融資保証金詐欺被害が報じられています―「初回返済額を送金すれば融資」に注意

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沖縄県で融資保証金詐欺事件の被害が発生したことが報道されています。
早速報道の概要を見てみましょう。

「初回返済額を送金すれば融資」　携帯電話にメッセージ　30代男性、37万5千円だまし取られる

豊見城署は１３日、那覇市内に住む自営業の３０代男性が、融資すると見せかけて保証金をだまし取る融資保証金詐欺で現金計３７万５千円をだまし取られたと発表した。

署によると１月末に男性の携帯電話のショートメッセージサービス（ＳＭＳ）に、「初回５００万円まで融資可能」とのメッセージが来た。融資を申し込んだ男性はＬＩＮＥに誘導され、「初回返済額３７万５千円を指定口座に送金すれば、融資契約を締結する」などと書かれたメッセージを受け取った。

男性は１２日、ネットバンキングを使って送金。「口座が凍結されたので再度送金してほしい」と連絡があったのを不審に思い、同日夜、署に相談して詐欺が発覚した。

※引用元：沖縄タイムス プラス　2025年2月17日 14:36配信記事より

融資保証金詐欺とは？

融資保証金詐欺とは、実際には融資しないにもかかわらず好条件での融資を持ち掛け、保証金等の名目で先払いを要求しながらそれを支払っても融資は実行せず、先払い金をだまし取る詐欺手口です。

違法業者が運営する融資審査申込みサイトなどに個人情報を送信すると、電話やメール、LINEなどで度々融資の営業が来るようになることがあります。
そういった融資の勧誘は基本的に全て無登録のヤミ金業者なのですが、その中でも他と比べて特に条件の良い広告は融資保証金詐欺の疑いが出てくるので、さらに注意が必要です。

明らかに条件の良い融資勧誘メッセージには注意

一般的な（実際にお金を借りられる）闇金の場合も、たしかに融資の条件を実際よりもかなり良く見せるような表現をしていることが多いです。

それにしても、さすがに記事のような「初回500万円まで融資可能」というのは闇金にしても言い過ぎといえるような内容です。
融資保証金詐欺の業者に申し込むと、他の業者よりも圧倒的に良い条件で融資ができるが、そのためには信用を付ける必要があるなどとして、こうした保証金を最初に要求してくることがあります。
たしかに他よりも条件が格段に良いので、そういった信用を担保するようなものが必要になるのかなと思ってしまうかもしれません。
しかしこうした悪質業者の考え方は、出来る限りラクに少ない元手で、出来る限り大きな金額を搾り取る、というものです。
特に手元に保証金として払えるようなまとまったお金がある人に対しては、それを直ちに巻き上げてそのまま飛んで（行方をくらまして）しまう方が圧倒的に楽に稼げるわけです。

こういう融資勧誘メッセージのなかでも明らかに良い条件を提示しているものほど注意が必要であり、記載どおりの借入れができないのみならず、融資自体実行されずにお金をだまし取られるだけ、ということになるリスクが大きいです。

借りる前に支払いを要求されたら詐欺を疑いましょう

このように、借りる前にお金を払わせるパターンの取引は、融資保証金詐欺の可能性が高く、到底まともな取引ができるものではないと認識しておきましょう。

確かにこの後実際に融資が実行されるケースもあるのですが、広告メッセージにうたっているような条件で貸してもらえる可能性はほぼゼロと言えます。結局保証金も返ってくることは無く、保証金に加えて高額の利息を搾り取られるだけに終わるでしょう。
そして大半のケースにおいて、保証金を振り込んだ後はすぐに連絡がつかなくなったりして、お金をだまし取られるだけです。

記事のような融資勧誘のメッセージに申し込んだことを考えると、被害を受けた方は現状でも闇金から借りざるを得ないほど苦しい状況に陥っていらっしゃったのだと思います。
業者に払ってしまったお金は、手元に残っているなけなしのお金で、それが無くなるともう生活もままならないというほど大切な資金だったかもしれません。
それなのに、このような状況の方からこれだけの多額の金銭をだまし取ろうとするなど、極めて卑劣な手口と言わざるを得ません。

本記事の融資保証金詐欺業者が一刻も早く逮捕、処罰され、一人でも被害に遭われる方がいなくなることを願ってやみません。