闇金被害を解決できない方の特徴3パターン

公開日:2015/09/17更新日:2018/11/26

カテゴリー:司法書士 タグ:

司法書士の下東です。

闇金被害から抜け出したい,しかし会社や周囲の人にはバレたくないので業者のいいなりになってしまう・・・。

これは全ての被害者の抱えているジレンマであり非常に悩ましい問題です。

会社や周囲の人に知られることなく100%ノーリスクで闇金問題が解決出来る方法があるならば,誰もがその方法を選択するでしょうが残念ながらそんな方法はありません。

もっとも,相手方が当事務所で交渉実績がある闇金であったり,手口の類型からこれなら話し合いにより解決が可能と思われる事案は多数あります。

そしてそういう場合は高い確度で平和的な解決が出来ます。

しかし,そういう場合でも結果的に平和的解決が出来たというだけであり,始めからノーリスクであったというわけではありません。

闇金という犯罪者と関わりを持ってしまった時点で既にリスクは負っているのであり,縁を切るのに多少の犠牲を覚悟しなければならないのは当然のことです。

この覚悟ができない人は被害をなかなか断ち切ることが出来ず,被害額が多額に上り,長期間苦しむことになります。

具体的には以下のような人です。

闇金問題を解決できないパターン①-相手と積極的に連絡を取ってしまう-

縁を切りたいと思いつつも,会社などに連絡されたくないがために闇金と密に連絡を取ってしまう人です。

気持ちは分からないではないですが,こういう人は闇金にとっては最も都合の良いカモです。

「会社に電話させてもらう」

「夫に知らせるぞ」

などと告げるだけでいつまでも言いなりになり,毎週せっせと金を運んでくる金のなる木のような存在です。

完済させない手口の被害に遭い,長期間に亘り多額のお金を払ってしまうのもこのタイプの人です。

こういう人は,専門家に依頼した後にも自己判断で闇金と連絡を取ってしまいがちです。
脅迫的なメールが届いたとか自宅にピザが届いた等という理由で怖くなってしまい,自ら闇金と連絡を取ってしまうのです。

そういうメールや行動は,闇金側としては最後のダメ元で定型的にやっているだけなのです。

そんなものは無視してしまえばよく,リアクションを取らなければ以降は晴れて闇金から解放されるのですが,なぜか自分から連絡を取って付き合いを継続してしまう方がたまにいます。

こういう人はいつまでも闇金と縁が切れません。

闇金問題を解決できないパターン②-借入件数をごまかす-

これは闇金に限った話ではなく消費者金融やキャッシングでの借り入れにも言えることですが,家族や専門家に相談しつつも借入件数をごまかす人がいます。

このような人はいつまでたっても借金生活から抜け出せません。

借金問題を解決するためには,収入と支出を把握した上で無理なく返済に回せる金額を算出する必要があります。

しかし,その支出にごまかしがあるのですからいかに第三者が助言や協力をしても無理が生じるのは当然であり,問題解決となるはずがありません。

また,闇金特有の問題として,業者同士は横のつながりがあるということがあります。

例えば,タナカ・サトウ・スズキという業者と取引がある場合,それら3社の業者は一見それぞれ無関係に思えますし,タナカにサトウのことを知っているか尋ねても知らないと答えるでしょう。

しかし実態は全て同系列の業者であることが多く,酷い場合は同じ部屋で営業していたり,実は声色を変えただけの同一人物ということもあります。

ですから,タナカとサトウは優しいからここは司法書士に依頼して整理しよう,スズキは怖いから隠しておいて返済を続けようという考えはうまくいきません。

闇金側からすれば

スズキが取引を続けている=まだ支払い能力がある

ということになり,結果タナカ・サトウという2業者の取立てもなかなか止まらず,結局本人にとって不利益な結果となります。

それに,昨今の闇金は年利数千パーセントと金利が非常に高いので仮に1社のみの取引であっても完済に至る前に支払い不能に陥る方がほとんどです。

結局はあとから整理せざるを得なくなりますから件数をごまかすということは本人にとってマイナスにしかなりません。

闇金問題を解決しようと決めたのなら,中途半端は止めて全ての業者ときっちり縁を切る決断をしてください。

闇金問題を解決できないパターン③-ひとりで抱え込んでしまう-

自分のせいだから,せめて周りには迷惑をかけたくないと考え抱え込んでしまう人です。

しかしこういう考えは危険です。

闇金被害に遭うと多くの方は毎日返済のことばかり考えるようになり,正常な思考が困難な状態となります。

正しい思考が出来ない状態で闇金と接していてもいいようにされ搾取され続けるだけですから,ひとりで抱え込まずに身近な人に相談して一緒に考えてもらうべきなのですが,こういう人はなかなかそれが出来ません。

結果,自分は食うや食わずで何年も闇金と取引し,破たん寸前でようやく虚ろな目で相談に来るというのがこのタイプの人です。

もし自分がこのタイプだと思うのならこう考えてください。

闇金に会社や連絡先を教えてしまった時点で既に周囲には迷惑をかけています。
残酷な言い方のようですが,犯罪者に勝手に連絡先を教えているというだけで迷惑行為であり批判の対象です。

しかし,迷惑をかける程度は低く大したことはありませんからそう気に病む必要もありません。
闇金にできることなんてイタズラ電話程度なのですからそう気にする必要などないのです。

それより,しっかりと状況説明をして謝罪し,電話に出ないようにしてもらう等協力要請をするということが誠実な対処法であると考えてください。

まとめ

今回は闇金被害を解決できない方のパターンをご紹介しました。

上記に挙げたことを逆にいえば,闇金問題を解決するためには,

  • 闇金とは今後一切連絡を取らない
  • 相談する場合は嘘やごまかしをしない
  • 身近な人や専門家に相談する

という3点が重要ということです。

闇金と縁を切るためには勇気ある決断が必要ですが,それさえ出来ればその先は意外にうまくいくものです。

まずは相談するということが重要ですから,相談先がないという人はぜひ当事務所の電話無料相談をご利用ください。

匿名でのご相談も受け付けています。

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