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携帯電話を送っても闇金は融資しない
|闇金情報ブログ投稿日:2014.09.22
最新更新日:2024.07.26
司法書士
携帯電話を送っても闇金は融資しない
司法書士の下東です。 闇金に融資を申し込んだら, 「本人確認後に融資するので携帯電話を4台送ってください」 「融資の審査に必要なのでiphoneを各社で3台づつ契約してきてください」 などと言われて携帯電話やスマホを騙し取られる詐欺が続発しています。 今回は,この携帯電話買取詐欺又は携帯電話担保融資詐欺とでもいうべき被害についてご紹介します。
闇金(詐欺業者)が携帯電話を騙し取る手口
被害者のほとんどはブラックや総量規制のため大手金融会社から借りられない状態の方です。 こういう方が「ブラックでもOK」「ほかで断られた方でも大丈夫」「総量規制対象外」等という謳い文句に釣られ,ネット上で融資申込みをするとこの手の詐欺にうまく乗せられてしまうようです。 携帯電話をだまし取る業者は,
- 携帯電話を分割購入して送ってくればすぐに30万円融資可能
- 携帯電話代金は当社が負担(あとから返金)するので問題ない
- 希望するのなら携帯電話本体を返すことも可能
- 携帯電話を送ってもらうのは本人確認と審査を通すことが目的
などと極めて丁寧な口調で言葉巧みに説明して携帯電話を指定の私書箱宛に送らせようとし,場合によっては勝手に申込者の自宅付近の販売店に取り置きの電話を入れたりしてキャンセルが出来ない方向に誘導し,その後も頻繁に電話のやり取りを続けて考える時間を与えないようにしてきます。 送り先は,どこかの私設私書箱になる場合や,地方の個人宅宛に送らせる場合があるようです。 そして送らせた後は急に連絡が途絶え,携帯電話は戻って来ず,料金は自分持ちになるというのがお決まりのパターンです。
何度も携帯電話を送らせようとする厚かましい手口も
審査型(審査を有利に進めるために携帯を送ってもらうと説明する手口)の場合は,「審査の結果,30万円の融資のためにはあと3台契約してもらわないといけない」などと説明して更に契約させようとする厚かましい手口もあります。 いくら目先のお金が必要だとしても携帯を送るなどという怪しい条件をつけて貸すような業者から融資を受けようとしてもまずお金は得られませんし,逆に債務が増える結果になってしまいます。 また,携帯電話を他人に譲渡する行為は携帯電話不正利用防止法違反や詐欺罪により刑事罰が科される可能性がある行為であり絶対にやってはいけないことです。 窮迫した現状を理由に不当な行為や犯罪に走ることのないようにし,債務問題については身近な司法書士や弁護士に相談するなどして解決されるべきでしょう。
携帯電話を受取る怪しいアルバイトにも注意
近年,荷受け代行詐欺という手口が横行しています。 これは荷物を自宅で受け取ってそれを指定場所に転送するだけのアルバイトと称して上記の携帯電話を騙し取る詐欺に加担させようという手口です。 まともにアルバイト代が得られないばかりか詐欺の共犯者と疑われてしまうことも考えられますので十分にご注意ください。
まとめ
今回は,他人の窮状に乗じて携帯電話を騙し取る手口を紹介しました。 このような手口が昔からあったわけではありませんが,他人の窮状に付け込んでお金や物を騙し取るのは詐欺業者の常套手段です。 こういう詐欺話には,必ず「なんだかちょっとおかしいな」という気付きポイントがあります。 変だなと思ったら引き返す勇気・断る勇気を持てば被害が防げることが多いです。 少しでも不審な点があれば取引を止めておくべきでしょう。 ※当事務所では,携帯買取詐欺やその類似案件に関してはご来所でのご相談のみ受け付けております。 お電話やメールでのご相談には対応しておりませんのであらかじめご了承ください。
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