闇金に口座を送って本人確認？口座詐取の手口に注意｜闇金情報ブログ

闇金に融資を申し込むと，消費者金融等の正規の貸金業者の場合にはありえないような条件を付けられることがあります。 今回は本人確認と称してキャッシュカードを送るよう要求される被害についてご紹介します。

本人確認のためキャッシュカードを送るよう闇金から言われる

闇金に融資を申し込むと，本人確認書類として運転免許証や健康保険証等の身分証明書をFAXやメール添付で送るよう言われることが多くあります。 本人確認ができないようであれば闇金であってもお金は貸しませんから，これは当然といえば当然です。 しかし，最近はこれに加えて本人確認と称して通帳やキャッシュカードを送るよう言われたという被害報告が多くなっています。 キャッシュカードで本人確認とはどういう意味なのでしょうか。

闇金の目的は本人確認ではありません

闇金からの説明によれば， 「キャッシュカードの所持で本人確認や支払能力の確認をする」 というような理由で運転免許証などの本人確認書類に加えてキャッシュカード等を要求してくるようです。 しかし，闇金の真の目的は実は本人確認にはありません。 闇金業者は，本人確認の名目でキャッシュカード（暗証番号含む）を送らせて，それを悪用するつもりなのです。 実際に，「本人確認のために一旦預かるだけですぐに返します」と闇金から言われたことからキャッシュカードを送ったら，その後その業者とは連絡が途絶えてしまったとの被害例がでています。

闇金に悪用されたキャッシュカードはどうなるか

闇金に渡してしまったキャッシュカードは，ほぼ間違いなく犯罪に利用されることになります。 そしてその後犯罪利用されているその口座を認知した警察等により口座凍結の手続きがとられることになってしまいます。 口座凍結がなされれば，銀行からは今後の取引を断られてしまいますし，場合によっては闇金に口座を売った人と認識されて警察から事情を聞かれる（場合によっては逮捕される）リスクを負うことになります。

変わった本人確認方法の闇金には特に注意

闇金というのは犯罪者集団のことですから良い業者などいませんが，上記に上挙げた例のような変わった本人確認の方法を指示してくるような闇金には特に注意し，関わらないようにすべきです。 上記の例のほか，携帯電話を送るよう言われたり裸の写真を送るよう言われたりすることもありますが，いずれの場合でもろくなことにならないということは想像がつくはずです。 なかには怪しいと思いつつも 「審査で有利になる」 とか 「融資額が増額できる」 との甘言につられて要求を飲んでしまう方もいるようですが，一度冷静になって後のこともよく考えるようにしてください。 また，もし闇金に通帳やキャッシュカードを送ってしまっている場合は，取引中の闇金のことを含めてすぐに司法書士や弁護士に相談されるべきです。