皆さんこんにちは!
相談員の佐野です。
1月も半ば,まだ寒い日と暖かい日がまばらで体温調節が難しいですね。
巷ではじわじわとインフルエンザも広まってきていますから,皆さん通勤時のマスクは必須ですよ。
私はまだお正月のだらけた習慣が抜けていないのか,体力の回復が追い付かない今日この頃です…。
まだまだ寒い日は続きますから,免疫力も体力も下げないように気を付けて,一緒に1月を乗り越えましょう!
さて今回は,過去にせっかく闇金と縁を切ったのに2回目の借り入れをしてしまった…というケースについてお話します。
当事務所ではこの様なご相談を頂くことが非常に多いのですが,年々減るどころか増えてきている気がします。
そもそもどうして再び闇金に借りることになったのか,その後どうなってしまうのかを実際にあった事例を紹介しつつご説明したいと思います。
どうしてまた闇金から借りてしまうのか?
過去に一度闇金からお金を借りて,何度返済しても完済させてもらえないため司法書士事務所に介入を依頼したAさん。一時は夜も眠れない程闇金の恐怖に怯えていましたが,無事解決。ほっとしたのと同時に「もう闇金に毎週のように返済をしなくて良いんだ!」と思ったらお財布の紐が緩んでしまったようで,給料が出て半月も経っていないのにすでに金欠…。
闇金もプロですから,この状況ももちろん想定内。そんな時を見計らって勧誘の電話やメールをしてきます。
「前回の残金は分割にしても良いですよ。またご融資できますけどいかがですか?」
「Aさんは特別です。次はもう司法書士入れないって約束してくれるなら〇万ご融資しましょう。」
「来週キツければ次の給料日に1回で完済してくれてもいいですよ?」
この様なサービストークで2度目,3度目…と被害者をまた闇金の泥沼に引きずり込んでいくのです。
この後案の定Aさんは,「縁を切ったつもりだったけどもう闇金以外借りることもできないし…1回で完済すれば次は大丈夫だよね!」と甘い考えでまた借りてしまいました。
条件や嫌がらせは前回と同じなのか?
今までと同じぐらいの利息だと勝手に思い込んでいたAさん。
しかし後日お金を受け取った後に聞いた返済額は,なんと今までの2倍以上でした。しかも次の給料日で良いと言われたはずなのに期限は来週!
「えっ…今までこんなに高くなかったですよね…?それに給料日まで全然お金用意できません…」と恐る恐る聞いてみると,
「何言ってんの?2回目だしこの間あんた司法書士入れたじゃん。当たり前でしょ。」
と一蹴されてしまいました。そしてその時やっと自分の甘さに気づき痛感したのです,闇金には約束も何も通用しないのだと…。
もちろん翌週の期日に返済できないAさん。1回目以上に督促の電話が鳴り,勤務先や家族などへの嫌がらせも今まで以上のものでした。
同じ過ちを繰り返さないために
Aさんのように,せっかく専門家に依頼してまで縁を切った闇金とまた繋がってしまう人にはいくつか特徴があります。
・闇金に教えた携帯電話の番号やメールアドレスを使い続けている人
・闇金と取引をすることへのハードルが下がっている人
・計画的にお金を管理することができない人etc…
この条件に1つでも当てはまる人は,再度闇金からの勧誘が来た際に断ることができず,また借りてしまうことが多いです。
また借りないために何よりも重要になってくるのは,
闇金に教えた連絡先をすぐに変更するということです。
一度闇金に個人情報が流れると相当数の闇金業者に知れ渡ってしまうため,教えた連絡先をそのまま使い続けることは非常に危険です。
直ちに携帯電話の番号やメールアドレスを変更して,物理的に闇金から勧誘がこない環境を作りましょう。
そして,自分だけでなく家族や関係者のためにも,
闇金とは今後一切関わらないという強い気持ちを忘れてはいけません。