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闇金は専門家にどういうことを言ってくるのか?|闇金情報ブログ
投稿日:2018.04.15
最新更新日:2018.04.16
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闇金は専門家にどういうことを言ってくるのか?
相談員の横田です。
闇金対応を司法書士や弁護士に依頼した後,闇金がどういう反応を見せるのかを知りたい方が多いと思います。
対応を開始するとまずは電話での接触をはかることがほとんどですが,専門家が闇金に対して電話で交渉を行う際,闇金はとにかくいろいろな理屈をつけて自分を正当化しようとします。
以下,闇金がよく言うことをいくつかご紹介します。
客を泥棒呼ばわりする
「まだ元金も貰ってない。そんな状況で司法書士に相談するなんて泥棒と同じだ。」
「すぐ司法書士を入れるつもりで借りたのか?そんなの詐欺だろう。」
「うちは金利が高いってことを説明したが,本人がそれでも大丈夫ということで借りた。だから返す義務はあるだろう。」
「本人が申し込んできたから貸した。自分で蒔いた種なんだから,せめて借りたものは返すべきだ。」
多くの闇金は自分達の行っている貸付けは違法であることを認めた上で,それでも返済させるようにあれこれ理屈を並べてきます。
取引をしているときは親切に接してくれたかもしれませんが,弁護士や司法書士等の専門家が介入した際に専門家から電話をすると,いかにも本人にすべて非があるかのようにボロクソに悪口を言ってくることが多いです。よく言うのが上にあげたとおり,「こいつは詐欺師だ」とか「うちはこいつに泥棒されてるんだよ」といった滅茶苦茶なものであり,そもそも自分が闇金という犯罪者であることを棚に上げて借りた本人を責め立てます。
闇金の融資案内の電話やメールなどから申込んで取引をさせられてまうこと自体が一つの闇金被害であり,ましてや脅迫的な取立てを見境なくやっている闇金業者がそのようなことを言う資格はありませんが,必ずと言っていいほど闇金被害者を泥棒呼ばわりしてきます。個人間の融資だから闇金ではない・適法な貸付けをしている
「闇金ではなく,たまたま知り合ったから知人として個人で金を貸したんだ。出資法や貸金業法など関係ないだろう。」
「利息もまだ払ってないし,違法な高金利はもらっていない。」
それほど多くはありませんが,自分は闇金ではない,貸付けも違法ではない,と主張してくる者がいます。
お金の貸付けを業として行っていない場合は年109.5%までは確かに処罰の対象とはならないかもしれませんが,闇金の利息は年率に換算すると数百から数千%に及ぶものであることが一般的であるため,たとえ個人同士でも明らかに違法な高金利であることばかりです。
またたとえ利息をまだ受け取ってないとしても,高金利の契約を結ぶだけでも処罰の対象となりえます。
人助けと思って貸した
「この人にはあまり貸したくなかったけど,本人があまりにもしつこく貸してくれって言うから貸した。」
「こいつが困ってると泣きついてきたから,人助けと思って貸したんだ。それなのにこんな不義理が許されるのか。」
闇金は,被害者の方々を金銭的にも心理的にも追い詰めているにもかかわらず,人助けと思って貸したなどと言うことがあります。
闇金が人助けで金を貸すなど,思わず笑ってしまいそうな言い訳ですが,「最初融資を断ったけどあまりにも貸してくれとしつこく,絶対返すからと泣きついてきたから,渋々貸してやったんだ」ということを平気で言ってきます。
借りるつもりがなかったのに,口座に一方的に入金してくる,いわゆる「押し貸し」の手口の闇金の中にもこのようなことを言う者がいます。
闇金の存在を正当化
「大手からは借りられない人もたくさんいるんだから,うちみたいなところがないと困る人もたくさんいる。」
「借りたものを返すのは人の道徳として当然のことだ。」
「闇金がいるから,弁護士さんや司法書士さんも仕事が来るんじゃないか。共存共栄でしょう。」
正規の貸金業者からの借入れができないから,「ブラックOK」「自己破産者OK」を掲げる闇金しか借りられなくて手を出してしまったという方はたくさんいらっしゃいます。
しかし闇金は明らかに不当な高金利を延々搾り取っていきまともに生活できないほど困窮させられてしまうというのは当然のことながら,ときに過酷な嫌がらせにより職場にいられなくなったり,精神的に滅入ってしまったりして,日常生活が完全に壊されてしまうということが非常に多いです。
闇金の言い訳は専門家には当然通用しない
このような,闇金側の滅茶苦茶な主張に対しては専門家は一切聞き入れることはありませんが,闇金はマニュアルでもあるかのようにこのような理屈を並べてきます。
上記のいくつかの例は,実際に闇金が弁護士・司法書士にたいして言ってくる際のお決まりのパターンであり,専門家としては当然これらすべての言い訳を跳ね除け,毅然とした態度で対応に臨まなくてはなりません。
取引の最初のころはお客さんに対して優しい闇金であっても,腹の底では「単なる恐喝の餌食」としか考えていないのです。
すべての闇金は,一般市民からお金を巻き上げるだけの悪質な犯罪者であることをしっかり認識し,現在はトラブルなく普通にやりとりを行っているという方であっても早急に縁を切るよう対処しましょう。