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解決事例

FX投資に失敗して闇金から借りたBさんが再起するまで|闇金被害の解決事例

投稿日:2025.10.29

闇金被害

ソフト闇金

ご依頼者:大分出身のBさんの闇金被害

借入件数1社

FX投資に失敗して闇金から借りたBさんが再起するまで

将来が不安で始めたFX投資

FX投資の文字とお札

皆さんは自身の収入に納得が行かない場合や、大きい買い物がしたくなった時、最初に何を思い浮かべますか?

転職やスキルアップを目指して給与を増やす。毎日少しずつ節約をして貯蓄を増やす。バイトや日雇い等で収入を増やす…。

今回は副業でFX投資をして収入を増やそうとして闇金に借りてしまったBさんのお話をします。



大分県在住のBさんは、地元の中小企業に勤めるごく普通のサラリーマンでした。手取りの月収は約23万円でボーナスはありません。年に一度の微々たる昇給があるのみで、今の収入では老後の貯蓄すらままならないのではないかという不安が常につきまとっていました。

「このまま60歳まで働いても、余裕のある暮らしはできないのではないか…」
「何か副収入があれば、少しは安心できるのに…」

そんなある日、何気なくネット検索で「副業 おすすめ」と調べたところ、目に留まったのが「FX投資」でした。

「スマホ一つで始められる」「スキマ時間でお金を増やせる」…そんな甘い言葉に惹かれ、Bさんは詳しく調べるようになりました。

*FX投資とは
FX投資(外国為替証拠金取引)とは、異なる国の通貨を売買して、その為替差益(為替レートの変動)から利益を狙う投資方法です。
たとえば、日本円で米ドルを買い、その後ドル高円安が進んだ時にドルを売れば、為替差益が得られます。
FXは24時間取引可能で、少額から始められることに加え、相場が上がっても下がっても利益を狙える点が特徴です。
ただし、レバレッジ(少ないお金で大きな金額の取引ができる仕組み)を使うことで大きな利益を狙える反面、損失も大きくなるリスクがあるため、正しい知識とリスク管理が重要です。

 

最初は数千円ずつの取引で、ちょっとしたお小遣い程度の利益が出始めたBさん。取引を重ねるごとに経験値も自信もつき、Bさんは次第にレバレッジ(元金の数倍の取引ができる仕組み)を使い始めました。

最初は3倍、次は5倍、そして10倍…。

ある日、為替の急変を読み切り、1日で5万円以上の利益が出たときの喜びは非常に大きく、月のトータルでいえば、会社の給料より多くなることもありました。『もうこの副業だけで生活できるのではないか』という考えさえ浮かぶようになります。

しかし、FXは「相場が読めると思った瞬間が一番危ない」と言われる世界です。

冷静に考えれば、為替の動きを100%予測することは誰にもできません。にもかかわらず、連続して勝ちが続くと、『自分だけは違う』『今なら勝てる』という錯覚に陥ってしまいます。これは、ギャンブルで“ツキが回ってきた”と錯覚した時の心理状態と酷似しています。

実際、Bさんの取引も徐々に投資というより“賭け”のようになっていきました。最初は明確な判断材料を基に動いていたはずの取引も、気づけば「勝てるはず」という根拠のない期待に支配され投資を続ける日々。

好調だったある日、Bさんは米国の雇用統計の発表タイミングで大きな勝負に出ます。しかし、予想とは反対の結果となり、ドル円が急落。1日で十数万円の損失が出てしまい、今までコツコツ積み上げてきた利益が一瞬で無くなってしまいました。

ここから、BさんのFX取引は完全に“ギャンブル”へと傾いていきます。
『あと数万円取り返せば…この通貨ペアならいけるかも…


負けた分を取り返したいという執着心に突き動かされ、冷静な判断ができなくなったBさん。無意識のうちに“取り返すこと”だけを目的に取引を重ね、気づけば3ヶ月で貯金のほとんどを失っていました。

損失を取り戻そうと無理な資金投入|行き着いた先は闇金

PCの前で舞うお札

元々は生活の余剰資金で始めた投資でしたが、損失を埋めようと次第に無理な資金投入を繰り返していきます。

最初に頼ったのは、クレジットカードのキャッシング枠でした。しかし限度額はすぐに上限に達し、カードのショッピング枠を使った“現金化”にも手を出すようになります。具体的には、高額な商品を購入し、それを買い取り業者に売却して現金を得るという方法です。

これは表向きは「合法的」に見える場合もありますが、カード会社の規約違反となる行為であり、最悪の場合カードの利用停止や強制解約に至ることもある、非常にリスクの高い資金調達手段です。

それでもなお足りない資金を補うため、Bさんは複数の消費者金融から借入を始めていきます。最初は1社、2社と少額でしたが、取引のたびに資金が必要になるため、気づけば5社以上からの借入を抱えるようになっていました。

その時点で、毎月の返済額だけでも手取り収入の大半を占める状況になりました。それにもかかわらず、Bさんは「次の取引で勝てば、すべて返済できる」「ここでやめたらすべてが無駄になる」と、自分を追い込むような思考に陥っていたのです。

