【闇金逮捕】都内の事業者向け闇金が逮捕―数億円の利益を得ていたもよう|闇金情報ブログ

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投稿日:2023.12.07

最新更新日:2023.12.07

ニュース・報道

【闇金逮捕】都内の事業者向け闇金が逮捕―数億円の利益を得ていたもよう

警察署

事業者向けに違法金利で貸付けを行っていた都内の闇金業者が逮捕されたニュースが報じられました。

ヤミ金業者の代表逮捕、コロナで苦境の飲食業者らに

貸金業の登録がないのに金を貸し、法定上限を超える利息を受け取ったとして、警視庁は6日、東京都台東区台東1丁目にある会社「コスモ・エージェンシー」の代表(68)と社員の60代男を貸金業法違反(無登録営業・高金利)容疑で逮捕した。法人としての同社も近く同法違反容疑で書類送検する方針。 松村容疑者らは不動産業者や飲食業者などに、不動産や銀行の通帳を担保に、無審査で現金を貸し付けていたという。一部の飲食業者は警視庁に対し、コロナ禍で収入が減り、ヤミ金である同社を頼ったと説明しているという。 容疑者らは、貸金業の登録がないのに、2020年春ごろ~23年秋ごろ、都内の複数の法人や個人に複数回にわたり法定金利(20%)の約3・5倍で金を貸し付け、不当な利息として約400万円を受け取った疑い。19年3月ごろ~23年秋ごろ、100を超える法人、個人に対して計数十億円を違法に貸し付け、合わせて数億円の利息を不当に受け取ったとみている。 同社は1997年に貸金業者として都に登録。顧客の返済能力の調査義務違反などで18年12月に業務停止処分を受け、19年春に廃業したが、水面下で続けていたという。自社ホームページは持たず、主に口コミで客を集めていた。同課は摘発を逃れるためだった可能性があるとみている。

引用元:朝日新聞デジタル 2023年12月7日 5:00配信より。

逮捕された男らの経営していたコスモ・エージェンシーと称する闇金は、かつて貸金業登録を行い営業していたようでしたが、その後業務停止となり、以後は闇金業者として水面下で活動していたようです。

業務停止処分の理由は返済能力の調査義務違反および変更の届出義務違反であった模様で、金融ブラックになりどこからも借りられない方に対しても融資を行い、かつ法定の上限を超えた金利での貸付けを行っているようでした。この当時から無審査での融資が常態化していたのではないかと推測されます。

この闇金は、当ブログで普段情報を公開している、いわゆる短期業者やソフト闇金、後払い・先払い現金化といった闇金とは少し毛色の異なる業者で、事業者向けに比較的高額の融資を行っていた闇金です。不動産や銀行口座を担保に貸付けを行っていたというところも短期闇金業者などとは異なる点です。

事業者向けの闇金から借りるリスク

こういった事業者向けの闇金は、短期業者のようにイタズラ電話を繰り返したり出前を大量に送り付けたりするといった嫌がらせはあまりやりません。しかし、結局のところ正規業者より何倍も高い利息を払わなければならないことや、返済が出来なければ銀行口座や会社自体を乗っ取られ今後の生活に大きな悪影響を及ぼす可能性があることなど、注意すべき度合いは決して低いわけではありません。
それどころかより深刻な状況に追い込まれる危険性があり、事業の存続が出来なくなってしまったり、会社ごと乗っ取られてしまうなど、嫌がらせや脅迫以上の極めて深刻な影響を受けてしまう危険性があります。

事業者向けの闇金は手形や小切手を担保として融資を行ういわゆるシステム金融も多く、返済ができず切迫した状況になった場合は手形・小切手が不渡りになることを引き合いに出して脅迫したり、実際に業者が決済を強行することで不渡りが発生してしまい、取引停止そして倒産に追い込まれるというリスクもあります。

資金繰りが苦しくても違法金融だけはやめましょう

なお、本業者が入居するビルには、システム金融が手形や小切手の郵送先として利用する私書箱が入居していたことがあり、当事務所では以前現地に出向いて調査を行ったこともあります。
このコスモ・エージェンシーは比較的古くから営業していた闇金業者ですが、本業者を中心として様々な系列業者が展開していた可能性もあります。

これらはさらに捜査が進むことで明らかになるかもしれませんが、系列業者であっても法人格や所在地、代表者等がそれぞれ違うものになっていることも多いので、系列店共々一網打尽にするのは難しい可能性があります。
このように闇金グループの壊滅が難しい以上は、今後も違法な高利貸しに苦しめられる企業が後を絶たないという状況は一朝一夕では変わらないかもしれません。

したがって、こういった闇金からは借りないよう、各々が闇金とは距離を取り、資金繰りが苦しい状況でも絶対に闇金には手を出さないという強い気持ちを持つことがとても大事です。

企業における資金繰りの問題は、事業主本人だけの問題にとどまらず、従業員や取引先など多数の関係者に影響を与えるものであるため、どうしても高利貸しに手を出すしかなかったという状況に陥る場面もあるかもしれません。

しかしそれでも借りるメリットはほぼ皆無であり、借りるメリットよりも後々発生するデメリットの方が圧倒的に大きいため、こういった違法金融にだけは手を出さないことを強くおすすめします。

また、やむにやまれず取引を開始してしまっている方は、速やかに司法書士や弁護士などの専門家に相談するようにしましょう。