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家賃滞納がきっかけで闇金に手を出した場合の危険性
|闇金情報ブログ投稿日:2025.02.18
最新更新日:2025.02.19
相談員
家賃滞納がきっかけで闇金に手を出した場合の危険性

目次
相談員の嶋村です。家賃が払えず苦しい状況に追い込まれると、「すぐにお金を用意しないと」と焦り、即日融資をうたう闇金の存在に目を向けてしまう方もいます。しかし、闇金に手を出すことは、さらなる経済的困難を招くだけでなく、精神的にも追い詰められる原因となります。
今回は、家賃滞納がきっかけで闇金に手を出した場合の危険性や、家賃滞納に陥らないための公的支援や対処法について紹介します。
家賃滞納がきっかけで闇金を利用した場合のリスク
賃貸住宅の場合、本来家賃は最優先して支払わなければならないものです。しかし近年、不安定な収入や予期せぬ出費、物価高などにより、家賃を滞納してしまう方が増えています。車や家電の故障、冠婚葬祭などによる急な出費があった場合や収入が減ってしまった際、家賃が払えなくなる場合もあります。
給料日になれば払えると思っていたものの、急な出費が発生し、家賃の支払いを後回しにしてしまい、その補填として闇金から借りてしまった場合、どうなるのでしょうか。
家賃滞納で受ける督促や強制退去
家賃が支払えなかった場合1か月程度であれば、大家さんや管理会社に連絡することで多少待ってもらえることもありますが、2か月以上滞納した場合は、至急の支払いを求められたり、任意での退去を求められることがあります。
また、賃貸保証会社と契約している場合には、2か月以上の家賃滞納があると、訪問督促の上解約届を書くよう迫ってくることもあります。賃貸保証会社は貸金業者とは異なり、取り立てを規制する法律がないため、厳しい督促を行うことがあるのです。
そして、家賃保証会社がついているかどうかにかかわらず、2か月以上家賃滞納をしてしまうと裁判を起こされて強制退去となってしまう恐れがあります。
こうした厳しい督促や強制退去となることを避けるため、闇金を頼ってしまう方が一定数おられます。
闇金に手を出した場合の危険性
闇金は法外な高金利で貸付けを行うため、完済が困難になることはイメージできると思います。例えば、1週間で倍返しという超高金利の利息を要求されることもあり、たとえ少額の取引であったとしても、返済が難しくなる危険性が大きいです。
また、返済が遅れた際に激しい取り立てや嫌がらせ行為を受ける可能性があります。
その取り立ての手口として以下のようなものがあります。
- 恐喝的な電話やFAX、脅しの内容を含んだメールやSMS
- 勤務先や家族への嫌がらせ
- インターネットやSNSを利用した個人情報の晒し行為
これらの行為はすべて違法ですが、闇金は違法であることは認識した上で営業しているため、違法であることを厭わず執拗な取り立てを行います。
勤務先や家族へ恐喝まがいの電話をかけ、借りた本人以外にも精神的な負担を強います。場合によっては、嫌がらせとして救急車を呼ばれたり、注文していないデリバリーが届くこともあります。
返済ができない場合、闇金業者はインターネット上に個人情報を晒すという悪質な嫌がらせを行うことも。
(晒し行為の実態や対処方法については、「闇金業者による晒し行為の実態と対処法」でご紹介していますのであわせてご覧ください。)
このように、返済できなかったゆえに職場や家族などに連絡が入り、信頼だけでなく仕事まで失い、人生が大きく変わってしまうこともあります。
家賃の支払いに困ったとしても闇金には絶対に手を出してはいけません。
家賃が払えない時は公的支援や債務整理を検討
家賃の支払いが困難な場合は、まず公的支援の利用を検討してみてください。
生活福祉資金貸付制度とは
「生活福祉資金貸付制度」とは自治体を通じて、低金利または無利子で資金を借りられる制度です。
詳しくは、厚生労働省のホームページに掲載されている『生活福祉資金貸付条件等一覧』をご確認ください。
住居確保給付金の活用
なかでも「住居確保給付金」という家賃支援を目的とした制度もあります。失業中や収入が減った人に家賃相当額を支給する制度で2025年4月1日から法改正により、さらに拡充されます。
活用するためには対象条件などがありますが、厚生労働省のホームページ内「住居確保給付金 制度概要」で詳しく紹介されておりますので、一度チェックしてみてください。
債務整理を検討
もしくは、債務整理という手続きを弁護士や司法書士に依頼することも検討してみてください。
家賃滞納については、弁護士や司法書士が保証会社などに受任通知を送付することで、まずは督促を止めることができます。
任意整理の場合は、滞納分については分割での支払いを交渉してくれますが、その後も毎月の家賃が発生するため、無理のない返済プランを立てることが重要です。消費者金融などの返済負担が軽減されれば、滞納分の家賃も支払える可能性があります。
家賃を払えない理由が一時的なものならば、大家さんや管理会社に相談することも一つの手段ですが、どうしても払えない場合は、弁護士や司法書士に依頼することで債務整理を行うことも検討してみてください。
闇金に借りてしまった場合の対処方法
万一家賃滞納という目の前に迫った危機を乗り越えるために闇金から借りてしまった場合、以下の対応をとることが重要です。
弁護士や司法書士に相談する
闇金問題に強い専門家が介入することで、違法な取り立てを止めることが可能です。
闇金は法律上返済不要なものですから、弁護士や司法書士を通して和解交渉を行って解決します。
電話番号を変更する
闇金からの連絡を拒否するために電話番号を変更することも効果的です。
闇金としても電話番号すらない相手からお金を回収することは骨が折れますから、早期に手を引くことが期待できます。
闇金と取引した口座を解約する
闇金と取引していた際の口座は、警察や金融機関の判断で凍結されてしまうことがあります。取引していた口座だけではなく自身が使っている他の口座まで凍結される可能性もあります。また、口座を売っていた場合は逮捕される可能性もあります。
それらを避けるためにも、早めに解約しておくことが大切です。
まとめ:家賃滞納に悩んだ際は、闇金ではなく、公的機関や専門家に相談
家賃を支払えないからといって、絶対に闇金に手を出してはいけません。違法な金利や過酷な取り立てにより、さらなる困窮に陥るリスクがあります。まずは公的機関に相談をし、支援が受けられるかどうかじっくり調べてみてください。
家賃を払えない理由が一時的なものならば、大家さんや管理会社に相談することも一つの手段ですが、どうしても払えない場合は債務整理も検討してみてください。
闇金への支払いを優先し、家賃を滞納した場合について「闇金への支払いと家賃滞納・・・同時に解決する方法は?」という記事で紹介しておりますのでこちらもご覧ください。
専門家に相談することにより、ベストな解決方法が見つかるはずです。
万が一、すでに闇金から借りてしまった場合は、一人で抱え込まず、専門家に相談することで解決への道を探しましょう。