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債務整理と闇金整理-手続きや解決方法の違い-

公開日:2019/03/19更新日:2019/03/19

カテゴリー:相談員, ブログ タグ:

闇金からの借金に苦しんでいる場合,いわゆる債務整理をしたほうがよいのでしょうか。
また,そもそも闇金からの借金は債務整理が可能なのでしょうか?

債務整理とは何かや債務整理と闇金整理の違い等を確認しながら,ベストな解決方法を考えてみましょう。

借金をたくさん抱えたイメージ

そもそも債務整理とは

まず,債務整理についてご存知でない方のために,手続の概要について簡単に触れておきます。

債務整理とは,多額の債務を抱え支払いが困難となった状況から解放されるための手続きです。

債務整理は,処理の方法からいくつかの種類に分類されます。代表的なものとしては,

  • 任意整理
  • 自己破産
  • 個人再生

が挙げられます。
以下,各手続きについてご紹介します。

任意整理

任意整理は,弁護士や司法書士に依頼することで,裁判所などを通さずに債権者と交渉し,債務の軽減や支払いの猶予を受ける手続きです。

任意整理では,取引内容を調査した上で,過払金の存在を確認してその分の債務を減らしたり,利息の一部をカットするなどの和解交渉が行われます。それによって,無理のない返済スケジュールを立てて返済を行っていくことになります。

自己破産

破産法に関する書籍

自己破産は,任意整理とは異なり,裁判所が関与する手続です。
自己破産では,破産手続きによって財産を換価・処分して清算し,それに続く免責手続きにより残債務の支払義務を免れることができます。もっとも,手続費用を賄うだけの財産がない場合は,財産の処分や分配は行われずに債務が免責となることもよくあります。

個人再生

個人再生も,自己破産と同様裁判所が関与する手続です。個人再生では,裁判所の認可を受けた再生計画に従って返済期限の猶予や債務の減額を受け,減額された債務を数年かけて返済することになります。個人再生は,特に住宅ローン支払中の方で自宅を残したい場合に用いられることが多い手続きです。

債務整理と闇金整理の違い

では,上記でみた債務整理と闇金整理の違いはどういった点にあるのでしょうか。

注目すべき点としては以下の3点です。

  • 取立てを止める方法の違い
  • 信用情報へ登録の有無
  • 返済義務の有無

順に違いをみてみましょう。

取立てを止める方法の違い

最も重要な違いが,取立てをストップさせるための方法についてです。

債務整理の依頼を受けた弁護士や司法書士は,まず各債権者に受任通知を送付します。
受任通知を受け取った貸金業者は,その時点で法律上取立行為を禁じられます。
したがって,債務整理では,受任通知を送付するだけで取立てが止まります。

これに対して闇金整理の場合,受任通知だけでは必ずしも取立ては止まりません。
闇金業者の多くは違法と分かった上で営業していますから,取立行為が法律上禁止されていても気にしないのです。
そこで,闇金整理の場合は,取立行為を止めさせるために交渉を重ねる必要があり,場合によっては口座凍結・携帯電話の利用停止手続き・刑事告発等によって強制的に取立行為を止めさせることもあります。

このように,債務整理の場合は受任通知の送付のみですぐ取立てを止められるのに対して,闇金整理の場合はそう簡単にはいかないという点に違いがあります。

なお,この取立行為への対処を要するという点が,闇金被害は取り扱わない事務所が少なくないことの大きな理由になっています。この点は後ほど触れたいと思います。

信用情報へ登録の有無

また,信用情報へ登録されるか否かについても大きな違いがあります。

債務整理の場合,信用情報機関に債務整理を行ったという情報が登録されてしまいます(いわゆる金融ブラックです)。その結果,以後もし資金が必要となった場合でも債務整理歴ありのために融資の審査が通らないという不利益が生じるおそれがあります。

一方,闇金は信用情報機関に加盟することはできませんから,闇金整理をしたという情報は信用情報に登録されません。

したがって,闇金整理をしたからといってブラックになってしまうのではないかということは特に心配する必要はありません

返済義務の有無

返済義務の有無についても大きな違いがあります。

前述のとおり,債務整理では,現在債務があることを前提として,その債務について減額を得たり免責を得ることになります。

これに対し,闇金整理の場合は,元々債務は負っていないということが前提となります。
これは,闇金に対する債務は,高金利ゆえに貸付の契約自体無効であり,利息はむろん元本さえ返済義務がないとされているためです(平成20年6月10日最高裁第三小法廷判決)。

したがって,闇金整理とは,債務は存在しないということを相手方闇金業者に通告して債務が存在しないことを確定する手続きということになります。

闇金からの借金に債務整理は必要?

