ヤミ金から借りるくらいなら債務整理を検討すべき

公開日:2014/06/09更新日:2018/08/24

カテゴリー:相談員 タグ:

最近のヤミ金被害者はその特徴,属性が変容していっています。

5年前まではヤミ金被害者といえば大半は破産歴,任意整理歴のある方だったのですが,近年ではそれに限られず消費者金融との取引も継続している方や,そもそも消費者金融等の他の借入は無い方もおられます。

まだヤミ金に借りるほどの状況でないのに,安易に手を出して被害に遭う方が多いのです。

こうしたことが起こっている最大の原因は,最早悪法というべき総量規制(改正貸金業法)にあるのですがヤミ金側が集客の方法を変更したことも関わっています。

 

ヤミ金の顧客勧誘とその対策

 

ヤミ金の融資勧誘の方法は次のようなものがあります。

  • ダイレクトメール
  • 電話勧誘
  • 電子メール勧誘
  • インターネット
  • 看板・貼り紙
  • ティッシュ配り
  • 友人・知人の紹介

このうち,ダイレクトメール,電話勧誘(借入れ歴のある客),看板・貼り紙が,従来良く使われていた勧誘手法でしたが最近ではインターネットでの集客が多くなっています。

多重債務に陥ってしまった人が好むような検索キーワード,例えば「即日融資 ブラックOK」「審査の緩い金融」などにSEOをかけて一見まともな金融業者と思わせるようなWebページに誘導する手口が横行しているのです。

そして,このようなまともな業者に見せかけておいて実はヤミ金というような営業手法を執るところは間違いなく悪質ですから,うっかり申し込みしないようにして頂きたいものです。

もし,ヤミ金と分からないうちに融資の手続きが進んでしまい相手業者の聞き取りに答える段階になってしまったとしても,金利について質問しても明確に答えなかったり,090,080の番号でのやり取りであったり,電話口の後ろで怒鳴り声が聞こえたり,親族や知人の勤務先を執拗に聞かれるという場合はそれは確実にヤミ金ですからその場で電話を切ってしまいましょう。

それまでの間に一部の個人情報を伝えている場合は多少の嫌がらせが予想されますが,実際に取引をするよりはマシです。

なお,他の記事で再三述べましたが,悪質なヤミ金とはそもそも金融業者ではなく詐欺,恐喝の部類ですから,悪質でもなんでも借りられればなんでもいいという安易な発想で取引しないことです。最悪,お金は一銭も借りられず,支払だけ数万,数十万させられるということもあり得ます。

それでも借りたいというほど困っている場合は

ヤミ金と知らずに申し込んでしまういうのは上記手口が横行しているからですが,大手の貸金業者から既に借りられないくらい借金があるのに更に借金を重ねようという思考にも問題があります。

そういう状況に陥っている方は,すぐにでも債務整理(任意整理,自己破産,個人再生)を検討すべきです。

債務整理とは何かということはここでの紹介は省きますが,要は「ヤミ金に借りなくても良くなる手続き」です。

今では債務整理とネット検索すればいくらでも司法書士や弁護士が見つかりますし,法テラスや役所の相談会などでも無料相談が受けられますから,とにかくお金が必要という方はぜひ一度専門家に相談してみてください。

もちろん,それだけであなたの問題が解決するとは限りませんが,ヤミ金から借りるよりは遥かに有意義な方法です。

 

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