夜間にも及ぶ闇金被害

公開日:2016/01/29更新日:2018/11/26

カテゴリー:司法書士

司法書士の下東です。

銀行振込時間の24時間化が検討されています。

5割以上が「24時間化」=振込時間の大幅延長―全銀協
大手銀行や地方銀行など金融機関の多くが平日午前8時半から午後3時半に限定されている他行への即時振り込みを2018年中に延長する考えであることが27日、明らかになった。全国銀行協会の調査によると、平日の24時間対応の実現に前向きな意向を示す金融機関もそのうち5割以上あり、個人や企業の利便性が大きく高まることが期待されている。時事通信 1月28日(木)2時33分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160128-00000005-jij-bus_all

個人的には歓迎ですが,24時間化以降は闇金被害について一層の注意が必要となるでしょう。

今のところ,闇金業者は一部の悪質業者を除きおよそ18時くらいまでの営業ですから被害者はそれ以降の時間帯は一息つくことが出来ます。

しかし,銀行振込が24時間可能となれば闇金からすればいつでも取立可能となるということであり,深夜帯においても執拗な嫌がらせが繰り返されるということになりかねません。

一日中心の休まる暇がなければ日ごとに疲弊していくことは明らかであり,精神的に追い詰められた結果闇金の言いなりになってしまうという方も出てきてしまうのではないでしょうか。

改正貸金業法・改正出資法の施行以降,貸金業登録のある闇金業者は激減し,実際に自宅にまで追い込みをかけにくるような業者はあまり見られなくなっています。

ですがその一方で090金融等の無店舗型闇金はむしろ増加傾向にあり,多数の被害者を生み出しています。

無店舗型闇金は他人名義の携帯電話と銀行口座を使って表に出てくることなく営業していますから摘発に繋げることが困難であり,また,警察も携帯や口座を止める程度のことはするものの本腰を入れて捜査することはほとんどありませんから彼らには歯止めがない状況です。

このような状況下で更に取立て・回収を容易にする振込の24時間化というのは闇金被害者からすれば逆風としかいいようがありません。

記事によると振り込みが24時間可能となるのは少し先の話になりそうですが,それまでの間に,現在闇金と付き合いのある方は専門家に相談する等して早期に縁を切ることをお勧めします。

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