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闇金はLINEブロックで逃げられる?そのリスクと正しい対処法|闇金情報ブログ
投稿日:2025.06.19
最新更新日:2025.06.20
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闇金はLINEブロックで逃げられる?そのリスクと正しい対処法

目次
近年では、顧客とのやり取りを電話ではなく、LINEなどのメッセージアプリのみで行う闇金が非常に増えています。そうした闇金と取引がある場合、
「闇金業者のLINEをブロックすれば、取立てから逃げられるのでは?」
と考え、実際に取引している闇金業者のLINEアカウントをブロックして連絡を断つ人も少なくないかもしれません。
たしかに、闇金業者のLINEをブロックすることで一時的に連絡が途絶えることはあります。ブロックされた闇金業者側から見ても、ブロックの理由が分からず、「間違えてブロックしたのかも」「システム的な不具合かもしれない」と様子を見る可能性はあるからです。
しかし、相手は違法業者である以上、LINEをブロックしただけで取立てが止まるとは考えにくいものです。
むしろ、突然連絡を断ったことで闇金業者を刺激し、より厳しい取立てを招いてしまうリスクもあります。
では、闇金のLINEをある日突然ブロックした場合、具体的にどのようなリスクが生じうるのでしょうか。
ここでは、闇金のLINEアカウントを突然ブロックした場合に生じる可能性のあるリスクについて、具体的に見ていきましょう。また、闇金と取引がある場合に取るべき正しい対処法についても簡単にご紹介します。
闇金のLINEをブロックした場合に生じうるリスクとは
すでに触れたとおり、闇金は違法業者であり、LINEをブロックして一時的に連絡が取れなくなったとしても、その後に過酷な取立てが始まることは十分に考えられます。
闇金は、顧客に返済の意思がないと判断すれば、通常はさまざまな手段を使って取立てを行ってきます。LINEをブロックされたことで「逃げようとしている」と受け取られれば、より強引な取立てに発展するおそれもあるでしょう。
この点、LINEをブロックされた闇金業者がどのように取立てを行ってくるのかについては、いくつかの方法が考えられます。代表的なものとしては、次のような手段が挙げられます。
① LINEをブロックしても別のアカウントから取立てが来るリスク
LINEをブロックしても、闇金業者が別のLINEアカウントを使って取立てしてくる可能性があります。
LINEでは、相手がこちらを友だち追加していれば、こちらが追加していなくてもメッセージが届く仕様になっています。
そのため、仮に一つのLINEアカウントをブロックしても、闇金側が別のアカウントを使って再度友だち追加すれば、いくらでもメッセージを送ってくることが可能です。
闇金業者は複数のLINEアカウントを使い分けるのが一般的であり、別のアカウントから接触してくることは珍しくありません。
このように、LINEをブロックしても別のLINEアカウントから取立てが行われるリスクがあるため、単にLINEブロックをするだけでは、闇金問題の根本的な解決にはつながらないといえるでしょう。
② LINEをブロックしても電話で取立てが来るリスク
次に考えられるのが、闇金から電話で取立てが行われるリスクです。
闇金と取り引きがある場合、その取引のある闇金が自分の電話番号を知らないということは考えられません。融資を始める際に顧客の電話番号を聞かない闇金はまずないからです。
そのため、LINEをブロックされた闇金は、当然のように電話で連絡を取ろうとし、電話による取立てを開始する可能性が高いといえます。
闇金の中にはLINEなどのメッセージアプリを主な連絡手段としている業者もいますが、LINEブロックをきっかけに電話での取立てに切り替えてくることも珍しくありません。
つまり、LINEでのやり取りを断っても、電話での取立てが始まる可能性が高く、事態が改善するとは限らないのです。
③ SMSで闇金から取立てが入るリスク
ショートメッセージ(SMS)で取立てが入るリスクも考える必要があります。
闇金に電話番号を知られている以上、SMS(ショートメッセージサービス)を使った取立てが行われる可能性は十分にあります。
実際、当事務所で対応したケースの中でも、SMSを利用して取立てを行う闇金業者は少なくありません。LINEをブロックしても、ショートメッセージによる取立てが続く危険は残ると考えた方がよいでしょう。
このように、SMSで取立てがあることを考えれば、LINEをブロックするだけでは根本的な解決にはならないと考えます。
④ メールで闇金から取立てが入るリスク
LINEや電話、SMSに加えて、電子メールによる取立てが行われるケースもあります。
