調査会社に依頼してもヤミ金被害は解決出来ません

公開日:2015/02/03更新日:2018/11/26

カテゴリー:司法書士 タグ:

司法書士の下東です。

調査会社や探偵を名乗る悪質業者にヤミ金被害の相談や業者の所在の調査を依頼して二次被害に遭う事例が多発しています。

手口としては,○○ローン,○○ファイナンスと実在のヤミ金業者の電話番号や住所,登録番号等をホームページ上に掲載して見込み客を誘導し,電話を架けてきたものに対して「このままだと大変なことになる」「自宅にヤクザが押しかけてくるようになる」などと過度に不安を煽り,これにより依頼を取りつけて法外な調査料を請求するというものです。

しかし,以前から当サイトでご紹介しているとおり昨今のヤミ金は090金融化しており(03や0120の固定番号の業者であっても実態は090金融)所在は掴めないことがほとんどですので調査というのは無意味です。

にも拘わらず,悪質な調査会社は「すぐに取立てを止めさせることが出来ます」「相手方との和解実績がありますから100%大丈夫です」などと説明し,調査により相手の所在を確認し,取立てを止めさせることが出来ると誤認させるようなセールストークを用いて依頼に誘導してきますが,結局取立ては止まらず費用だけがかかったということになりますから,調査会社や探偵を名乗る業者には特にご注意頂きたいと思います。

最近は100万円を年利3%で即日融資可能だとか,返済は月5000円の100回払いで大丈夫だとかいう条件の良すぎる融資話に飛びついてしまい,ヤミ金被害に遭う方が非常に多くいます。

上記に挙げた調査会社による二次被害などは手口は違えど「おいしい話で釣り上げて騙す」という点で同じです。

一度でもヤミ金被害に遭われたのであれば自分は脇が甘いのだと肝に銘じ,今後は知らない業者と安易に契約するということは慎むべきでしょう。

とはいえ,ヤミ金や詐欺の手口というのは経済的に逼迫して判断力が鈍っている方をターゲットとして一気に畳み掛けて騙すものです。

「今すぐお金が必要」とか「今すぐなんとか解決しなければ」と切羽詰った状態の方というのはなかなか正常な判断が出来ないものですから,気を付けていたとしてもやはり騙されてしまうという方はいます。

ですから騙されないようにと気を付けることは当然としてそれとは別に実践して頂きたいことがありますが,それは「身近な人になんでも相談すること」です。

正常な判断が出来る状態の人からみれば,ヤミ金や詐欺の手口というものは明らかにおかしいと分かるものですから日頃から何か変わったことが起こればすぐに相談できる相手を持っておくことがこの手の被害の予防に有効です。

別にヤミ金や詐欺に詳しい知識を持った方でなく友人や彼氏彼女等身近な方でいいですから,何か困ったことがあればひとりで抱え込まずに誰かに相談するようにしてみてください。

もちろん,当事務所の無料相談をご利用頂くことも歓迎です。

司法書士には法律上守秘義務が課せられていますから相談内容を他人に知られてしまうということはありません。

身近に相談出来る相手がいない場合や専門家の意見が聴きたいという場合はぜひ当事務所にご連絡ください。

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