【闇金逮捕】先払い買取現金化の闇金を大阪府警が逮捕　

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大阪府警によって闇金が逮捕されたことが報道されました。

スマホの買い取り装い…実際はヤミ金　違法な高金利で金貸した疑い　男2人逮捕

大阪府警は6日、貸金業法違反の疑いで男2人を逮捕したと発表しました。
貸金業法と出資法違反で逮捕されたのは、東京都杉並区の職業不詳・久保純容疑者（46）と、大阪市西淀川区の飲食店アルバイト・ 冨樫正成容疑者（32）です。
2人は共謀のうえ、おととし1月から去年1月にかけて、無登録で貸金業を営んだうえ、おととし2月下旬から去年2月中旬にかけて、違法な金利で金を貸した疑いがもたれています。
警察は2人の認否については明らかにしていません。

警察によりますと、2人は4年前、古物商の許可を取得。中古品買い取りサイトを使って、中古スマホの「先払い買い取りサービス」を装い、超高金利のヤミ金事業を実施したとみられています。
手口は、いったん客にスマホの写真を送らせて、実際にスマホの買取はしないまま、表向きは「買い取り代金」を装って客に送金させるというもので、実際はその金を貸しつけていたということです。（以下略）

引用元：読売テレビWEBサイト（https://news.yahoo.co.jp/articles/a21d7b5eca2e755da9b4d8bcc108b5328aa27f93）　2024年11月6日 14:40配信

今回の報道ではおよそ1年間にわたり、無登録で貸金業を営み、違法金利で金を貸した疑いで男2人が逮捕されています。

報道では認否や詳細な被害状況については明らかにされていませんが、貸し付けの回数は約1万2400回とも報じられていて、1年間もの間反復継続して融資を行っていたとなると多数の被害者が発生していることが予想されます。

逮捕されたのは先払い買取現金化をうたう闇金

本件容疑者はいわゆる先払い買取現金化の手口を用いて実質的には高利貸しを営んでいたとされています（先払い買取現金化やそれに類似する手口の詳細は先払い買取・後払い現金化の主な手口まとめ―新型闇金の最新手口とは？をご覧ください）。
このＨＰでもたびたび取り上げているように、先払い買取現金化は実質的に闇金そのものであり、取引を始めた方の多くが高金利の返済や厳しい取立てに苦しめられています。
業者が摘発されるケースも出ていて、違法な取引とは思わず契約しまうと、とんでもなく恐ろしい思いをすることになってしまいます。

取引を始めると犯罪に加担させられる危険性も

また、先払い買取現金化業者も個人情報を悪用されたり、借りた方自身が業者の犯罪行為に加担させられる可能性がある点も闇金と変わりません。

昨今いわゆる匿名・流動型犯罪グループ（トクリュウ）が関連する闇バイトによる逮捕ニュースが後を絶ちませんが、本件業者のような違法金融を利用するとこれと同じような犯罪者と密接に関わりをもつ可能性が出てきます。

よく、X（旧Twitter）で個人融資（闇金）に申込みをしたら、「あなたは過去に任意整理をしているからお金は貸せないが、仕事を紹介することはできる。案件にもよるけど、荷物を運ぶだけの簡単な仕事だ。」などと言われ闇バイトに勧誘されるケースを聞きます。
Xで先払い買取現金化をうたって集客する業者もいますので、「個人融資をうたう闇金への申込みは危険だが、先払い買取は大丈夫だろう」と考えて申込みをするのも危険であり、闇金に申込みをすることと全く同じリスクを負ってしまうことは認識しておかなければなりません。

先払い買取業者が持ち掛ける「闇バイト」とは？

先払い買取現金化業者が持ち掛ける闇バイトで考えられるものとしては次のようなものが考えられます。

先払い買取現金化業者はまともな実体をもたない会社法人格を取得していることも多く、その名ばかりの代表者に据えられたり、法人名義の口座を開設させられたりする可能性もあります。
もしその業者が本件の様に摘発を受ける場合には、代表者は当然その矢面に立たされる存在です。真っ先に逮捕される危険性が高いのです。
これも闇バイトの一種といえますので、近年警察を始め様々な機関や専門家が警鐘を鳴らしているように、一度手を出してしまうと取り返しのつかないことになってしまう恐れがあります。

数万円の借入れのためにご自身の人生を棒にふるようなことがないよう、一度立ち止まって考えていただき、犯罪被害に巻き込まれるかたが一人でも減ることを願います。