闇金からお金を借りる際にメールアドレスを伝えていた場合、LINEブロックなどで他の連絡手段が使えなくなると、メールを通じた取立てに切り替わる可能性があります。
実際、当事務所が介入した案件でも、闇金がメールを使って取立てを行った事例は少なくありません。
一般的に、メールはLINEや電話に比べて取立ての手段としての優先度は低い傾向にありますが、完全に無視できるものではなく、十分な注意が必要です。
⑤FAXで闇金から取立てが行われるリスク
闇金の中には、FAXを使って取立てを行うケースもあるため注意が必要です。
近年では、FAXを設置している家庭は少なくなっていますが、当事務所が介入した事案の中でも、FAXによる取立てが実際に確認されています。
また、自宅にFAXがない場合でも安心はできません。後述の⑥で説明するように勤務先や緊急連絡先などに取立てが入る恐れがあり、そうした緊急連絡先にFAXが送りつけられるリスクがあるからです。
FAXによる取立ては件数としては多くないものの、LINEブロックをきっかけに、FAXなどの書面を使った督促や嫌がらせに切り替えてくる可能性もあるため油断はできません。
⑥ 家族や友人、職場など緊急連絡先に闇金が取立てを行うリスク
さらに深刻なのが、家族・友人・勤務先などの緊急連絡先に対して行われる闇金の取立てです。
闇金業者は、将来的に取立てに活用することを見越して、融資の段階で親族や知人、勤務先などの情報をあらかじめ申告させるのが一般的です。
たとえば、両親や兄弟姉妹の携帯番号、勤務先の連絡先、電話帳のスクリーンショット、LINEの友だちリストなどが該当します。
顧客本人と連絡が取れなくなると、闇金はこれらの緊急連絡先に対しても取立てを行う可能性が高く、実際に当事務所でも多数の事例が確認されています。
その手口もさまざまで、勤務先に執拗に電話をかけてきたり、電話帳に載っている友人にSMSで連絡を取ったりするほか、ひどい場合には勤務先に出前や救急車を手配するなど、非常に悪質な嫌がらせが確認されたケースもあります。
このように、周囲の人を巻き込んだ取立てが行われるリスクを考えると、LINEをブロックしただけで闇金との関係を断ち切れると考えるのは、あまりにも危険で軽率な判断だと言えるでしょう。
闇金とLINEなどで取引がある場合の正しい対処法
以上で説明したように、闇金のLINEアカウントをブロックしただけでは、闇金問題の根本的な解決にはなりません。
では具体的にどのように対処すればよいかという点が問題となりますが、次のような点に留意して対処いただければと考えます。
ここでは、早めに行うべき正しい対処法として、2つのポイントをご紹介します。
① 闇金問題は早めに司法書士または弁護士に相談する
闇金は、違法な高利で貸し付けを行い、過酷な取立てや嫌がらせを繰り返す存在です。
一度関わってしまった場合、自力での解決は極めて難しく、対応を誤れば被害が拡大するおそれもあります。
そのため、できるだけ早い段階で、司法書士や弁護士といった法律の専門家に相談することが非常に重要です。
特に、LINEやSNS型の闇金に詳しい専門家であれば、実情に即した適切な対応が期待できます。
また、様々な理由を付けて完済させてもらえないなど、いわゆる完済ブロックの手口を用いる業者もおり、そのような業者から借入れをしてしまった場合は、自力で解決することは困難です。さらに、完済したとしてもしつこく再融資の勧誘をしてくるケースもあります。
このように個人では対応しにくいケースでも、専門家が間に入ることで、すんなりと手を引き状況が一変することがあります。
「完済して解決したい」と思うかもしれませんが、早めの相談こそが被害を最小限に食い止める第一歩です。
② 闇金とのやり取りに関する記録を削除しない
不安や恐怖心から、闇金とのLINE履歴や送られてきたメッセージをすぐに削除したくなるかもしれません。
しかし、やり取りの記録は、専門家が対応する上で極めて重要な証拠となります。
たとえば、LINEのトーク履歴や送金先口座の情報、脅迫文のスクリーンショットなどは、口座凍結の手続きや、業者の特定・警察への対応に重要な資料となります。
証拠は削除せず、そのまま保存しておきましょう。
まとめ
LINEをブロックしただけでは、闇金問題が解決するとは考えにくく、むしろ事態を悪化させるリスクすらあることを、忘れないでください。
一人で悩み続けるより、まずは信頼できる専門家に相談してみましょう。
当事務所では、LINE闇金やSNS型の闇金問題にも多数対応しています。
「闇金のベストな解決方法を解説―取立てを撃退し返済を逃れる最善策は?」の記事も併せてご覧ください。
早めの行動が、あなた自身とあなたの周囲を守る最善の方法です。
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