資金繰りに悩む社長さんに忍び寄るシステム金融の罠

公開日:2013/11/06更新日:2018/08/23

カテゴリー:相談員 タグ:

相談員の石川です。

闇金には,090金融のような個人に対して小口の融資を行うもののほかに(一般に「闇金」といえばこちらを指す),中小企業や個人事業者に対して融資を行うシステム金融と呼ばれるものがあります。

私はこの業界に入るまでこの言葉を知らなかったのですが,大きな被害を生む悪質な手口だということが今ではよくわかります。

手を出せば事業経営に集中するどころではなくなりますから,どんなに会社が苦しくても絶対に借りてはいけません。

※被害事例「システム金融からの手形が毎日回ってくる」もお読みください。

 

システム金融といわゆる闇金との違いは

090金融と異なる点として,システム金融には下記のようないくつかの特徴があります。

  • 手形・小切手を担保に取り融資を行う
  • 企業に対する貸付のため090金融に比べて融資額が大きい(数十万単位)
  • 主にFAXで勧誘を行う

FAXには貸金業登録番号が記載されていないことがほとんどですが,まれに実在する企業名に似せた会社名とニセの登録番号を記載しているケースもあります。

内容を見ると,「〇百万までご融資可能」「実質年利〇%」と低金利で多額の融資を行うかのような記載がありますが,実際に申し込みをしても希望額を借りられることはなく高金利で数十万円を融資をします。

担保に差し入れた手形・小切手の支払期日が近づくと厳しい取り立てを行い,金策が間に合わないという頃合いに別の業者から融資の案内が届きます。

こうして複数のシステム金融業者が,借り入れをした方の情報を共有して次々と融資を行うため,被害の連鎖を生むのです。

 

借りたが最後,立て直すどころか会社の寿命が縮むだけ

資金繰りに悩むイメージ
システム金融は,何としても会社を倒産させたくない・不渡りを出したくないという経営者の弱みにつけこむ悪質な手口です。

確かに最初に受け取ったお金で急場は凌げるかもしれません。

しかし,そのあとは手形・小切手の連続的な決済のために結局は何もかも差し出す羽目になります。

手を出してしまえば根こそぎ搾り取られたうえで倒産せざるを得ず,再出発の可能性すら失ってしまいます。

甘い言葉に騙されて業者の罠に嵌らないよう十分にご注意ください。

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