ギフト券の後払い現金化を行うギフトネットの注意点や手口は？

公開日:2022/04/22更新日:2022/10/06

ギフトネットに関する情報

売買目的物: ギフト券（JCBプレモカード等）
元本受取名目: ギフト券転売代金
元利金返済方法: ギフト券代金（額面）
手口の概要: ・JCBプレモカードなどギフト券を購入後，即買取業者が買い取ることにより現金が交付される。後日ギフト券の購入代金（額面）を本業者へ支払わせることで，事実上の金銭の貸付けを行っている。; ・2万5000円ほどの受け取りに対し，4万5000円を1か月足らずの期間で支払わなければならない。少なくとも年利950％前後という超高金利の貸付けと同等の厳しい金銭的負担を強いられる。; ・支払いが滞ったり連絡が取れなくなったりすると，勤務先や家族へ連絡するなど，弱みにつけこんだ取立てをしてくる恐れがある。

「ギフトネット」はギフト券を代金後払いで販売する業者で，これを即座に転売させることで現金化し，すぐに現金を調達できることを売りにしています。

形の上ではギフト券の売買という形式をとっていますが，その実質は金銭の貸付けにほかならず，しかも一般的な消費者金融の数十～数百倍という超高金利の返済を強いられます。

現金化して受け取れる金額が2万5000円程度だったとすると，1か月以内に後払いで支払わないといけないギフト券の購入代金は4万5000円ほどの金額です。
結局2万5000円を借りて，次の給料日に4万5000円で返済するという高利貸しの取引と全く変わらない負担ということになります。

商品券の売買を装いながら，その実態は1ヶ月足らずで受け取った元本の8割という高金利の利息を請求されるのと同じなのです。

さらには，申込みのタイミングによっては支払日までの日数が少なくなってしまう場合があるので，わずか1週間から10日でこれと同様の割合の支払いを求められるケースもあります。

その場合は，いわゆる短期闇金業者が持ち掛ける超高金利貸付けと同程度の年利数千％という超高金利の利息を払わないといけないのです。

この業者への支払いが滞った場合や連絡がつきづらくなった場合には，あらゆる関係先へ何度も督促の電話をかけてくることがあります。

申込みの際に職場の情報や緊急連絡先を教えるよう要求してくる理由は，まさにこのような脅しを用いた取立てを行うためなのです。

こういった取立てのやり方はまさしく闇金業者がよく用いる，典型的な取立てのやり方です。

「単なるギフト券の販売で，金貸しではない」などと言いつつ実際は闇金同様の荒っぽい方法で脅迫的な取立てをする先払い現金化業者が数多く存在するのです。

実際に当事務所の無料闇金相談においても後払い・先払い現金化業者から闇金と何ら変わらない酷い取立てを受けたという相談も多数寄せられています。

ギフトネットのような後払い現金化と呼ばれる手口を用いる業者が近年乱立していて，トラブルに巻き込まれる事例も非常に多くなっています。

借金ではないなどと言いつつ，実際には闇金から借りるのとほぼ変わらないほどの返済で苦しめられるとともに，厳しい取立ての被害をも受けてしまうケースが数多く存在するのは紛れもない事実です。

ですがその一方で，実は後払い現金化業者は弁護士や司法書士などの専門家が介入することでパッタリと取立てをやめるところがほとんどというのもまた事実です。

彼らはあくまで正規の会社という建前で営業している都合上，司法書士等が介入した案件については違法行為だと指摘されかねないような過激な取立て行為には普通出ようとはしません。

また，トラブルの多さが明るみになれば行政処分の対象になってしまったり，警察などによる摘発の対象にもなる可能性があるため，業者としてはそのようなリスクを極力避けたいと考えるのです。

このような事情から，当事務所のような司法書士が介入すると，ほとんどの場合において後払い現金化・先払い現金化業者による取立ては即日ストップすることが期待出来るわけです。

現在この「ギフトネット」と取引中の方で上記のような厳しい支払いに苦しんでいる方は，これ以上悩み続けるのはやめ，司法書士や弁護士へ相談し専門家に対応してもらうことで穏便な解決を目指しましょう。