闇金との提携弁護士・司法書士に注意

公開日:2016/08/13更新日:2018/11/26

カテゴリー:司法書士

司法書士の下東です。

「先生,ウチは5万でいいからさ,依頼者には10万請求しちゃいなよ,あとでバックするからさ」

上記は先日ある闇金業者から当事務所に対して実際にあった提案です。

これはどういうことかというと,依頼者には和解金額をごまかして10万円で和解したと説明し,それを5万ずつで山分けしようという提案を闇金が持ちかけてきているということです。

もちろん当事務所ではこういうことは絶対にやりません(というより闇金への支払いは原則としてさせませんし,当事務所から勧めることもありません)が,残念ながらこのような悪質な行為に手を染める弁護士や司法書士は存在します。

このような弁護士等に依頼してしまった方は救済されないばかりか更に二次被害に遭うのと変わらず,結局資金繰りに窮してまた別の闇金から借り入れをするという悪循環に陥っていきます。

これまで当事務所にはこのような二次被害に遭った後のご相談が数多く寄せられてきています。

しかし,こうした被害に遭ったとしても弁護士等を相手にこれを取り戻すというのは事実上不可能でしょう。

なぜなら,その悪質な弁護士や司法書士がバックマージンを受け取っているという事実を認めるとは思えませんし,被害を立証するのも容易ではないからです。

そこで,被害後に問題解決に動くというよりは被害予防のほうが重要と思われるため,今回は闇金と事実上提携しているような悪質な弁護士や司法書士の見分け方についてご紹介します。

闇金と提携している弁護士等の見分け方

といっても見分け方はとても簡単です。

提携弁護士等かどうかは闇金への返済を勧めてくるかどうかで判断できます。

悪質な弁護士・司法書士は闇金に返済をさせつつそれにマージン分を乗せて依頼者に請求しますから,それにはまず闇金へ返済をさせることが必要です。

ですからこのような事務所は必ず闇金への返済を勧めてきます。

勧め方についてはあからさまに「返済したほうがいい」とか「返済しないと解決できない」と言ってくる場合もあれば,「周囲に迷惑をかけるよりは払ったほうがいいかもしれないけどどうですか」とかという具合に消極的同意を取り付けてくることもあります。

また,最近良く聞く例として「払わないでも大丈夫ですけど,酷い取立が連日入ることになりますよ」等と言って闇金へ支払する方向へ誘導してくることも多いようです。これでは一体どちら側の代理人なのか分かりません。

いずれにせよいえることは,こちらが断ったり難色を示したとしてもなんだかんだと理由をつけてしつこく支払いすることを勧めてくるということです。

依頼をした事務所がこのような勧めをしてきた場合は,残念ながら闇金と提携関係にある悪質事務所である可能性があります。

少しでも怪しいと思った場合は,弁護士や司法書士等の資格者と納得行くまでしっかりと話し合いを行い,それでも不安な場合は弁護士会や司法書士会に相談してみると良いでしょう。

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