闇金にとって「保証人」は「人質」と同じです

公開日:2018/03/18更新日:2018/10/05

カテゴリー:相談員, ブログ

闇金が求める保証人のイメージ

しもひがし法務司法書士事務所相談員の横田です。

闇金が融資の条件として必ずといってよいほど要求してくるのが近しい人の連絡先です。

当事務所でいただいた闇金被害のご相談においても,ご相談者本人の住所・電話番号しか教えていないという場合は少なく,関係者を4~5人程度教えてしまっている場合が多いです。

関係者といっても,「融資をするためには保証人が必要」「万が一の緊急連絡先が必要」などと言い,親族以外にも友人,上司・同僚などの氏名や携帯電話番号,勤務先などの情報を一通り聞かれます。

一般的なお金の貸付けやローン,マンションの賃貸などでも連帯保証人を要求されることはよくありますが,通常であれば単に,借主本人が支払う能力がなくなったときの担保(代わりに支払いをする立場)という目的で連帯保証人をつけるよう求められます。

ちなみに,本来は保証人や連帯保証人というのは,保証する立場の人の同意無しに本人が勝手に名前を言ったり書いたりする事で成立するものではありません(ハンコ勝手に持ち出されたり・・などといった犯罪行為は別として)。

闇金はどうして執拗に保証人を求めたり,関係者の情報を聞き出すのでしょうか。

脅迫するには第三者を巻き込む事が一番効果的

闇金が保証人を求めるのは当然肩代わりさせるためであることもありますが,主な目的は借主本人を脅迫することにあります。

そもそも闇金には返済義務がない以上,保証人という考え方自体成り立ちませんが,世間一般では「借金の連帯保証人になってしまい多額の債務を抱えてしまった」などという話をよく聞きますから,イメージとして闇金から借りた人の保証人というのもそれほど違和感はないかもしれません。

闇金の場合は保証人というより,ゆすり目的の人質だと考える方が正しいです。闇金にとって,この"いわゆる保証人"は取立ての手段としてとても価値の高いものといえます。

「保証人・緊急連絡先」は闇金の格好のターゲット

闇金に借入れの申込みをするとき,家族や友人,上司や同僚の連絡先を聞かれるがほんとんどであり,たとえば闇金の運営するウェブサイトの申込みフォームでは,必ずといっていいほど緊急連絡先などと書かれた欄があります。

業者によっては,緊急連絡先の数によって融資金額が大幅に変わったりすることもありますし,本来貸せないが緊急連絡先を何人か教えてもらうことで貸してもらえるというところもあります。

他人の連絡先を教えてしまうことを躊躇っていると,「心配しなくても,そこに電話をかけることは絶対にないから」などと言われたから大丈夫かと思い教えてしまったという場合や,誰か教えてもらわないと一円も融資はできないなどと言われ教えてしまったという場合がよくあります。

また,他人の連絡先を教えたくなければ,名前と勤務先の会社名だけでもいいから教えておいてと言われる場合もあります。

専業主婦・若年者も闇金の良い餌食

闇金の餌食になる専業主婦のイメージ

緊急連絡先の中でも重要と考えられているところとしては,主婦への貸付けの際には夫の電話番号や勤務先,若年者への貸付けの際には両親などが挙げられます。

【専業主婦の場合】

闇金のなかでも主婦の方には貸せないというところもありますが,それでも夫の勤務先などを,部署名や役職名,給与まで詳しく聞き取った上で貸してもらえる場合はかなりあります。

この場合,取立てのターゲットは早々に夫に移り妻の借金を代わりに払うように仕向けられ,さらにはウソの借入れ額・完済金額を提示して数十万円を払わされてしまったり,夫には絶対に内緒にしたいと思っていても「旦那にばらす」と脅されて困り果て,やむを得ず他の闇金から借りて返すというのを繰り返してしまう,といった悲惨な状況になりがちです。

【若年者の場合】

次に若年者への貸付けの場合,ここでもターゲットは早々に両親になり,数十万円の金額を肩代わりさせられることが多々あります。

おおよそ,年齢が十代後半から二十代前半の熟年者の場合,両親はまだ定年退職せず職場でも重い地位にいる場合も多いため,ここをターゲットにできればいくらでも払わせられるだろうと考えますから,相当に価値の高い緊急連絡先であるといえます。

また,子供の借金は自分が尻拭いしなければという親心を利用して多額の完済金を要求するといった例も多いです。

闇金は本人に返済能力が掛けていたとしても,その先の近しい人間に支払能力があればそれで良いのです。お金が取れる先があれば,本人でなくとも関係ないということです。

教えてないはずの連絡先が闇金に知られる?!

緊急連絡先は,本人の情報と同様にリストとして広く出回ることがよくあります。

例えば,数社の闇金と取引がある方の場合で,自分の上司の連絡先は1社にしか教えてなく,そこは融通も聞かせてくれる優良な業者だから,上司に電話がかかってきてしまうようなことはまずないだろうと思っていいたところ,なぜか全業者が上司へ急に電話をかけ始めたなどということがよくあります。

その業者からすぐに情報が回り,それをもとに質の悪い嫌がらせをされたというケースは非常に多いです。一見穏やかそうに見える業者でも,個人情報を横流しし裏でそのように動いているところが多いです。

融資の審査が通るために勝手に立ててしまった保証人や緊急連絡先は,闇金界隈に拡散される可能性が十分にあるということを覚えておいて下さい。

取立が激化する前に早く手を打とう

闇金を打開しようとするイメージ

闇金に他人の連絡先を教えてしまうことは,その人を闇金の嫌がらせや恐喝被害に巻き込んでしまう可能性のある,大変危険な行為なのですが,そこは言葉巧みに聞き出したり,細かな情報から連絡先を上手く特定したりといった,とても狡猾なやり方で情報を収集します。

特に今はインターネットで情報を取得しやすい時代です。名前一つでその人のプロフィールが分かる事もあります。

闇金から周囲の方を巻き込んで嫌がらせを受けてしまった方は,闇金のような悪質な犯罪者組織に大切な人の情報を流してしまったことについて,なんと浅はかだったと重く責任を感じている方が多いですが,あらゆる方法で情報を聞き出すことに闇金は非常に長けているのでよほど警戒していてもなかなか難しいとも思います。

「保証人が必要」などと言われても,それは単に嫌がらせのため手段に過ぎないという点はよくよく認識しておかなければなりませんし,一度違法業者間で共有されてしまった情報はなかなか消すことができないので,そこは誠意をもって周囲の人に事情を説明し対策を講じてもらう必要があります。

そして最も重要なのが,あらゆる緊急連絡先へ被害が拡大する前に,警察や弁護士・司法書士などに対処方法を相談するなど,可能な限り迷惑をかけないように早期解決のため動いてゆくことです。

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