闇金は取り立てのために家に来るのか?

公開日:2018/01/02更新日:2017/12/29

カテゴリー:相談員, ブログ

しもひがし法務司法書士事務所の横田です。

闇金のよく使う脅し文句として,これから家に取立てに向かうというものがあります。

また,闇金被害に遭われている方や,その関係者の方々からよくご質問をいただくのが,直接自宅や勤務先に闇金が来ることはあるのかということです。

多くの方が,直接取立てに来られることに最も不安や恐怖を抱きますし,闇金をはじめ違法業者とは関わりを持たず何のやりとりもしたことのない家族や職場の方々は,テレビや漫画で登場する典型的な闇金のイメージから,取立てに来たらどうしようと焦ってしまう方がとても多いです。

消費者向け090金融は取立てに来るのか?

近年最も多い,携帯電話(あるいは転送電話やLINE)のみを使った消費者向けの闇金,いわゆる090金融の場合、直接取立てに来ることはほとんどないと言えます。

多くの090金融は取引金額も数万円程度の場合が多く,そのためにわざわざ出向くことは考えづらいですし,闇金は違法であっても楽をして稼ぎたいというような発想の人間が多いため,そういった手間をかけたがりません。

さらに,彼らは逮捕のリスクを避けたいからこそ携帯電話のみを使って足がつかないように営業しているため,090金融が取立てに出向くというのは背理だといわなければならないでしょう。

直接取立てに行く場合,携帯電話だけで取立てを行う場合よりもはるかに逮捕のリスクは上がります。もちろんそのリスクを上回るだけのリターンが見込めるなら直接出向くこともありえますが,もし家や職場に行っても本人と接触できなかったりすれば無駄足になります。

仮に取立てに来られた場合,直接本人や関係者に接触して恐喝するというやり方はやはりリスクが高いですし,効果的とも思えません。むしろ取立てに来ていたという痕跡を残す方が,心理的な圧迫を加えられることになる場合が多いでしょう。

闇金が取立てに来たように思わせる手口

実際に身体に危害を加えると予告されたらほとんどの人が相当な恐怖感を覚えるでしょうし,家族にも危害が及ぶのではないかと考えると正気ではいられなくなるものです。

非対面型の闇金の場合,業者の人間が直接取立てに訪れる可能性は低いですが,それを狙って,自宅を訪れたように見せかけるため様々な手口を用います。
例えば,出前やタクシー会社に本人を装って宅配注文や配車を依頼し,玄関ドアを叩かせたりすることがあります。また,近隣に住む他の債務者を遣って自宅へ出向かせたり張り紙をさせたりすることもあります。

また、最近ではストリートビューなどで自宅周辺の写真を見て、「さっきうちの回収担当の者が近くまで行ったが,隣の家に赤い車が停まっていた」とか「子供の通っている学校のそばに〇〇という店があるだろう」などと、さも近くまで来たかのように近辺の様子を話してきたりもします。

ほとんどがハッタリであるため,冷静に対処すればどうということはありません。闇金問題を扱う専門家はこれらの手口も把握していますから,こういった脅しに不安を感じている方は一度相談してみることをお勧めします。

対面型闇金の場合は家に来ることも

対面の闇金業者の場合、確かに自宅や職場でお金のやりとりをすることもあって、業者の人間が直接取立てに来ることもありますが、その場合でも暴力行為を用いたり大声で怒鳴りつけたりといった手段をとる闇金は現在ではごく少数といえます。

たいてい大人しく話し合いを要求するだけでも客を威迫させることはできますし、暴れているわけでもないのにすぐ110番することは心理的にためらってしまうことが多いでしょう。

しっかりと専門家や警察の指示のもとで対処すべきです。

しかし,悪質なものとして,張り紙をされたり窓ガラスを割られるという被害も実際にあります。
たいてい夜中のうちにやられ,朝起きてみるとびっくりということになります。

こうなると明らかに刑事事件なので,すぐに近隣の警察に相談すべきでしょう。

なお,もし闇金から指示された他の借受人がアルバイトとして直接出向く場合も,明らかに闇金の手下として動いているわけなので共犯となります。これも通報すべきです。

「家に行く」と脅されたら,まずは相談

家に取立てに行くと脅されたときや,取立てに来ているようだと思ったとき,まずすべきなのは闇金問題に詳しい機関に相談してみることです。

通常の090金融では,ほとんどの場合に業者が直接来ることは考えづらいのですが,あらゆる手口でそれを演出してきますので,過度の不安感に気持ちが滅入ってしまい,お金を払わないと大変なことになると考えてしまう方が多いでしょう。

しかし,闇金の用いる手口を知り,適切に対処できる専門家に間に入ってもらうことで,余計な不安感や危惧感を抱かず,冷静に解決へと至ることができます。

また,実際に家に来る可能性のある対面型闇金の場合も弁護士・司法書士に相談した上で警察とも連携をとりながら対処することで,これ以上の違法な取立て行為を抑止することができるようになります。

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