ヤミ金にひとりで立ち向かう必要はありません

公開日:2016/01/15更新日:2018/11/10

カテゴリー:相談員 タグ:

相談員の木村です。

みなさんもご存知かと思いますが,ヤミ金は非常に高い利息を,違法な取り立てで請求してきます。

一般的な金融機関では借りられない,すぐに融資を受けたいなど,そのときどうしてもお金が必要だという気持ちが焦りを生み,ヤミ金の甘い言葉に騙されてしまいます。

実際にはそんな甘い言葉どおりにはならず,過酷な取り立てにあって取引を後悔することになるのです。

 

「ブラックOK 」・「簡単融資」という誘い文句に引っかかり,ヤミ金と取引をするとどうなるかの取引事例がこちらです。

2万円を借りたいと思いA社から融資を受けた。
手数料を差し引いた1万5000円が振り込まれた。
1週間後に4万円を返済すれば完済だったが全額を用意できず,利息として2万円を払った。
さらに1週間後,やはり4万円を用意できず,また先週と同じように2万円を払った。

お金を受け取ってから半月程度で倍以上の金額を返済させられる,これが,短期と呼ばれるヤミ金の手口です。

上のケースでは1.5万の受取に対し4万円も支払っていますが,ヤミ金の理屈では元金は1円も減っていません。

 

ヤミ金の取り立てに負けない

返済できていた時には優しい口調だった業者が,「もう少し待ってください」とお願いした途端,急に声を荒げて脅してきます。

はじめは本人の携帯電話にしつこく連絡が入るでしょう。

とにかく返せ,借りてでも払え,このままだとなにをするかわからんぞ,としつこく支払いを強要します。

職場にいられなくさせてやると脅しをかけ,被害者と通話をしたまま別の電話から職場に電話をかけて話をするところをわざと被害者に聞かせたりもします。

お金を借りる条件として,教えてしまった連絡先には嫌がらせの電話が入ると覚悟しておいた方がいいでしょう。

酷い場合にはまったく無関係の近所の方へ電話がかかってきたというケースもあります。

複数の電話回線を使って会社へ同時に電話をかけ,回線を一時的にパンク状態にしたり,自宅宛に頼んでもいない出前が届くといった嫌がらせも悪質な業者がよく使う手口です。

 

このような嫌がらせは何回も何時間も続くわけではないのですが,嫌がらせを受けている側の心理として「払わない限り永遠に続くかもしれない」と感じてしまうことはよくあります。

そして,嫌がらせをやめてほしいがために無理をしてでも金策して支払いを続ける道を選ぶ方が出てきてしまいます。

ヤミ金にしてみれば,ちょっと頑張ってあちこちに電話をするだけで被害者が折れてまたお金を払うようになるのであれば,楽な仕事だと思っていることでしょう。

取り立てに負けて親族から金を借りたり給料を前借するなどしてお金を工面してしまうと,ヤミ金は「こいつは脅せば金を払う」と思い,さらに取り立てがキツくなるだけです。

脅されたくない,楽になりたいからといってお金を払ってもなんの解決にもなりませんし,払うだけ無駄です。

 

楽になりたいのならヤミ金と縁を切るべきです。彼等とは関わりのない生活を得るために行動することが心身を楽にする方法です。

 

審査に必要と言われただけでまさかこんな迷惑をかけることになるとは思わなかった,と相談にこられた方はよく口にします。

ご自分のちょっとした油断が家族や周りの人にまで被害が及ぶことになったことを決して忘れず,今後は絶対にヤミ金と関わりを持たないでください。

 

嫌がらせに対して自分だけで毅然とした対応をするのは多くの人にとって簡単なことではないと思いますが,ヤミ金にひとりで立ち向かう必要はありません。そのために我々のような専門家がいることを忘れないでください。

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