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実績融資を謳うヤミ金の囲い込み手口
|闇金情報ブログ投稿日:2014.06.23
最新更新日:2024.08.29
司法書士
実績融資を謳うヤミ金の囲い込み手口
目次
- 他社と取引したら融資は出来ない
- 他の闇金との取引をけん制して囲い込む 実績を作ろうにも,先立つものがなければ話になりません。 じゃあその資金を他の業者から借りてしまおうと考える人が当然出てきます。 しかし,最初のヤミ金業者からすればそれは面白くありません。 他の業者(グループ)が入ってくるということはパイの奪い合いになるわけであり,取り分の減少につながるからです。 そこで,あるヤミ金業者は他からは借りないように予め牽制しておくということを考えました。
- 囲い込みの具体例
- 具体的にはこうです。 まず,別の人間,別の電話番号を使って被害者と連絡を取り,融資の話を持ちかけます。 被害者がその話に乗ってくるかどうかはこの際関係ありません。 その後,元の業者として被害者と連絡を取り,他の業者と融資の話を進めているだろうと指摘します。 そして,今後他社と融資話を進めたり連絡を取り合ったりしたら今回の○○万円の融資は出来なくなるから絶対にしないでくださいね,調べれば全部分かりますから,と釘を刺しておくのです。 すると,うまく魔法のかかった被害者は,他から借りたりすることなく忠実に返済実績を作り続けることになります。 ヤミ金にとっては,他社に食い荒らされることのない優良顧客の出来上がりというわけです。
- 実績融資に注意
- こうしてヤミ金業者に完全にコントロールされてしまい長期に亘って「実績作り」をさせられているというケースが特に今年に入ってから目立っています。 この手の業者は「実績が必要」「うちは実績融資をしている」等々と実績という言葉を多用する傾向にあるのでこの言葉には要注意です。 私は,ヤミ金というのは存在自体が悪であり社会に取って全く不必要であると考えていますが,それでも利用者はあとを絶ちません。 それは,ヤミ金というのは「金融」であり,銀行や消費者金融の延長線上にあるものという誤解をしている方が多いせいでしょう。 しかし,便宜「ヤミ金」と表現していますが昨今のヤミ金は上記事例の様な業者ばかりであり,実態は金融などではありません。 ただただ金を搾取することだけを目的として,詐欺行為を繰り返す犯罪者です。 また,支払を止めれば「キャンセル料」「事務手数料」などの不当な名目の請求をする恐喝犯でもあります。 このような被害を防止するためには,少しでもおかしいなと思ったら一人で話を進めずにどなたかに相談するということが大切です。 何も専門家でなくともいいのです。 誰かにまずは相談することによりまずは頭の中を整理してみてください。 そして,出来れば悪質業者と関わらずに済む「借りない」選択を見つけていただきたいものです。
司法書士の下東です。 以前はヤミ金30社に借りているなんて言われてもそれ程驚きもしませんでしたが,最近は10社でもかなり多いように感じます。 ここ数ヵ月は1社のみ取引の方のご依頼が最多となっています。 取引社数が少ないということはそれだけ解決が容易ということであり良いことです。 しかし,1社しか取引がないのはヤミ金にうまく囲い込まれてしまった結果であることも多く,長期に亘って搾取されているケースもあります。
他社と取引したら融資は出来ない
昔から変わらない手口ですが適法な貸金業者を装って集客するタイプのヤミ金は, 「50万円までなら即日融資可能です」 「金利はキャンペーン中でかなりお安くなってます」 などと有利な条件で借りられるかのように持ちかけてきます。 それならと融資を申し込むと, 「審査の結果他社からの借入れが判明した」 「債務整理歴があることが分かった」 などと言って当初の貸付条件では融資が出来ないと言います。 そして,貸せないのは実績が乏しいからだという話が始まり,何故か先に金を振り込む話になるということは当ブログで何度もご紹介しているとおりです。 これに騙されるとお金をドブに捨てると同様の結果であることは他の記事を読んで頂くとして,この話には続きがあります。