知らないから怖い闇金の実態

公開日:2017/12/02更新日:2017/12/29

カテゴリー:相談員

相談員の石川です。今年もはや12月,みなさま恙無くお過ごしでしょうか。

さて,あなたは闇金にどんなイメージを持っていますか?

金属バットフルスイングのU君とか紫スーツのM田さんみたいな人が自宅に押しかけてくるなどと考える方が多くいらっしゃるかもしれません。

そういうのはあれですね絶滅危惧種じゃないですか,アホウドリとかと一緒の。いや,むしろツチノコでしょうかね。誰も見たことはないけどいるらしい,っていう・・・。

 

「払わないなら自宅に組の人間を行かせる」ですとか「放火でも何でもする若い奴がいくらでもいるぞ」などとバックに暴力団がついていることを匂わせる業者は多いですし,「家族に危険が及ぶことを恐れて返済し続けてしまった」という闇金相談を受けたこともあります。

でもこんなのは「○○って芸能人と親友」くらい信用の置けない話です。たかだか数万円の返済を迫るために重罪を犯そうという「若い奴」が存在するとも思えません。

こういう裏の取れない話を真に受ける人がそんなにいるのかと驚くかもしれませんが,ここが人間の心理の面白いところなのかもしれません。

人は信じたいものを信じるという楽天的な側面がある一方で,最悪の事態の可能性も無視できないという性質があるようです。

「まさか本当に家に火をつけられたりはしないだろう」と思う反面,万が一そんなことになったら大変だという気持ちからリスクを避けるために支払いをするという選択をしてしまうということです。

結局,虚業である闇金の実態は誰も知らず,だからこそ恐ろしいイメージだけが広がっていくという感じなのではないでしょうか。知らないから怖いということってあると思うのです。

知ることから始まる闇金対策

昨今の闇金はライン(LINE)やツイッター(Twitter)を使用する業者が増えていて,SNSツールを使いこなす,というとちょっとカッコいい感じがしますが,要するに携帯をポチポチしている集団です。

こうやって書くと電車の中でゲームしている中高生みたいですが,実際携帯をいじっている時間は相当長いと思いますよ。親指とか腱鞘炎でテーピングしているかもしれませんね。怒鳴っている時間も長いでしょうからのど飴を常備,ドスの利いた巻き舌を練習しすぎて舌がつる,携帯をガン見しているから近視で,当然眼鏡を着用・・・と考えていくとなんとなく具体的な人物像が見えてきたような・・・?

まあ電話の向こうの実体を想像したところで親近感は欠片も湧かないでしょうが,いたずらに怯えなくてもよいというメッセージは伝わりましたでしょうか。

 

「恐れる者は恐れることなかれ。だが恐れぬ者は恐れよ」と,ある哲学者は言っています。

闇金の言葉を鵜呑みにして恐怖し被害を深めていくのは良くないことですが,同時に闇金を侮り「そんなにひどいことにはならないだろう」と高をくくって安易に借入をするのも同じくらいに良くありません。

闇金がなくならないのであれば私たちができることは「闇金を知り,そして近寄らないこと」なのではないでしょうか。

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