でつながりのある数々の闇金業者を引っ張り出すことができれば喜ばしいものです。

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