融資金が振り込まれない... 闇金被害者を狙う詐欺が多発

公開日:2018/11/22更新日:2018/11/30

カテゴリー:相談員, ブログ タグ: , , , , ,

相談員横田です。

闇金被害の相談の中で,「業者と融資するという約束をしていたにもかかわらず,いつまでたってもお金が振り込まれない」というケースがよく聞かれます。

闇金業者からお金が振り込まれないというだけならむしろ良いことなのですが,先にお金を振り込ませておきながら融資は行われず,そのまま逃げられてしまうという詐欺被害が多発しているようです。

一般的な闇金被害とはやや性質が異なるため,このブログの趣旨からは若干逸れてしまうかもしれませんが,被害者の多くは闇金と取引をしたことのある方や申込みをしてしまった方なので,注意喚起のためこの記事でご紹介したいと思います。

貸付金が振り込まれない被害の具体例

闇金を恐れている人のイメージ

典型的な例は以下のようなものです。

借入れの申込みをしたあと,審査にあたって信用情報を調査したところ,融資のためには信用が足りないと言われ,すぐに融資してもらえなかった。

ただ,「信用情報を回復すれば融資も可能だが,そのための手続き費用として,先に3万円が必要。それは本融資の際に返金するからとりあえず入金してほしい」という話になった。

まとまった額がどうしても必要だったため急いで3万入金した。

しかし,その直後業者へ何度電話をかけても話中になってしまい,いくら待っても折り返しも一向に来ない。

1週間後には番号の利用停止のガイダンスに変わってしまった。

とうとう連絡がとれないまま業者が貸付金を入金すると言っていた日を迎えたが,貸付金の入金もない。

連絡の取りようもないので,最初に払った3万円も返してもらうことが出来なくなってしまった。

このように,保証金や手数料等の名目のお金を融資の条件に払わせられたが,その後貸付金は振り込まずにそのまま逃げられてしまうという被害です。

手口の詳細

融資金が振り込まれない... 闇金被害者を狙う詐欺が多発

このような手口は貸します詐欺,先振り詐欺,融資保証金詐欺などと呼ばれ,一般的な闇金被害や振り込め詐欺被害と同様に多数の事案が報告されています。

以前から,会社経営者等事業者をターゲットにした融資保証金詐欺はよくありましたが,ここ最近では個人を対象とした被害がよく聞かれます。

請求の名目も,保証金としてではなく,ブラックになった信用情報を消すための手続き費用であったり,単に実績を見るためなどと言われることが多いため,貸します詐欺という呼び名の方がしっくりくるかと思います。

また,携帯電話や銀行口座を作って送らされたりすることもあり,これも同様の部類の手口です。

Twitter等個人間融資での被害が多い

ここ最近ではTwitterの個人融資やインターネット個人間融資掲示板などで勧誘する業者の中に混じっている場合が多いという傾向があり,一般消費者の間で被害に遭う方が多くなっているという印象があります。

また,LINEでしかやりとりをしていなくて電話番号も分からないということも多々あるため,本当にあっという間に逃げられてしまうのです。

中には職場や関係者などにも連絡をしてきたり,対面で堂々と姿を見せるような業者もいます。

実際に当事務所に寄せられた相談例でも,数十万円の前払いを要求され,その工面のために消費者金融数社から借りられるだけ借りるよう強いる業者や,車に乗せられあちこちの無人契約機から借りられるだけ借りさせるという対面業者のケースがあります。

Twitterや個人融資サイトの業者は特にその実態が掴みづらく,従来の090金融やソフト闇金などと比較してもはるかに素性がわかりづらいことが多いですから,このような詐欺被害の温床になりやすいのです。

従来の闇金との違いは?

