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システム金融の手口と対策|闇金情報ブログ
投稿日:2013.12.25
最新更新日:2018.11.19
司法書士
システム金融の手口と対策
司法書士の下東です。 システム金融という言葉をご存知でしょうか。 システム金融というのはヤミ金の一種であり,事業者向けに手形又は小切手を担保に取って融資を行うスタイルのヤミ金のことです。 手形小切手ヤミ金と呼ばれることもあります。 090金融のように粘着質な嫌がらせや激しい取り立てをすることはあまりなく,金利も低め(といっても年利数百%です)であることが特徴です。 しかし,事業者向けという性質上,融資額が高額となるため実際の金利負担も大きくなり会社の経営を圧迫することが多くあります。
システム金融の手口
システム金融は,およそ次の流れで融資を行います。- 電話又はFAXで融資勧誘する
- 勧誘に応じた事業者に手形(小切手)を切らせ,FAXさせる(併せて,融資申込書,決算書類,取引先に関する情報等を求められることもあります)
- 上記手形(小切手)を書留郵便で郵送させる
- 郵送した際の書留郵便の封筒をFAXさせる
既にシステム金融から借りてしまっている場合の対策
既に取引してしまっている場合の有効な対策は,やはり専門家を頼ることのほかないでしょう。 システム金融に対してご自身で交渉を行い,手形(小切手)を任意に返却してもらうのはほぼ不可能です。 話がこじれてしまい,手形(小切手)を交換に回されてしまってから専門家に相談をしたのでは多くの場合手遅れとなるでしょうから,無理は禁物です。 弁護士や司法書士に相談したらすぐに依頼しなければならないというわけではないのですから,相談だけでも早めにしておくことをお勧めします。 最後に,意外に多くの方が陥る状況なので念のため申し上げますが,手形帳のミミ(控えの部分)には必ず必要事項の記載をしておいて下さい。 忙しさを理由にして全く記載せずにいたため,どの業者にどの手形を交付したのか全く把握していない社長さんが多くいらっしゃいます。 誰に対して,どの手形(手形番号,振出日,額面金額は必須。支払期日や受取人は白地で振出の場合が多いので空欄でもかまわない)を交付したのかが明瞭でなければ,確実な不渡り回避など出来るわけがありませんので,その点は確実に記載しておくよう徹底されるべきでしょう。テーマ: