相談員の石川です。
私が学校を出て社会人になり一人暮らしを始めた時,最初は生活費をうまく振り分けることができず,給料日前にお財布が空っぽになってしまうといった失敗をしてしまうことがありました。
このときは実家でご飯と食糧を供給してもらい事なきを得て,翌月からは同じ失敗をしないよう気を付けて生活したことを覚えています。
実家が近ければ気軽に帰ることもできますが,遠方だったり心配をかけたくないと親には困っていることを打ち明けられないお子さんもいらっしゃると思います。
そういう若い方がネットで探した業者が実は正規業者を装ったヤミ金だった,電話一本で即日融資しますというネット広告に騙されてヤミ金被害に遭ってしまった,という被害相談は後を絶ちません。
うちの子に限って闇金に借りるなんて・・・
今の世の中,ヤミ金被害に遭うのはサラ金から借りられない自己破産者や多重債務者ばかりではありません。
借金などに全く縁がなかった若者がヤミ金業者や詐欺業者に騙される事案についての相談も多数寄せられています。
多くの場合,親の携帯や実家あてに業者から「金を払え」という連絡が来ることから家族がヤミ金被害に遭っていることが発覚します。
「息子がヤミ金被害に遭っているようだ」と思ったら,まずは本人に事情を聞いて下さい。
そしてヤミ金問題は必ず解決できるから業者と縁を切ろうと励ましてあげてください。
そのうえで速やかに専門家に相談しましょう。
ご家族が被害者のメンタルフォローをすることはヤミ金被害の解決の助けになることはもちろんですが,解決後に「もう家族に迷惑をかけてはいけない」「頼るならヤミ金ではなく家族だ」という意識を持つことができるので,またヤミ金に手を出してしまうというリスクに対して,心理的なブレーキになると私は思っています。
二度と闇金被害に遭わないために
これが,ヤミ金への返済金を立て替えてあげたということになると話は別です。
その場合は「払えなくなっても親が何とかしてくれる」という間違ったメッセージをお子さんに伝えることになりかねません。
またヤミ金も「本人が払えなくなっても親が払うからもっと貸そう」と思うため,融資勧誘が頻繁になり,結果,被害が拡大していくことになります。
家族がヤミ金に手を出してしまったことが発覚したら,すぐに専門家にご相談ください。
ヤミ金と交渉をしたり,お金を払うことは問題の解決にはなりません。
二度とヤミ金に手を出さない,出させないためにも,しっかり手を切って解決しましょう。
当事務所ではご家族からのご相談も承っております。
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