後払い現金化業者「ツール市場」の情報 ※2022/9/2逮捕報道あり

公開日:2021/10/28更新日:2022/09/02

2022/9/2，本業者の逮捕が報道されました。
報道の概要は後払い現金化「ツール市場」などの業者が闇金容疑で逮捕をご参照ください。

後払い現金化「ツール市場」に関する情報

売買目的物: 情報商材，ソフトウェア
元本受取名目: レビュー報酬
元利金返済名目: 商品代金
手口の概要: ・代金後払いで情報商材を購入させ，商品レビュー投稿の報酬という名目で融資を行う。; ・やりとりは，ＨＰ内のマイページにログインすることにより，ページ内のメッセージ機能を用いて行う。; ・契約書記載の住所地には郵送物が届かず，法人登記も見当たらないという，実体のない業者。; ・受け取った金額の倍返しを要求する。直近の給料日に支払うよう要求されることもある。2万円程度の受取りに対し4万円もの支払いを要求するなどの取引内容。; ・返済が出来なければ勤務先や緊急連絡先にまで催促の電話をかけてくることがある。

ツール市場は，手元にお金が無くても即座に現金報酬が受け取れ，代金は後払いで支払えばＯＫとして，いわゆる後払い現金化と呼ばれる取引を行っている業者です。

まずは商品購入の申込みをすると，商品に関するごく簡単なレビューを投稿することでそれに対する報酬を受け取ることが出来ることとされています。
この報酬は申込後すぐに受け取ることが出来るため，これによって即日現金が調達できます。

その後，商品代金は後払いで直近の給料日に支払うよう指定されますが，レビュー報酬は2万円程度に対し，4万円ほどの商品代金を支払わなければなりません。

2万円の受取りに対して，直近の給料日に4万円を支払うわけですから，1ヶ月以内に倍返しの高金利貸付けと同様の負担を強いられることになるのです。

支払いができない場合は詐欺で刑事告発するなどという内容の脅しのようなメールを送り付けてくることがよくあります。

また，支払いが滞った場合や連絡がつきづらくなった場合には，事前に聞き出された緊急連絡先や職場などに取立ての電話をかけてきます。

このような業者との関係を職場やご家族に知られてしまうケースも多く，誰にもバレずに取引ができると言われても全く信用はできません。

ツケ払い・後払い現金化と称する手口は最近被害が急増し，業者が摘発されるケースも出てきています（摘発事例についてはこちら）。

後払い現金化業者はいずれも受け取ることのできた金額に比べて相当に高い割合の代金を要求されます。場合によっては，一般的な090金融と呼ばれる闇金やソフト闇金への返済以上に支払いが苦しくなってしまい，首が回らない状況になってしまったというケースも多数にのぼります。

後払い現金化業者は，前述のように闇金とほとんど変わらないような取立てをしてくる業者が数多く存在する一方で，弁護士や司法書士，警察などの専門機関が介入することできっぱりと取立てを諦めるところが多いです。

彼らはあくまで表向きは正規の業者を装っているため，専門家を前にして明らかに違法行為といえるような過激な行動には出たがらないのです。

このようなことから，当事務所のような司法書士等が介入すると，大半の場合後払い現金化業者による取立て被害の即日ストップが期待出来るのです。

現在本業者と取引中の方で，上記のような厳しい支払いに追われ脅迫まがいの取立てを受けてお困りの方は，早めに司法書士や弁護士など専門家に相談することをおすすめします。