新年のごあいさつ

公開日:2018/01/01更新日:2018/11/26

カテゴリー:司法書士

司法書士の下東です。

 

新年あけましておめでとうございます。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

毎年申し上げていることですが闇金業者も年明けは休みを取っているので取立てで悩まれている方もお正月はゆっくり過ごせるのではないでしょうか。

今回はこの機会に昨年の闇金の動向を振り返ってみたいと思います。

 

昨年は,一昨年から引き続きの傾向ですが闇金業者の利用する連絡や集客のツールが従来の携帯電話からtwitterやLINEへの移行が一層進みました。

 

これは,携帯電話を利用すると携帯電話不正利用防止法等に基づいて利用を停止される場合があるため,それを避けるために無料でアカウントを取得できるLINE等に移行しているものと思われます。

もっとも,当事務所が対応している限りではLINEを利用する闇金業者は和解が容易であることが多いので,この傾向は被害者の方にとっては良い面もあるといえるでしょう。

 

また,闇金への返済方法の銀行振込ではなくアマゾンギフト券などを使う業者が増えています。銀行口座を利用すると振り込め詐欺救済法に基づいて即時凍結されることがありますから,これを避けるための対策なのだろうと推察できます。

 

銀行振込みの場合には同法による凍結手続を経て被害金の回収が可能となる場合がありますが,アマゾンギフト券の場合回収は困難です。

したがって,被害金の回収という面ではあまり良い傾向ではありません。

 

次に,システム金融の動向です。

 

システム金融については一昨年に登場した宝石を分割購入させてその支払として手形又は小切手を切らせる手口が引き続き多く見られました。

その一方で,昨年の中ごろから宝石ではなく事実上使い道のないギフト券を取引の対象とする手口も増えました。

 

主に中小・零細企業を対象に自称経営コンサルタントが電話をかけ「すぐに資金調達できる良い方法がある」などと言ってギフト券を買わせる手口のようですから企業様におかれては不審な電話に十分ご注意ください。

 

システム金融の分野では摘発逃れのためか一風変わった手口が次々と生まれ,その都度調査を行ったり対応方法を変更したりする必要があるので当事務所においても業者の動向に注視が必要と考えています。

 

その他,貸すようなことを言いながら先に振込みをさせる融資保証金詐欺のような手口や実績を作れば高額融資をするなどと言いながら1万円未満の少額貸付けに対して数十万円を要求するような手口もいまだ多くみられます。

 

実際の闇金の世界ではミナミの帝王や闇金ウシジマ君が良心的と思えるような悪質手口が横行していますので皆様くれぐれも被害に遭わないようご注意ください。

 

そして,万一すでに取引をしてしまっている場合には,深みにはまる前に警察や専門家に相談することが何より重要です。

 

いつの時代も闇金は怖い存在ですが適切な対処をすれば縁を切ることは可能です。

 

闇金問題はひとりで抱え込むのではなくまずは第三者に相談して解決の糸口をみつけましょう。

 

 

蛇足ですが当事務所は闇金被害の解決に特化した司法書士事務所として設立してからおかげさまで本年で6年目となりました。

 

引き続き被害者様向けの無料相談と闇金被害の抜本的解決に尽力して参りますので皆様のご支援の程何卒よろしくお願い申し上げます。

 

しもひがし法務司法書士事務所

司法書士 下東洋介

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