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先払い買取現金化業者が逮捕―実質的な闇金として全国初の摘発

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投稿日:2023.01.17

最新更新日:2024.09.04

ニュース・報道

先払い買取現金化業者が逮捕―実質的な闇金として全国初の摘発

先払い買取現金化業者が逮捕―実質的な闇金として全国初の摘発

 

いわゆる先払い買取現金化手口につき全国初の摘発があり、業者11人が逮捕されたことが報じられました。
まずはニュース記事を引用します。

スマホ中古品の「先払い買い取り」装うヤミ金、全国初摘発…法定100倍超の利息か

インターネットでの中古品買い取りで業者が先に現金を振り込む「先払い買い取り」を装い、違法に貸金業を営んだとして、茨城県警が東京在住の自称会社役員の男(45)ら11人を貸金業法違反(無登録営業)と出資法違反(超高金利)容疑で逮捕したことがわかった。この手口を巡る摘発は全国初。違約金名目の利子の返済が困難になるケースが相次いでおり、警察庁や金融庁が注意を呼び掛けている。

捜査関係者によると、男らは2021年11月頃~昨年夏頃、都内で貸金業の登録をせずに、茨城県の男性ら複数人にスマートフォンなどの売買を装って現金を貸し付け、契約不履行の違約金名目で法定利息の100倍を超える利息を受け取っていた疑いが持たれている。

男らは当時運営していた中古品売買のサイトで「即日高価買取」「スマホで簡単」などと宣伝。客にスマホやゲーム機器など商品の画像を査定名目で送信するよう求め、届くと即座に代金として数万円を客の口座に入金。1週間後に「商品が届かない」として、入金額に違約金数万円を上乗せして請求していた。

男らは中古品買い取り業を装っていたが、実態はなく、古物売買に不要な年収などの情報を客に求めていた。県警は、先払い金を貸付金、違約金を利子とみなし、古物売買を装った実質的なヤミ金と判断した。ほとんどの客が物品の売買ではなく、借金目的で契約を結んでいたとみている。(以下略)

引用元:読売新聞オンライン2023/01/17 06:38配信記事より

昨年は先払い現金化手口の業者に対して、大阪で集団提訴がなされたことが報道されていました(詳細は【報道】先払い買取5業者を被害者らが提訴に踏み切る)。

そして今回ついに摘発されるに至り、このような取引はまさに高金利の貸付けであり、先払い買取現金化の手口は闇金であることが明らかになりました。

当事務所では、この手口が広まり始めた当初から先払い買取現金化は闇金と変わらないものとして対応していて、これまでに非常に多くの被害相談をいただいていました。

いずれの被害者の方も、闇金被害に遭っているのと全く変わらない、たいへん苦しい状況に置かれているのが実情でした。

関連情報

・先払い買取現金化業者に関連する情報はこちら
・手口についてはこちら
・先払い買取現金化業者の取立て被害についてはこちら

新情報追記

本件報道につき、新たな報道がありましたので追記します。

2023年2月5,6日付で出資法違反、貸金業法違反にて11人が再逮捕されたことが報じられました。

彼らはステップファーストと名乗る先払い買取業者を営んでいたようです。ステップについてはこちら、ファーストについてはこちらをご覧ください。

茨城新聞社(https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16756524577654)の記事によると、男11人は5つの買い取りサイトを運営し、顧客が返済に困ると別のサイトを紹介して借り入れを繰り返させていたという実態が書かれています。

これもまさに典型的な闇金業者のやり口であり、返済に苦しんでいる人を狙って次々と新たな取引を始めさせられ、最終的には自転車操業に陥る状況に追い込まれてしまうというものです。

先払い買取現金化はやはり闇金。要注意です!

今後の捜査の行方や検察、裁判所での判断が非常に注目されるところです。現在でも多くの方が被害に遭われている状況であるため、これをきっかけに被害を受ける方が一人でも少なくなることを期待したいです。

なお、当事務所にて取り扱った先払い現金化業者は「後払い・先払い買取現金化業者一覧ページ」に掲載しています。

このような報道がなされた現在でも先払い買取現金化に関する被害相談が日々寄せられています。本記事の通り先払い買取現金化業者は闇金です。現在も取引中の方は、当事務所のような司法書士や弁護士等の専門機関に相談するなど、すぐにでも縁を切るようにすることをおすすめします。