闇金と取引したことが原因で口座を凍結された

神奈川県在住42歳Mさんの闇金被害

借入件数 1社
闇金の種類 090金融

きっかけは自己破産でもOKのダイレクトメール

Mさんは以前に自己破産をしており,そのため,生活費に困っても通常の消費者金融からは借りられない状態です。
そんなMさんが良く利用していたのが,以前に自宅あてにダイレクトメールが送られてきたことから知った闇金でした。 この業者は闇金のなかでは比較的低金利でしたので,困ったときだけ借りてすぐ返すようにしておけば,それほど生活を圧迫することはなく,うまい付き合いができていました。

給料日に異変が起こる

そうした闇金との関係を続けながらなんとか生活していたMさんでしたが,ある月の給料日に異変が起こりました。 給料の受取口座として指定していた銀行口座からお金の引き出しが出来なくなったのです。 すぐに理由を銀行に確認したところ,ある法律事務所から凍結要請があったため止めたとの回答でした。 銀行からその事務所の連絡先を教えてもらったMさんは早速電話してみましたが,その事務所の説明は,「こちらで受けた依頼に基づいて口座は凍結した。解除には応じられない」というものでとりつく島もない様子でした。

返済できないと闇金の態度は一変

結局生活費を引き出せなかったMさんは,まずは闇金に事情を説明して待ってもらおうと思い,いつも優しく対応してくれる担当者に連絡しました。 すると,これまでの対応とは一変して,「いつ返せるか分からないものは待てない。親や友達に借りさせてでもすぐ払ってもらう。」との返事で待ってもらうことは出来ませんでした。 かといってすぐにお金を借りられるあてもなかったMさんは,途方に暮れた状態で相談のお電話をくださいました。 当方にて即日業者に対して介入の連絡をしたところ,相手は,被害金の返還には応じなかったものの,すぐに取立てを止めることを約束し,その後Mさんは業者との関係を切ることが出来ました。 また,凍結された銀行口座については,解除の手続きを執ることが出来ました。

司法書士のコメント

本件は,銀行口座が凍結されたことにより突然生活費に事欠くことになりましたが,これは闇金と関係を持つ以上どなたでも同様の事態となる可能性があります。

ヤミ金からの借受金は,通常は「〇〇ファイナンス」という屋号,あるいは「タナカ」「サトウ」などの姓だけの名義で振り込まれることが多いですが,「ホウム タロウ」などのフルネームで振り込まれたら要注意です。

この場合,あなたが闇金から借りたお金は他のヤミ金被害者が振り込んだ「闇金に対する返済金」の可能性があるのです。

つまり,返済させると同時に次の客(あなた)にお金を貸すことができれば,手間は省けるし他人名義の口座を用意する必要もないという闇金にとって非常に都合の良いことになるというわけです。

そして,闇金に対する返済金が振り込まれた口座は「犯罪利用口座」として警察,弁護士,司法書士などの要請に基づき凍結されることになってしまいます。

これを防ぐには闇金からお金を借りないことが第一ですが,もし既に借りてしまっている方は直ちに振込を受けた口座を解約することです。

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