いわゆる090金融やソフト闇金など最も一般的なスタイルの闇金業者は,金利はべらぼうに高いものの元本は実際に受け取ることができます。

出来る限り取引を長続きさせて利息を払わせ続けることで利益を得るわけですから,業者の方から行方を眩ますということは通常あまりなく,むしろお客さんと連絡がつかなくなることをとても嫌がります。

一方で,貸します詐欺の場合はお金が振り込まれないままあっという間に連絡が取れなくなるので,むしろ普通の闇金とは逆です。

そして,

・ごく短期間でどれだけ多くのお金を得ることができるのかというところだけを重視して活動している

・被害者のうち誰かが警察に駆け込むであろうことも織り込み済みで追手がかかる前に完全に逃げ切るスタンスである

というところから,手段を択ばず強引にお金を払わせるという凶行に出ることもよくあります。

ところで,従来の闇金の中にもこのようなスタンスをとる業者がたまにいます。

それは押し貸しや完済させない手口の闇金です。

これらの業者も,短期間で取れるだけ取ってすぐに電話番号を変えて姿を消す,というスタンスです。

このブログでも時折登場する完済させない闇金や押し貸し業者のやり口は,通常の闇金と比べてもはるかに強引であり,時に過酷な嫌がらせをして恐喝するという場合がほとんどです。

被害が深刻ゆえに警察や弁護士・司法書士に駆け込まれる確率も高く(というより専門機関に駆け込まない限りは延々取立てを続ける),それも見越して携帯電話や銀行口座も短期間での使い捨て,頻繁に連絡先や屋号を変えるという特徴があります。

貸します詐欺の業者は,押し貸し・完済ブロックの闇金と似通ったスタイルで活動しているため,これらは同じような系列のグループがやっている場合も多いものと考えられます。

つまり,貸金が振り込まれない詐欺は押し貸しや完済ブロックと同程度に悪質性か強いものといえます。

このHPの闇金リストの悪質度ランクでいうと,押し貸しや完済させない業者は悪質度が5(最大)や4に分類されているところがほとんどですから,貸します詐欺も非常にタチの悪く厄介な連中がやっているのです。

したがって,いざとなったら過酷な取立てをやりかねない恐喝業者だと認識しておきましょう。

先に振り込ませるのは間違いなく悪質闇金

悪徳業者のイメージ

まず,信用や実績などという言葉が出てきたり融資のために先払いを要求されたりする場合はほぼ確実に怪しいものだと認識しておかなければなりません。

上記のとおり一般的な闇金であれば,先にこういったものを要求されることはほとんどないので,その時点で融資はまず受けられない,詐欺業者だと考えて下さい。

なお,大口融資のために保証金を振り込んだ後に,さらに実績が必要とのことで実際に少額融資をしてくる業者もいますが,こういう業者は,「先振り」に加えて「完済させない手口」を併せて用いている可能性が高いので,ほぼ間違いなく大口の本融資は受けられず,保証金も戻ってこないものと認識しましょう。

貸します詐欺にだまされたらどうすればいいのか?

詐欺にあう高齢女性のイメージ

もう振り込んでしまったという場合は,業者からお金を取り戻すことは残念ながら非常に困難です。

相手は完全に姿を消してしまい連絡の取りようがなくなりますし,金額も数万円という場合が多いため,警察などもなかなか捜査に乗り出すことは難しいでしょう。当然訴えることも困難です。

したがって,基本的にはそれ以上の被害を拡大させないようにするという事後的な対処をするほかありません。

すでに業者に逃げられてしまった後にやれることは,携帯電話番号やメールアドレスを直ちに変更することくらいでしょう。あとは,少しでも怪しいと思ったら警察や消費者センター,弁護士・司法書士に話をし,具体的なアドバイスをもらうよう心掛けることです。

なお,この手口の被害は業者に逃げられた後に詐欺にあったと分かることが多いため,まだ業者と連絡がつくという場合は少ないと思いますが,その場合はそれ以上の請求をやめさせるよう弁護士や司法書士に交渉を依頼するとよいでしょう。

こういう業者はすぐに連絡がつかなくなるため,そのタイミングで請求も自然と止まるのですが,それまではしつこい取立てや恐喝を行って強引に払わせようとすることもあります。そういう場合は専門家に間に入ってもらいましょう。

お金を取り戻す方法

なんとか取り戻すための唯一の方法は,振り込め詐欺救済法による被害金の取戻しを申請することです。

保証金を振り込んだ際の振込明細は手元に残しておき,弁護士・認定司法書士,警察,金融機関等へ持参して被害を申告しましょう。

不正利用口座の凍結措置をとった後その口座に一定以上の残高があった場合には,その中から騙し取られた金額を一部取り戻せる可能性があります

しかしこの手続きにも申請期限がありますので,できる限り早めに専門家に相談するようにしてください。

詳しくは「被害金の取り戻し」ページをご参照頂ければと思います。

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