いわゆる「損失回避バイアス」とも呼ばれる心理状態で、冷静な判断ができなくなっている状態でした。

*損失回避バイアスとは
人は「利益を得ること」よりも「損失を避けること」の方に、より強く反応してしまうという人間の特性です。
具体的には、【1万円を得た喜び】よりも、【1万円を失ったショックの方が大きく感じられる】という現象です。
この「損失回避」の心理が強く働くと、冷静な判断ができなくなり、以下のような行動につながることがあります。

・「ここでやめたら損が確定してしまう」と思い、さらにお金を投入する
・「次で取り返せばいい」と現実的ではない希望にすがる
・損失を受け入れられず、借金してでも再挑戦しようとする

つまり、「負けを認めたくない」「損したまま終わりたくない」という思いが、さらに深い損失や多重債務につながってしまうのです。

 

複数の消費者金融から借入を重ねたBさんでしたが、信用情報に傷がついたことで、正規の金融機関からの融資はすべて断られるようになりました。

それでも投資資金や借金返済のために「どうにかしてお金を用意しなければならない」と思い詰めたBさんは、インターネット検索で目にした広告に目を奪われます。

「審査不要」「即日融資」「ブラックOK」「他社で断られても大丈夫」



そんな甘い文言が並んだWebサイトに連絡を取ったことが、闇金業者との接点の始まりでした。連絡をすると、驚くほどスムーズに話が進み、申込から数時間後には5万円の融資を受けることができました。しかしその直後から、Bさんの生活は一変します。

止まらない闇金からの取り立て|そして解決へ

頭を抱える女性

借入からわずか5日後、Bさんの携帯電話に、闇金業者から突然の連絡が入りました。

「約束通り、今日中に10万円を返してもらう。できないなら、どうなるかわかってるよな?」

Bさんが実際に借りたのは5万円でしたが、わずか数日で倍額の返済を求められました。年利換算では数千%に達し、貸金業法および出資法の上限を大幅に超える違法な利息です。

当然、3日で10万円を用意できる余裕など、Bさんにはありませんでした。勇気を出して「あと数日だけ待ってほしい」と伝えたところ、態度は一変しました。そこから、Bさんの生活は一気に崩れ始めました。

「今どこにいる?今から行くぞ」

「家族に全部話す。親の職場も知ってるからな」

「会社に電話して、アンタが借金してること全部言う」

「このまま逃げるなら、倍にしてでも取り立てるから覚悟しとけ」

昼夜を問わず、携帯電話やLINE、SMSに恐怖を煽るようなメッセージや電話が次々と届きます。

電話の着信は1日数十回以上。夜中の2時、3時でもお構いなしです。非通知からの連絡も増え、精神的に追い詰められたBさんは、スマホの音が鳴るたびに胸が締めつけられるような不安に襲われるようになりました。

やがて、眠ることも、食事をとることもままならなくなり、職場での集中力も低下。日常生活に支障をきたすほどに精神が疲弊していきます。

ストレスが限界に達し、Bさんは「このままでは本当に何もかも失ってしまう」と感じるようになりました。

・職場にバレたらクビになるのでは
・家族に知られたら見放されるのでは
・家に来られたら、近所に知られてしまうのでは

そんな不安ばかりが頭をよぎり、正常な思考ができない状態に陥っていたのです。

しかし、ある日ふとスマホでネット検索したことをきっかけに、闇金に強い当事務所の存在を知り、勇気を振り絞ってご連絡をいただきました。

幸いにも当事務所で介入実績のある闇金業者でしたので、すぐに今後一切の返済義務がないこと、連絡をしてはならないことを闇金業者に正式に通知し、Bさんへの請求を完全にストップさせました。司法書士が介入するまでは強気な業者も、介入後は大人しく引き下がる事がほとんどです。

それまで1日に何十件と続いていた電話やメッセージが一切来なくなり、Bさんはようやく安心して眠れる夜を取り戻すことができたのです。

司法書士のコメント

Bさんのように、投資や副業で生活を良くしようとした結果、思わぬ損失から借金に追い込まれ、最終的に違法業者に手を出してしまうというケースは、決して珍しいものではありません。

特に最近は、インターネット上で「ブラックOK」「即日融資」「他社で断られても大丈夫」などと謳う闇金業者の広告が巧妙化しており、一般の方には見分けがつきにくくなってきています。

闇金業者は、借入後すぐに法外な利息を要求し、支払えないとわかるや否や、脅迫的な言動・家族や職場への嫌がらせ・個人情報の悪用など、あらゆる手段で債務者を追い詰めます。これは明らかな違法行為であり、支払う義務はありません。

本件でも、司法書士が法的に介入したことで、業者は即座に取り立てを停止しました。これは、法律の力と、専門家による迅速な対応がどれほど有効かを物語る象徴的な事例です。

もし、すでに闇金と接点を持ってしまった、または不安な取引をしてしまったという場合でも、決して一人で抱え込まずに、専門家にご相談ください。

早ければ、ご相談・ご依頼いただいたその日のうちに取り立てが止まり、長く続いていた精神的な苦しみから一気に解放されることも珍しくありません。

闇金問題は、専門家が介入することで驚くほど早く解決に向かうケースが多くあります。

「もうダメだ」と感じていたとしても、まだ間に合います。

一歩踏み出す勇気が、あなたの生活を取り戻す第一歩となります。