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闇金とゼロ和解は本当にできる?解決する仕組みとメリット・デメリットを徹底解説
|闇金情報ブログ投稿日:2025.09.24
最新更新日:2025.09.24
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闇金とゼロ和解は本当にできる?解決する仕組みとメリット・デメリットを徹底解説
目次
闇金から借りてしまい、取立てに怯える日々。司法書士事務所や弁護士事務所に依頼した場合でも、本当に解決できるのか、嫌がらせが続くのではないかと不安に感じている方もいるかもしれません。
闇金問題を解決する際、依頼する事務所によって「ゼロ和解か、元金和解か」という異なる方針を提案されることがあります。
しもひがし法務事務所では、闇金への返済は一切不要という最高裁判例等に基づき、元金及び利息を含め1円も支払わない「ゼロ和解」を推奨しています。
「本当にゼロ和解で闇金問題は解決できるの?」
今回は、この疑問にお答えするため、ゼロ和解の仕組みやメリット・デメリットについて詳しく解説します。
闇金とのゼロ和解とは何か?|返済不要の仕組みを解説
ゼロ和解とは、闇金との間で相互に債権債務がない状態とする和解をすることです。
分かりやすく言い換えると、「闇金に対して今後返済不要」という合意をすることです。
借主は、闇金に対して過払金等の金銭請求が可能だったとしてもその請求権を放棄し、他方、闇金も借主に対する金銭債権を放棄して、双方が互いに債権・債務が存在しないものとするものとして和解をします。
闇金とのゼロ和解と元金和解の違い
ゼロ和解と元金和解、どちらが自分にとって適切か迷っている方も多いかもしれません。以下の表で、それぞれの違いをまとめました。
| 項目 | ゼロ和解 | 元金和解 |
|---|---|---|
| 和解後のトラブル | △(トラブルは基本ないが和解を装って後日請求する闇金も) | △(再請求・勧誘のリスクあり) |
| 法律・判例との適合性 | ◎(最高裁判例に基づく正当な方法) | ✕(法律上の支払義務なし) |
| 必要となる費用 | 〇(依頼費用のみ) | △(返済+依頼費用) |
| 生活の建て直し | ◎(返済不要で再出発しやすい) | ✕(負担が多くなる) |
| 闇金と縁が切れるか | ◎(再請求・勧誘の可能性が低い) | △(支払う相手と認識されやすい) |
では、元金和解とはどういった内容の和解なのでしょうか。
元金和解とは、「利息は免除するが残った元金は支払う」という和解方法です。
元金というのは受け取ったお金のことですから、一見すると、元金だけ払うという和解方法は常識的で穏当な解決方法にも見えます。
しかし、闇金が主張する「元金」には多くの場合、次のような不当な計算が含まれています。
- 天引きされた利息や手数料まで元金に含める
- ジャンプ(返済延長)時に実際に受け取っていない金額を元金に加算
- 過去に支払い過ぎた分(過払い金)を無視して計算
- 複数の業者から借り入れをしており、実質的に同じ業者に支払をしていたにも関わらず、計算に入れない
この結果、本来は返す必要のない違法金利まで含めた金額を支払うことになり、さらに元金和解後に合意額以上の請求や再勧誘を受けるケースも少なくありません。司法書士や弁護士費用も別途必要となるため、生活が逼迫し、結局は支払いが滞って再度取立てを受ける被害例も多く見られます。
つまり、元金和解は「支払って終わらせる」ように見えても実際には被害が続くこともあり、危険な方法なのです。
一方、ゼロ和解は元金も利息も一切支払わず、債権・債務をゼロにして闇金との関係を完全に断つ方法です。
闇金による貸付けは不法原因給付(民法708条)に該当するため返済義務はありませんし、最高裁判例でも返済は不要とされていますから、極めて正当な解決方法となります。