債務整理を要する家計簿のイメージ

すでに述べたとおり,闇金との取引では,債務整理の対象となる有効な債務が存在しないということになりますが,もともと「債務」を負っていないのであれば,債務整理の必要はないのではないでしょうか。

この点について考えてみると,まず,闇金は自らの行為の違法性を自認しているため,法的手段に訴えてくるケースは極めて稀です。法的手段に出るということは裁判所という公の場に出てくることになりますが,犯罪行為を行っている闇金がそういった行動に出ることはまずないといってよいでしょう。それに,もし仮に闇金業者が法的手続きによって回収を図ろうとしても,上記のような裁判所の立場ゆえに支払いを命じられる可能性は低いと考えられます。

また,債務がないのであれば債務があることを前提とした手続きはできません。
例えば,自己破産では,弁済期にある債務を一般的継続的に弁済することができない状態にあることが手続き開始の要件となっていますが,闇金のみが債権者の場合は債務がありませんから,裁判所は破産手続きを受け付けてくれません。

以上のことから,闇金の借金については債務整理を行う必要がなく,原則として手続の対象にもならないと一応はいえるでしょう。

手続きをせず無視し続けると・・・

しかし,そのままにしておくことには実は大きな危険があるのです。

闇金は,違法業者ゆえに請求も違法なやり方で行います。数々の迷惑行為や脅迫を繰り返し行うなど度を越した悪質な取立てをするところも少なくありません。

これこそが闇金の最も厄介なところです。
被害者自身の判断で取立てを無視していると,長期間にわたって歯止めのきかない取立てをしてくる業者が多数います。そういう業者が大半であると言っても過言ではありません。
勤務先や家族・友人を巻き込んだ嫌がらせを受ける危険性があり,今後の生活により多くのダメージをもたらしてしまうおそれがあるのです。

闇金からの借金は専門家の関与によって整理する必要がある

上記にみたような不利益を回避するためには,弁護士や司法書士などの専門家を関与させて闇金に対する借金を整理する必要があります。

闇金業者は弁護士なんて入れても無駄だなどと言ってくることが多いようですが,実際は専門家を関与させることで迅速に解決できることが多くあります(詳しくは「闇金がいう「弁護士に依頼してもムダ」は本当か」をご覧ください)。

闇金業者は,高金利と執拗な取立行為によって被害者の財産を根こそぎ奪っていくプロの犯罪者集団です。
これに対抗するためには,こちらもプロの専門家を立てて対抗することが被害解決の近道です。

闇金整理は扱わない事務所が多い

闇金整理の依頼を断られるイメージ

もっとも,どの事務所でも闇金の整理が依頼できるわけではありません。
債務整理は扱うが闇金整理はお断りという弁護士・司法書士が少なくないようです。

当事務所にも,「闇金からの借入れについて債務整理とともにある事務所に相談したが,闇金の対応はできないと断られてしまった。でも闇金からすでに嫌がらせが始まっていて困っている。」
という相談が寄せられます。
これはどうしてなのでしょうか。

闇金問題を扱わない理由

債務整理は扱いながら闇金問題は扱わない理由は,概ね次のようなことであると考えられます。

まず,闇金業者は犯罪者であることから,適法な貸金業者と違って対応に苦慮するという点が挙げられます。
適法な貸金業者が相手の場合は,上述のとおり受任通知を送付するだけで取立てが止まり,あとはマニュアルに従って手続きを進めれば良いことがほとんどです。

これに対し,闇金の場合はマニュアル通りにはいきません。適切な状況判断により臨機応変に対応する必要があります。
そのためには闇金対応に特化した知識が必要となります。また,一般の貸金業者と違って相手がどのような行動に出るのか予想しきれない部分がありますので,闇金問題に精通していなければ適切な事件処理が難しいという面があります。
それに,業者の手口も次々と新しいものが現れ,より複雑化・巧妙化していますので,それに追いついてゆくためには常に闇金被害に携わっている必要もあります。

このような違いがあるため,債務整理を扱うなら闇金もセットでとはいかないという事情があるのでしょう。

また,闇金業者は,ときには代理人となった弁護士や司法書士にまで嫌がらせを行うことがあるため,それを嫌って闇金問題は扱わないという事務所もあるように思われます。
闇金は,有利な条件を引き出すために,ときには代理人にまで執拗に嫌がらせをしてくる場合もあり,闇金と対峙するならば犯罪組織を相手にする上でのリスクをある程度は覚悟しなければならないのです。

このような理由から,闇金被害は面倒で厄介な事案なので扱わない弁護士・司法書士事務所が少なくないというのが実情です。闇金問題と他の借金問題の両方を抱えている場合は,それらを同時に扱える事務所を探す必要があるでしょう。

まとめ

借金から解放されたイメージ

これまで見てきたように,闇金の整理については債務整理とは異なる点がいくつもあります。

ですが,借金問題を解決し,人生を再スタートさせる点では,闇金整理も債務整理と変わりません。
そして,闇金問題を含めた多重債務を抱えている場合は,それらを同時に解決していく必要があります。
なぜなら,債務整理によって消費者金融等の問題が解決できたとしても,闇金からの取立てが続いているのでは生活の再建にならないからです。

このようなことを避けるために,一般の債務と同時に闇金被害も抱えている場合は,闇金被害の解決も債務整理とともに依頼することがベストです。

それらをまとめて整理することで,多数の債権者からの取立てから一気に開放されますので,以後の生活の安定のためには最も望ましい方法であるといえるでしょう。

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