相談員の石川です。
いくつものヤミ金業者から借り入れをしている方は,毎週どこかしらに返済しなければいけなくなってしまいます。
このような状況に陥った方は「返済先を減らせば楽になる」と考えて,無理をしてまとまった額を用意してでもどこかひとつの業者を完済しようとする傾向があるようです。
しかしヤミ金としては長く搾り取るのが理想ですから,まだまだ払えそうな客については完済を認めません。
認めるとしても,高額の完済金を請求するケースが多いようです。
無理な金策をすれば当然生活に響き,新たな借り入れを誘発します。
1社完済できたとしてもすぐまた別の業者から借りてしまうのであれば,高額の完済金を払う意味は全くないということになりますので,返済していくのが厳しいと感じたらすぐに専門家に相談してください。
別業者へ付け替え 減らない元金・・・
ある相談者の方は,他の業者から「おまとめ」や「借り換え」を勧められたことがあるそうです。
これは,例えばA・B・Cの3業者の借り入れを業者Dに一本化するということですが,A~Dは同じグループである可能性が高いです。
Dが3業者に対して立替をした事実を被害者が確認することはできません。
違法業者間の借り換えというのは,単に別の業者名義での貸し付けにするというだけのことだと思われます。
これによって3社に対し散々利息を払ってきたのにまったく減らない元金は,そのまま業者Dからの借り入れにされてしまい,今度はDに対し利息を払っていくことになります。
ヤミ金とすれば新たに貸付をしているわけでもないのに,利息を取り続けることができるのですからこんなうまい話はありません。
こういう業者ほど,支払いが遅れたときに「全然返してもらってない。利息はともかくとしても元金だけは返すのが筋」などと主張するものです。
ヤミ金には元金であろうと利息であろうと返済する義務はありません。
今回ご紹介したような手口で取引を続けている方はすぐにご相談ください。
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