ゼロ和解により経済的負担をなくすと同時に、再請求や再勧誘のリスクも大幅に減らすことができます。
元金和解が解決につながりにくいことは、「闇金との元金和解は解決にならない」でも詳しく紹介しています。
闇金に対しては1円も返済義務はなく、他方、闇金に支払った金銭は全額返還請求できるというのが最高裁判例の考え方です。
そのため、①闇金に対して返金を求めていくか、②ゼロ和解を求めていくことが実務における一般的な解決方法です。当事務所では、平和的解決を重視して②の解決方法を採用しています。
これに対して、元金和解は一般的な解決方法とはいえません。判例の考え方に反しますし、反社会的勢力に資金提供することになってしまうということも、反社の排除に一丸となって取り組んでいる現在の社会情勢に合致しないといえるでしょう。
闇金被害を解決するゼロ和解のメリット

闇金被害をゼロ和解により解決する場合には、次のようなメリットがあります。
闇金とのゼロ和解により即日取立てが止まる
闇金に対してゼロ和解を提案し、相手が了承した場合には、即日取立ては止まります。
当事務所の実績では、ゼロ和解を提示したケースの約8割~9割が当日中に取立てを停止し、その後も嫌がらせを行っていないという結果が出ています。
闇金は、自分たちに不利なゼロ和解になぜ応じるのでしょうか。
それは、闇金が回収見込みの低い相手に労力をかけることを避けるためや、司法書士や弁護士が口座凍結等を行ってさらに不利な状況になることを避けるためです。
結果として、最短即日で精神的負担から解放されます。
ゼロ和解により闇金からの再営業・再取立てを防止できる
ゼロ和解には、闇金から「回収可能性が低い相手」と認識されるという効果があります。
その結果、闇金が再度融資の営業をかけてきたり、再度取立てをしてくるという可能性が低くなります。
他方、元金和解のように一部でも支払ってしまうと、闇金から「脅せば支払う客」として認識され、再営業や再取立の可能性が高まります。
元金和解後に合意金額以上のお金を請求されたり、無理に再度借りさせられたりという被害も多くみられます。
ゼロ和解は、取立てを停止させるだけでなく、長期的にも闇金との接点を断ち、再被害を防ぐ効果が高い点が大きなメリットです。
闇金とのゼロ和解により経済的負担が大幅に下がる
闇金とゼロ和解した場合は、当然のことながら闇金への返済は必要なくなります。
必要な費用は司法書士費用又は弁護士費用のみです。
一方、元金和解の場合は、闇金への返済が必要なことに加えて、さらに司法書士費用又は弁護士費用がかかります。
場合によっては上記の合計が高額となり、闇金へ金利の支払いを継続した場合と変わらないという場合もあり得ます。
ゼロ和解の場合は、闇金への支払いを一切しないため、経済的負担が最小限に抑えられ、生活の建て直しが比較的容易といえます。
闇金とのゼロ和解のデメリット
ゼロ和解は強力な解決策ですが、すべてのケースで即日スムーズに解決できるわけではありません。中には、悪質な闇金がすぐには応じず、数日間取立てを続ける場合もあります。特に一度も返済していないケースでは、強硬な態度に出られることもあります。以下は考えられるゼロ和解のデメリットです。
ゼロ和解に即時応じない闇金業者がいる
ゼロ和解は多くの場合、依頼当日から取立てが止まりスムーズに成立しますが、一部の闇金業者は一定期間取立てを続けることがあります。
特に、一度も返済していない業者は難色を示すケースが少なくありません。
「借りパクは許さない。絶対に払ってもらう」「ゼロ和解なんて認めない」と主張する悪質な闇金もおり、一度の話し合いでは合意に至らず、さらなる交渉が必要になる場合もあります。
とはいえ、法的には返済義務がない以上、借主側が毅然と支払拒否の姿勢を示し専門家が交渉すれば、最終的には闇金業者が折れてゼロ和解に応じます。
