Aさんは,改正貸金業法による総量規制の対象となり,通常の消費者金融からお金が借りられなくなった方の一人です。 Aさんは,実は何年も前から,収入の不足を補うためにご主人に内緒で借り入れをして,なんとか家計をやりくりしていたのですが,改正貸金業法施行後,急に追加の借り入れが出来なくなってしまったことから,誰でも借りられる闇金に走ってしまったとのことでした。 ご相談当時の借入件数は3社でした。
既に多額の返済を行っていたことから解決は比較的容易と思われましたが,Aさんはご主人のご勤務先に取立ての電話が入る可能性があることについて不安があり,決断しかねるとおっしゃっていたので一旦ご検討いただくことにしました。 その数週間後,Aさんから再度ご相談のお電話をいただきました。
お話を伺うと,借入件数は7社に増えてしまっていました。 ご事情を伺ったところ,返済がきつくなってきたので少し金利を下げて欲しいと業者に申し入れたところ,それは断られたがその翌日くらいから別の闇金から融資の勧誘電話が次々と入ったため言われるがままに追加借り入れをしたので,この様に借り入れが増えてしまったというお話でした。
CASE
解決事例
依頼する踏ん切りがつかないうちに更に闇金から借りてしまった|闇金被害の解決事例
投稿日:2014.12.04
闇金被害
090金融
ご依頼者:栃木県在住34歳Aさん
借入件数7社
依頼する踏ん切りがつかないうちに更に闇金から借りてしまった
夫に内緒で借入をして家計をやりくりしていたが・・・
司法書士のコメント
一旦はご相談頂いたものの,ご依頼を躊躇するうちに追加借入れをしてしまい被害が拡大した事例です。
当事務所ではこの様な結果になる可能性も十分にご説明しておりますが,「自分以外の方に迷惑をかけたくない」というお気持ちが特に強い方はやはりAさんの様に依頼を躊躇されます。
しかし,問題を先送りにしても闇金との関係は切れません。
また,昨今の闇金の要求金利は非常に高いものであるため返済しきれるものでもありません。
更に,借入件数が増えれば増えるほど,解決は困難になりますし,自分以外のどなたかを巻き込んで被害が拡大するリスクも高まります。
闇金からはお金を借りないということが一番ですが,既に借りてしまった場合はお近くの専門家に依頼する等早期に対処されることを強くお勧め致します。