子供の口座を担保に融資?!口座詐取業者の悪質手口

公開日:2015/10/05更新日:2018/11/26

カテゴリー:司法書士

司法書士の下東です。

ヤミ金から口座を担保に金を貸すと言われて口座を郵送した(あるいはID,パスワードと教えた)が結局融資はされず困っていますとの相談が絶えません。

このような怪しい話に引っ掛かるのもどうかと思いますが騙される人は後を絶ちません。
結果闇金業者は口座の調達が容易にでき,口座を凍結しても抑止力とならず,闇金の蔓延を許し,多数の被害者を生み続けるという構図が続いています。

この被害事例については何故かあまり報道される機会がありません。

恐らくはやはり闇金被害というのものは自己責任論が根強く,共感を得にくいので積極的に扱う必然性に乏しいのでしょう。

せめてこのブログでは被害事例を積極的に発信していき,闇金被害の予防に少しでも寄与していきたい考えでいます。

さて,最近多い被害相談は口座を担保に金を貸すと持ちかけられ,自身の口座のほか,子供や配偶者の口座まで騙し取られるという手口です。

闇金は,口座を騙し取る際,

「担保として預かるだけなので使用しない」
「口座売買は犯罪だが担保に入れるのは問題ない」
「本人確認や家族の実在確認のために使うだけなのですぐに返送する」

などと説明して被害者を安心させると同時にこれに応じさえすれば50万円を年利3%で貸すなどと甘い話を持ちかけて騙そうとしてきますが,当然そんなうまい話はなく,口座は騙し取られて犯罪利用され,融資は実行されないということになります。

世の中そんなに甘くはありません。

そもそも闇金に借りようとしている方は,過去に任意整理歴・破産歴・延滞歴等がありブラックの状態か,総量規制により大手から借りることが出来ない方が大半です。
そんな状態の方に大手より低利で金を貸す会社があるわけないのです。

にも拘わらず貸すというのであれば当然裏の意図があるはずなのでそこに注意をしましょう。

もっとも,こういう話をしても騙すという行為に関しては常に犯罪者側が一枚上手であり,ひとつ知識をつけてもそこを克服した手口や言い回しはすぐに生まれます。

先の例でいえば,ブラックなのになんでそんな低利で貸せるのとの問いに対し,「ウチは新しい会社なのでまずは融資実績を多数作っていく必要があるんです」と言われたので信用してしまい,結局口座を騙し取られたという方がいます。

欲が先行するとエサについた釣り針が見えなくなるのです。

その後行きつく先はこれです。

公告例

担保と言われ差し出した口座は犯罪利用口座として認知されて凍結され,預金保険機構によりフルネームを公表されます。

また,場合によっては警察から連絡がきて逮捕ということにもなりえるでしょう。

こうなってから後悔しても手遅れなのはいうまでもありませんね。

自身の口座だけならまだしも子供の口座も送ったとなればその子の今後の人生を左右する重大な結果を招くことにもなりかねませんからくれぐれも怪しい話には注意をし,そもそも信頼性の乏しいwebサイトや聞いたことのない金融業者への融資申し込みは極力控えるべきでしょう。

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