そのため、時間をかけて交渉すればゼロ和解は十分可能といえますが、ゼロ和解成立までの間に取立てが継続されることがあるのがデメリットとなります。
闇金とのゼロ和解を成立させるためには高度な専門性が必要
ゼロ和解は闇金問題についての極めて有効な解決方法ですが、これを可能とするには高い専門性が求められます。
元金和解は闇金にとっても都合が良い解決方法であり、また、元金をいつ支払うかという問題に過ぎないため、一般的には交渉力をあまり必要としません。
他方、高い確度でゼロ和解を成立させるためには、豊富な実務経験が必要です。また、相手方である闇金業者の傾向や過去の和解状況も参考にする必要があるため、多数の解決実績がある専門家であることが望ましいといえます。
この条件に合致する司法書士や弁護士を探す必要があるという点もデメリットのひとつといえます。
闇金とのゼロ和解成立までの流れ
闇金相手にゼロ和解を成立させるには、専門家による迅速な交渉と交渉スキルが鍵となります。
以下にゼロ和解成立までの一般的な流れをご紹介します(一部、しもひがし法務事務所における対応を含みます)。
闇金とゼロ和解を目指すための専門家選び
まずは司法書士や弁護士などに相談します。
すべての司法書士や弁護士が闇金問題に精通しているわけではないので、可能であれば、闇金問題に詳しい専門家に相談しましょう。相談に際しては、闇金の名前や連絡先、借入額や返済状況、次の返済日、現在の取立状況等をできるだけ詳しく伝えられるように準備しましょう。
また、闇金とはゼロ和解をするのか元金和解をするのか、又は他の方法を取るのか等、解決に向けた方針を確認しましょう。
さらに、費用の支払い方法についてもトラブルになりがちな部分ですので、総額いくら支払うのか、分割払いが可能なのか、分割払いが可能だとして毎月いくらずつ支払えばよいのかについて、しっかり理解できるまで説明を受けるべきです。
相談の結果、契約内容に納得できた場合には委任契約を締結します。
闇金とゼロ和解成立に向けた具体的な流れ

依頼後、闇金との交渉が開始されます。
即時に交渉を開始しなければ深刻な取立被害を受けることがあるため、原則として依頼してから1~2時間以内に交渉を開始することが通常です。ゼロ和解が成立するまでの流れ(当事務所の対応例)は次のとおりです。
1.受任通知の送付
受任通知書という書面を闇金に送付し、依頼を受けた旨や今後の窓口は当事務所となることを伝えます。書面が送れない相手の場合は、LINEや電話で通知することもあります。
2.ゼロ和解の提案
違法な高金利であることを前提に、ゼロ和解により解決する意向であることを伝えて、その成立に向けて交渉していきます。
なお、闇金が「元金だけでも」と食い下がる場合でも、返済義務はない旨を一貫して主張して、粘り強く交渉します。
3.ゼロ和解成立
こうしたやり取りを経て、早ければ即日、遅くとも数日以内に請求が止まり、ゼロ和解が成立します。
なお、一部の悪質闇金が相手方の場合にはゼロ和解成立が難しいことがありますが、その場合でも取立てが完全に止まるまで対応を継続します。
まとめ:闇金被害を断ち切るにはゼロ和解が最も確実
以上、闇金との関係を断つにはゼロ和解が最も有効であることを説明してきました。 重要なのは、違法な貸付けについてはあくまで返済義務がないということを忘れず、専門家と二人三脚で強気の姿勢を貫くことです。
元金和解では、根本的な解決に至らない場合が多いため、当事務所では将来の生活建て直しを見据えた解決方法であるゼロ和解を強くお勧めしています。
早期のご相談が、よりスムーズな解決につながります。
闇金と取引してしまい、悩みを抱えているかたはお気軽にご相談ください。
しもひがし法務事務所では、闇金問題を「ゼロ和解」で解決するご相談を多数承っております。
ご相談は無料ですので、安心してご連絡ください。








